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【ITニュース解説】How I Automated My Monthly Bills With Python (And Stopped Missing Payments)

2025年09月11日に「Medium」が公開したITニュース「How I Automated My Monthly Bills With Python (And Stopped Missing Payments)」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Pythonを活用し、忘れがちな電気代やサブスクなどの月額請求支払いを自動化。これにより、支払い忘れによる遅延コスト発生を防ぎ、支払い管理の負担を軽減した具体的な事例を紹介している。

ITニュース解説

ある開発者は、これまで悩みの種だった月々の支払い忘れを、プログラミング言語Pythonを使って完全に自動化し、解決した経験について詳しく述べている。電気代、インターネット料金、各種サブスクリプションなど、様々な請求書の支払い期限を見逃し、そのたびに延滞料金を支払うという状況が続いていた。カレンダーアプリやリマインダーを設定しても、手動での入力が必要なため、結局は忘れてしまったり、確認を怠ったりすることが多かったのだ。この問題を根本的に解決するため、彼はプログラミングによる自動化に注目した。

この開発者が目指したのは、支払い情報を一元的に管理し、支払い状況を自動で追跡し、期日が近づいたら自動的に通知を受け取るシステムを構築することだった。最終的には支払い自体も自動化することを視野に入れていたが、セキュリティ上の理由から、まずは通知の自動化に焦点を当てることにした。このプロジェクトで彼が選んだ主要な技術は、Python、Google Sheets API、そしてTwilio APIの三つである。

まず、なぜPythonを選んだのか。Pythonは非常に読み書きがしやすく、初心者にも扱いやすいプログラミング言語だ。また、様々な機能を持った便利な「ライブラリ」が豊富に用意されており、それらを使うことで複雑な処理も比較的簡単に実現できる。ライブラリとは、よく使われる機能があらかじめまとめられたプログラムの部品集のようなもので、例えばウェブサイトから情報を取得したり、メールを送信したりといった機能を自分で一から作る必要がない。この開発者も、Google SheetsやTwilioといった外部サービスと連携するために、Pythonの豊富なライブラリが役立つと考えた。

次に、支払いデータの管理方法だ。彼はGoogleスプレッドシートを使うことを決めた。スプレッドシートは、情報を表形式で整理するのに非常に適しており、視覚的にも分かりやすい。さらに、Google Sheets API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を利用すれば、Pythonのプログラムからスプレッドシートのデータを読み込んだり、書き込んだりすることが可能になる。APIとは、異なるソフトウェア同士が情報をやり取りするための約束事や仕組みのことで、これを使うことでPythonのスクリプトがスプレッドシートをまるで自分の手足のように操作できるのだ。スプレッドシートには、請求書名、期日、金額、そして支払い済みかどうかを示すフラグといった項目を記録した。

そして、通知の仕組みだ。支払い期日が迫っていることを知らせるために、Twilioというサービスが提供するSMS(ショートメッセージサービス)を使うことにした。TwilioもAPIを提供しており、PythonのプログラムからTwilio APIを呼び出すことで、指定した電話番号へ自動的にSMSを送信できる。これにより、支払い忘れのリスクを大きく減らすことができる。

具体的なシステムの仕組みは次のようになる。まず、開発者はPythonで「スクリプト」と呼ばれる一連の命令を作成した。このスクリプトは、特定のタスクを自動実行するためのプログラムだ。このスクリプトが実行されると、Google Sheets APIを通じてGoogleスプレッドシートから支払いデータが読み込まれる。次に、読み込んだデータに含まれる各請求書の期日と現在の日付を比較する。もし、期日が例えば7日以内に迫っていて、かつまだ支払いが済んでいないとスプレッドシートに記録されている請求書があれば、その情報を抽出する。そして、抽出された未払いの請求書について、Twilio APIを使って開発者自身の携帯電話にSMSで通知を送るのだ。

このスクリプトは、一度作ったら終わりではない。毎日、決まった時間に自動で実行されるように設定する必要がある。彼はGoogle Cloud Platformなどのクラウドサービスや、Cronジョブと呼ばれるスケジューリングツールを利用して、このPythonスクリプトが定期的に起動する仕組みを構築した。これにより、彼は手動で支払い状況を確認することなく、自動的に最新の支払い状況を把握し、必要な通知を受け取れるようになったのである。

このシステムを導入した結果、開発者は劇的に支払い忘れを減らすことができた。延滞料金を支払う必要がなくなり、経済的なメリットも大きかった。何よりも、支払い期限に追われる精神的なストレスから解放されたことは、計り知れない価値があると言えるだろう。また、このプロジェクトを通じて、Pythonによるプログラミング、API連携、クラウドサービスを利用した自動化といった、システムエンジニアとして非常に重要なスキルを実践的に学ぶことができた。

この経験は、単なる支払い自動化に留まらない。プログラミングによって日々の煩雑な作業を効率化できる可能性を示している。将来のシステムエンジニアを目指す者にとって、身近な問題を技術で解決するという経験は、問題解決能力やシステム設計の基礎を養う上で非常に貴重な学びとなるだろう。この開発者は、さらに支払い履歴の分析機能や予算管理機能の追加、さらにはセキュリティを確保しつつ支払いそのものを自動化することなど、今後の機能拡張にも意欲を見せている。身近な課題に目を向け、それをプログラミングで解決していくアプローチは、システムエンジニアの仕事の面白さと可能性を強く感じさせる事例と言える。

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