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【PHP8.x】JsonException::getPrevious()メソッドの使い方

getPreviousメソッドの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 更新日:

基本的な使い方

getPreviousメソッドは、連鎖された例外の直前の例外を取得するメソッドです。PHPの例外処理では、ある例外をキャッチし、それを原因として新たな例外をスローすることがあります。この仕組みを「例外の連鎖」と呼び、エラーの根本原因を保持したまま、より具体的な情報を持つ例外として扱うことを可能にします。getPreviousメソッドは、この連鎖構造を遡り、現在の例外がスローされる直接的な原因となった例外オブジェクトを取得するために使用されます。例えば、JSONデータを処理する際に発生したJsonExceptionが、ファイル読み込みエラーのような低レベルな例外によって引き起こされた場合に、このメソッドを使って元のファイル読み込み例外を特定できます。直前の例外が存在する場合は、その例外を表すThrowableオブジェクトが返されます。連鎖している例外が存在しない場合はnullが返ります。このメソッドはJsonExceptionクラスが直接定義しているものではなく、親クラスであるExceptionクラスから継承した標準的な機能であり、エラーの原因を詳細に追跡するデバッグの過程で重要な役割を果たします。

構文(syntax)

1<?php
2
3try {
4    // 例として、先行する別の例外を生成します。
5    $previous = new InvalidArgumentException('入力値が不正です。');
6
7    // JsonExceptionを生成する際に、3番目の引数として先行する例外を渡します。
8    throw new JsonException('JSONの解析に失敗しました。', 0, $previous);
9
10} catch (JsonException $e) {
11    // getPrevious()メソッドで、ラップされた先行する例外を取得します。
12    $originalException = $e->getPrevious();
13
14    if ($originalException) {
15        // 先行する例外の情報を出力します。
16        echo get_class($originalException) . ': ';
17        echo $originalException->getMessage();
18    }
19}
20
21?>

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

?Throwable

このメソッドは、前回の例外オブジェクトを返します。例外が連鎖している場合に、その原因となった例外を取得するために使用します。

サンプルコード

JsonException の先行例外を取得する

1<?php
2
3/**
4 * このサンプルは、ある例外が原因で JsonException が発生した際に、
5 * getPrevious() を使って元の例外を取得する方法を示します。
6 */
7function processJsonData(): void
8{
9    try {
10        // 手順1: 何らかの処理で先行する例外を意図的に発生させる
11        // (例: ファイルが読み込めない、データベースに接続できないなど)
12        throw new RuntimeException('データソースファイルが見つかりません。');
13    } catch (RuntimeException $e) {
14        // 手順2: 先行する例外($e)をキャッチし、それを原因(第3引数)として
15        // 新たなJsonExceptionをスローする。
16        // これにより、エラーの文脈(JSON処理中のエラー)が明確になる。
17        throw new JsonException('JSONデータの処理に失敗しました。', 0, $e);
18    }
19}
20
21try {
22    // 上記の関数を実行
23    processJsonData();
24} catch (JsonException $e) {
25    // 手順3: 最終的にスローされたJsonExceptionをキャッチする
26    echo '■ 現在の例外情報' . PHP_EOL;
27    echo 'クラス: ' . $e::class . PHP_EOL;
28    echo 'メッセージ: ' . $e->getMessage() . PHP_EOL;
29    echo PHP_EOL;
30
31    // 手順4: getPrevious() を呼び出して、JsonExceptionの原因となった
32    // 「先行する例外」(この場合はRuntimeException)を取得する
33    $previousException = $e->getPrevious();
34
35    // 先行する例外が存在する場合、その情報を表示する
36    if ($previousException) {
37        echo '■ getPrevious() で取得した先行例外の情報' . PHP_EOL;
38        echo 'クラス: ' . $previousException::class . PHP_EOL;
39        echo 'メッセージ: ' . $previousException->getMessage() . PHP_EOL;
40    }
41}

JsonException::getPrevious()は、あるJsonExceptionがスローされる直接的な原因となった「先行する例外」を取得するためのメソッドです。プログラムでエラーが発生した際、ある例外が引き金となって別の例外がスローされることがあります。このメソッドは、そうした例外の因果関係を遡って調査する際に役立ちます。

このメソッドに引数はありません。戻り値は、先行する例外のオブジェクト、または先行する例外が存在しない場合はnullです。先行する例外がある場合、そのオブジェクトはThrowableインターフェースを実装しています。

サンプルコードでは、まずRuntimeException(データソースが見つからないというエラー)を意図的に発生させています。次に、そのRuntimeExceptioncatchし、それを原因(第3引数)として新たにJsonExceptionをスローしています。これにより、「RuntimeExceptionが原因でJsonExceptionが発生した」というエラーの連鎖が作られます。

最終的にJsonExceptioncatchした後、getPrevious()を呼び出すことで、根本原因であるRuntimeExceptionの情報(クラス名やメッセージ)を取得しています。このように、表面的なエラーだけでなく、その背景にある真の原因を突き止めることで、より的確なデバッグが可能になります。

getPrevious()メソッドは、ある例外がなぜ発生したのか、その根本原因を特定するのに役立ちます。この機能を使うには、new JsonExceptionをスローする際の第3引数に、原因となった例外オブジェクトを渡す必要があります。これにより、複数のエラー情報が関連付けられ、デバッグが容易になります。最も重要な注意点は、getPrevious()の戻り値は必ず存在するとは限らないことです。原因となる例外が指定されていない場合はnullを返します。そのため、このメソッドの戻り値を使用する前には、必ずif文などでnullでないことを確認してください。このチェックを怠ると、予期せぬエラーが発生する原因となります。

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