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【ITニュース解説】React学習ログ No.1

2025年09月10日に「Qiita」が公開したITニュース「React学習ログ No.1」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

ReactではJavaScript内にHTMLを書き、ボタンやヘッダーなど画面の部品をパーツとして作成できる。これがコンポーネントだ。コンポーネント化はコードを部品化し、再利用性を高めるメリットがある。

出典: React学習ログ No.1 | Qiita公開日:

ITニュース解説

Reactは、ウェブアプリケーションのユーザーインターフェース、つまり利用者が直接見て操作する部分を作るためのJavaScriptライブラリだ。現在のウェブ開発において非常に広く使われており、システムエンジニアを目指すのであれば、その基本的な考え方を理解しておくことは非常に重要となる。

このReactの学習ログがまず取り上げているのは、「コンポーネント」という概念だ。これはReactを学ぶ上で最も核となる部分であり、ウェブページを「部品」の集まりとして捉える考え方と言える。

では、コンポーネントとは具体的に何だろうか。ニュース記事にもあるように、これはウェブサイトを構成する「画面の部品単位」で作られるパーツのことだ。例えば、ウェブページには必ずと言っていいほど存在する「ボタン」、ページの最上部にある「ヘッダー」、最下部にある「フッター」、あるいは「ナビゲーションメニュー」や「検索フォーム」、「商品一覧のカード」など、実に様々な要素がある。これらの要素一つ一つを、個別の独立した「部品」として作成する。これがコンポーネントだ。

Reactでは、このコンポーネントを作る際に、JavaScriptというプログラミング言語の中でHTMLのようなものを直接書くことができる。これはJSX(JavaScript XML)と呼ばれる記法によるもので、一見するとHTMLのようだが、実際にはJavaScriptの機能が使えるため、より動的でインタラクティブなユーザーインターフェースを効率的に記述できる。つまり、見た目の構造(HTML)と、その見た目をどのように動かすかというロジック(JavaScript)を一つの部品の中にまとめて記述できるのだ。

このコンポーネント化には、開発において多くのメリットがある。最も大きいのは、「再利用性の向上」と「可読性の向上」だ。

まず「再利用性の向上」について見てみよう。これは「コードの部品化」と言い換えられる。ウェブサイトやウェブアプリケーションを開発していると、同じような見た目や機能を持つ要素が複数の箇所で必要になることが非常に多い。例えば、どのページにも表示される「戻る」ボタンや、サイト全体で統一されたデザインの「商品カード」などがそうだ。もしコンポーネントという考え方がなければ、これらの要素が必要になるたびに、その都度同じようなコードを何度も書かなければならない。これは開発の手間を増やすだけでなく、コードの重複を生み出し、非効率的だ。

しかし、コンポーネントとして一度「ボタン」や「商品カード」の部品を作ってしまえば、それらをウェブサイト内の必要な場所で何度でも呼び出して使うことができる。これは、まるでレゴブロックのように、一度作ったブロックを組み合わせて様々な形を作ることに似ている。一度作ったブロックは、別の場所に再利用できるため、新しいページや機能を追加する際にも、ゼロから全てを作るのではなく、既存の部品を組み合わせて素早く開発を進められる。これにより、開発にかかる時間を大幅に短縮でき、より少ないコードで多くの機能を実現できるようになる。また、もし「ボタン」のデザインを変更したくなった場合、そのボタンのコンポーネントのコードを一つ修正するだけで、その部品が使われている全ての場所のデザインが一斉に更新される。これは非常に効率的で、ウェブアプリケーション全体の整合性を保つ上でも重要だ。

次に「可読性の向上」についてだ。ウェブアプリケーションの規模が大きくなればなるほど、コードの量は膨大になる。もし全てのコードが一つながりで書かれていたら、どこに何が書かれているのか、どの部分がどのような機能を持っているのかを理解するのが非常に困難になるだろう。これは、まるで広大な地図に目印が何もない状態に似ている。

コンポーネント化は、この問題を解決する。アプリケーション全体を小さな部品に分割することで、それぞれの部品が特定の機能や見た目を担当することが明確になる。例えば、「ヘッダーコンポーネント」を見れば、それがページのヘッダーに関するコードであることがすぐにわかる。「商品リストコンポーネント」を見れば、商品の一覧を表示するためのコードであることがわかるだろう。このようにコードが論理的な単位で分割されているため、他の開発者がそのコードを読んだときに、どこで何が記述されているかを把握しやすくなる。自分自身が書いたコードであっても、時間が経ってから見直した時に、素早く内容を理解できるようになるメリットは大きい。これにより、開発チーム内での協力がスムーズになり、効率的な開発が可能となる。

さらに、これらのメリットは結果的に「保守性の向上」にもつながる。コードの再利用性が高まり、可読性が向上することで、万が一アプリケーションに不具合が見つかった場合でも、どの部品で問題が発生しているのかを特定しやすくなる。問題のあるコンポーネントだけを修正すればよく、アプリケーション全体に影響を与えるリスクを最小限に抑えられる。また、新しい機能を追加する際も、既存のコードに大きな変更を加えることなく、新しいコンポーネントを追加するか、既存のコンポーネントを修正するだけで対応できる場合が多い。これも開発コストの削減に直結する重要な要素だ。

システムエンジニアとして、ウェブアプリケーションを開発する際には、このようなコンポーネントという考え方が非常に重要になる。複雑なシステムを効率的に、そして持続的に開発していくためには、コードを整理し、再利用しやすく、そして読みやすい形に保つことが不可欠だ。Reactのコンポーネントは、まさにそのための強力なツールであり、現代のウェブ開発の基本的なアプローチの一つであると言える。この概念をしっかりと理解することは、これからの学習の土台を築く上で、間違いなく役立つだろう。

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