【PHP8.x】readline_callback_handler_install関数の使い方
readline_callback_handler_install関数は、PHPのreadline拡張機能の一部として、対話型のコマンドラインインターフェース(CLI)アプリケーションにおいて、ユーザーからの入力を非同期に処理するためのコールバックハンドラを設定する関数です。この関数を使用すると、プログラムはユーザーが何か入力するのを待っている間も、他の処理を継続できるようになります。
具体的には、この関数は、コマンドラインでユーザーに表示するプロンプト文字列(例えば、「コマンドを入力してください: 」といったメッセージ)と、ユーザーが入力してEnterキーを押した際に呼び出されるコールバック関数を登録します。登録されたコールバック関数は、ユーザーが入力した文字列を引数として受け取ることができ、その入力に基づいてプログラムが特定の動作を実行するようになります。これにより、ユーザー入力に対する柔軟な応答や、複雑な対話処理を実装することが可能になります。
例えば、ユーザーが特定のコマンドを入力すると、それに応じて異なる処理を実行したり、入力の履歴を保存・呼び出しする機能(readline_add_history
、readline_read_history
関数などと連携)を実装したりする際に役立ちます。一度インストールされたコールバックハンドラは、readline_callback_handler_remove
関数を呼び出すことで解除することができます。この関数は、対話型CLIツールの開発において、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための重要な要素です。
基本的な使い方
構文(syntax)
readline_callback_handler_install(string $prompt, callable $callback): bool
引数(parameters)
string $prompt, callable $callback
- string $prompt: ユーザーに表示するプロンプト(入力促しメッセージ)を指定する文字列
- callable $callback: コールバック関数を指定する。プロンプトが表示され、ユーザーが入力するたびに呼び出される。
戻り値(return)
bool
指定されたコールバック関数を、PHPのreadline関数からの入力を処理するためにインストールしたかどうかを示す真偽値(bool)を返します。成功した場合は true を、失敗した場合は false を返します。