【PHP8.x】readline_read_history関数の使い方

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readline_read_history関数は、PHPのreadline拡張機能の一部として提供され、対話型コマンドラインインターフェース(CLI)で入力されたコマンド履歴をファイルから読み込むために使用する関数です。この機能は、特に開発者向けのユーティリティやシェルスクリプトのようなCLIアプリケーションにおいて、ユーザー体験を向上させる上で非常に重要です。

アプリケーションの起動時にこの関数を呼び出すことで、過去のセッションで保存されたコマンド履歴を現在のセッションに復元し、ユーザーが以前に入力したコマンドを簡単に再利用できるようになります。これにより、ユーザーは同じコマンドを何度も入力する手間を省き、効率的に作業を進めることができます。

この関数は、読み込みたい履歴ファイルへのパスを文字列として唯一の引数に取ります。指定されたファイルから履歴を正常に読み込み、現在のセッションの履歴リストに追加できた場合はブール値のtrueを返します。ファイルが存在しない場合や、読み込み権限がないなどの問題が発生した場合はfalseを返します。

readline_read_history関数は、履歴の保存を担当するreadline_write_history関数と組み合わせて使用されることが一般的です。たとえば、アプリケーションの終了時に履歴をファイルに書き出し、次回の起動時にこの関数で読み込むことで、永続的な履歴管理を実現します。この関数を利用するには、PHP環境でreadline拡張機能が正しくインストールされ、有効になっている必要があります。

基本的な使い方

構文(syntax)

<?php
readline_read_history();
?>

引数(parameters)

?string $filename = null

  • ?string $filename: 履歴を読み込むファイルパス。指定しない場合は、デフォルトの履歴ファイルが使用されます。

戻り値(return)

bool

readline_read_history関数は、指定された履歴ファイルからコマンド履歴を読み込み、成功した場合はtrueを、失敗した場合はfalseを返します。

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