【ITニュース解説】VS Code is good, but I found a better alternative.
2025年09月18日に「Medium」が公開したITニュース「VS Code is good, but I found a better alternative.」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
VS Codeは人気のある開発環境だが、筆者は無料でGPUが利用できるより優れた代替ツールを発見した。これはPythonなどの開発において、コストをかけずに高性能な計算環境を利用できる利点がある。
ITニュース解説
システムエンジニアを目指す上で、プログラミング開発環境の準備は最初の重要なステップの一つだ。数ある開発ツールの中でも、コードを書くための「エディタ」や「統合開発環境(IDE)」の選択は、日々の作業効率に直結する。特に初心者にとって、使いやすく、必要な機能が揃っているツールを選ぶことは、学習をスムーズに進める上で非常に大切だ。
現在、多くのプログラマに利用され、絶大な人気を誇るのが「Visual Studio Code(VS Code)」というコードエディタだ。VS CodeはMicrosoftが開発しており、無料で利用できる。その最大の魅力は、非常に軽量でありながら、豊富な機能と拡張性を兼ね備えている点にある。プログラミング言語ごとのシンタックスハイライト(コードを色分けして見やすく表示する機能)やコード補完、デバッグ機能などが標準で搭載されているだけでなく、数多くの拡張機能を導入することで、ほぼどのようなプログラミング言語やフレームワークにも対応できる。これにより、ウェブ開発からモバイルアプリ開発、バックエンド開発まで、あらゆる分野で活躍できる汎用性の高さが、VS Codeが広く支持される理由となっている。
しかし、どんなに優れたツールにも限界はある。VS Codeは基本的にローカル環境、つまり自分のパソコン上で動作するため、大規模なプロジェクトを扱ったり、多くの拡張機能を同時に利用したりすると、PCのリソースを大量に消費し、動作が重くなることがある。特に、Pythonを使ったデータサイエンスや機械学習の分野では、大量のデータを処理したり、複雑な計算を行うために「GPU(Graphics Processing Unit)」と呼ばれる高性能な画像処理装置が必要となるケースが多い。VS CodeでGPUを活用するには、自分のPCにGPUを搭載し、さらに必要なライブラリやドライバーを自分で設定するという手間のかかる作業が必要になる。システムエンジニアを目指す初心者にとって、これらの環境構築はハードルが高いと感じられるかもしれない。
このような背景から、VS Codeとは異なるアプローチで開発者の課題を解決する「代替ツール」が注目されている。特にPythonのデータサイエンスや機械学習の分野で、より効率的で初心者にも優しい選択肢として挙げられるのが、「JupyterLab(ジュピターラボ)」と、それをクラウド上で無料で利用できる「Google Colaboratory(Google Colab)」の組み合わせだ。
JupyterLabは、ブラウザ上で動作する対話型の開発環境であり、特に「Jupyter Notebook(ジュピターノートブック)」という形式で知られている。このノートブック形式は、コードと、そのコードの実行結果、そして説明文や図などを一つのファイルにまとめて記述できるのが特徴だ。例えば、データ分析のプロセスであれば、データを読み込むコード、グラフを描画するコード、統計処理を行うコードと、それぞれの結果をその場で確認しながら、考察を文章で残すことができる。これにより、試行錯誤を繰り返しながら分析を進めたり、結果を他の人に共有したりする際に非常に便利だ。一つずつステップを確認しながら開発を進められるため、プログラミング初心者にとっても理解しやすい。
そして、JupyterLabをさらに強力にするのが、Googleが提供するクラウドサービスであるGoogle Colabだ。Google Colabは、Jupyterノートブックをクラウド上で実行できる環境であり、最大の魅力は「無料のGPUリソース」を利用できる点にある。つまり、高価なGPUを自分で購入したり、自分のPCに複雑な設定を施したりすることなく、ウェブブラウザさえあれば、誰でも手軽にGPUを使った機械学習のトレーニングやデータ分析を行うことが可能になる。Colabはクラウドサービスのため、自分のPCの性能に左右されず、インターネット環境があればどこからでも開発作業を進められる。また、開発環境のセットアップが一切不要で、GoogleアカウントがあればすぐにJupyterノートブックを作成・実行できる手軽さも、初心者にとっては大きなメリットとなる。
つまり、VS Codeが汎用的なプログラミング開発において高い自由度と拡張性を提供する一方で、JupyterLabとGoogle Colabの組み合わせは、特にデータサイエンスや機械学習といった分野において、手間なく高性能な環境を利用できるという点で優れた代替となる。特にGPUを活用した計算を試したい場合や、複雑な環境構築に時間をかけたくない初心者にとっては、Google Colab上でJupyterLabを使うことは非常に効率的で学習しやすい選択肢と言えるだろう。
システムエンジニアを目指す中で、どの開発ツールを使うべきか迷うこともあるかもしれない。しかし、重要なのは一つのツールに固執するのではなく、それぞれのツールの特性や得意分野を理解し、自分の開発目的やプロジェクトの性質に合わせて最適なものを選ぶ能力を身につけることだ。VS Codeの汎用性とJupyterLab+Colabのデータサイエンス特化型という違いを理解し、状況に応じて使い分けることで、より効率的で質の高い開発作業が可能になるはずだ。