【PHP8.x】readline_clear_history関数の使い方
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readline_clear_history関数は、PHPのreadline拡張機能が内部的に保持しているコマンド履歴を消去する関数です。PHPのreadline拡張機能は、コマンドラインインターフェース(CLI)で動作するスクリプトがユーザーと対話する際に、過去の入力内容の呼び出しや編集といった機能を提供します。
この機能によって、ユーザーがコマンドラインで入力した文字列は「コマンド履歴」として記憶されますが、readline_clear_history関数を呼び出すことで、これまでに蓄積された全ての履歴データを一括して削除することができます。これにより、ユーザーが過去に入力した機密性の高い情報や、一時的なデータが履歴に残ってしまうことを防ぎ、セキュリティを向上させることが可能です。
例えば、パスワードや秘密鍵など、一度利用したら記録に残すべきではない情報をコマンドラインで入力するようなシナリオにおいて、その情報の処理が完了した後にこの関数を実行することで、意図しない情報漏洩のリスクを低減できます。この関数は引数を必要とせず、履歴の消去が成功した場合には真(true)を、失敗した場合には偽(false)を返します。一度消去された履歴は復元できませんので、利用する際には慎重に適用することが推奨されます。
基本的な使い方
構文(syntax)
readline_clear_history();
引数(parameters)
引数なし
引数はありません
戻り値(return)
void
この関数は、対話型インタープリタなどの readline 関数で記録された履歴をすべて削除します。戻り値はありません。