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【PHP8.x】PhpToken::idプロパティの使い方

idプロパティの使い方について、初心者にもわかりやすく解説します。

作成日: 更新日:

基本的な使い方

idプロパティは、PhpTokenオブジェクトが表すPHPコードのトークンの種類を識別する整数値を保持するプロパティです。PHP 8で導入されたPhpTokenクラスは、PHPソースコードを、より詳細かつオブジェクト指向な方法で解析するために提供されています。このidプロパティは、各トークンがどのような意味を持つ要素であるかを判断するために非常に重要です。

具体的には、idプロパティが保持する整数値は、PHPのトークン定数(例: T_VARIABLET_STRINGT_FUNCTIONなど)に対応しています。これらの定数は、変数名、文字列、関数定義といった特定のコード要素を識別する役割を果たします。また、{};などのシングル文字で構成されるトークンの場合、idプロパティにはその文字のASCII値が直接格納されます。

例えば、PHPのコード断片「$name = "John";」を解析した場合、「$name」というトークンに対応するPhpTokenオブジェクトのidプロパティはT_VARIABLEという定数に対応する整数値を持ち、「=」というトークンはASCII値61を保持します。これにより、プログラマーはPHPコードを構成する各要素のタイプを正確に判別し、コードの静的解析やリファクタリングツール、構文チェッカーなどの開発において、トークンを種類ごとに処理する基盤として活用できます。このプロパティは、複雑なPHPコードの構造を理解し、プログラムで操作するための重要な手がかりを提供します。

構文(syntax)

1<?php
2$code = '<?php echo "Hello";';
3$tokens = PhpToken::tokenize($code);
4$tokenId = $tokens[0]->id;
5?>

引数(parameters)

引数なし

引数はありません

戻り値(return)

int

このプロパティは、トークンが持つ識別子を表す整数値を返します。

サンプルコード

PHPトークン解析でIDEの基本を理解する

1<?php
2
3/**
4 * PHPコードをトークンに分解し、各トークンのID、名前、内容を表示します。
5 * これは、IDE (統合開発環境) がコードを解析し、構文ハイライトやコード補完などを
6 * 提供する仕組みの基礎的な部分を初心者にも分かりやすく示すものです。
7 *
8 * PhpTokenクラスはPHP 8で導入され、ソースコードをより詳細にトークン化する機能を提供します。
9 *
10 * @param string $code 解析対象のPHPコード文字列。
11 * @return void
12 */
13function analyzePhpCodeForIdeDemo(string $code): void
14{
15    echo "--- 解析対象のPHPコード ---" . PHP_EOL;
16    echo $code . PHP_EOL;
17    echo str_repeat("-", 25) . PHP_EOL . PHP_EOL;
18
19    // PhpToken::tokenize() を使用して、PHPコードをトークンオブジェクトの配列に分解します。
20    $tokens = PhpToken::tokenize($code);
21
22    echo "--- トークン解析結果 ---" . PHP_EOL;
23    echo str_pad("ID", 6) . str_pad("トークン名", 20) . "内容" . PHP_EOL;
24    echo str_repeat("-", 40) . PHP_EOL;
25
26    foreach ($tokens as $token) {
27        // PhpTokenオブジェクトの 'id' プロパティは、トークンの種類を示す整数値です。
28        // 例えば、キーワード、変数、文字列リテラルなどの識別子です。
29        $id = $token->id;
30
31        // token_name() 関数は、与えられたトークンIDに対応する名前(例: T_STRING, T_VARIABLE)を返します。
32        // 単一文字の演算子など、PHPが定義したトークンIDがない場合はID値自体が返されます。
33        $name = token_name($id);
34
35        // 'text' プロパティは、そのトークンが表す実際の文字列内容です。
36        $text = $token->text;
37
38        echo str_pad($id, 6) . str_pad($name, 20) . "'" . $text . "'" . PHP_EOL;
39    }
40    echo str_repeat("-", 40) . PHP_EOL;
41}
42
43// システムエンジニアを目指す初心者が理解しやすいように、簡単なPHPコードをサンプルとして用意します。
44$samplePhpCode = <<<'CODE'
45<?php
46/**
47 * これはコメントです。
48 */
49class MyClass {
50    public const VERSION = '1.0.0';
51    private string $name;
52
53    public function __construct(string $name) {
54        $this->name = $name;
55    }
56
57    public function getName(): string {
58        return $this->name;
59    }
60}
61
62$object = new MyClass("Test Object");
63echo $object->getName();
64CODE;
65
66// 関数を呼び出し、サンプルコードのトークン解析結果を表示します。
67analyzePhpCodeForIdeDemo($samplePhpCode);
68

このPHPサンプルコードは、PHP 8で導入されたPhpTokenクラスを使用して、PHPコードがどのように小さな要素(トークン)に分解されるかを示しています。これは、IDE(統合開発環境)がコードの構文を解析し、色分け表示やコード補完などの機能を実現するための基礎的な仕組みです。

まず、PhpToken::tokenize()メソッドにより、与えられたPHPコードが複数のPhpTokenオブジェクトの配列に変換されます。各PhpTokenオブジェクトは、コードの一部を表しています。

そのPhpTokenオブジェクトが持つidプロパティは、そのトークンがどのような種類であるかを示す整数値です。例えば、classのようなキーワード、$nameのような変数、演算子、文字列リテラルといったPHPの言語要素を識別するために使われます。idプロパティは引数を取らず、トークンの種類を示す整数値(int)を返します。このIDは、token_name()関数と組み合わせることで、より具体的なトークン名(例: T_CLASST_VARIABLE)として確認できます。また、textプロパティからは、そのトークンが実際に表す文字列内容を取得できます。

このようにして、コードの各部分が持つ種類と内容を特定することで、IDEはコードの構造を理解し、開発者がより効率的に作業できるような多様な機能を提供しているのです。

このサンプルコードは、PHP 8で導入されたPhpTokenクラスを利用し、PHPコードを内部でどのように解析しているかを示すものです。PhpToken::idプロパティは、コード中の各要素(トークン)がどのような種類であるかを識別するための整数値です。token_name()関数を使うと、このIDをT_STRINGT_VARIABLEのような、より人間が理解しやすい名前に変換できます。ただし、単一文字の記号や演算子など、一部のトークンではID値そのものが返される場合がありますのでご注意ください。この機能は、IDE (統合開発環境) が構文ハイライトやコード補完などの機能を提供する際の基礎技術であり、通常のアプリケーション開発で直接利用する機会は稀ですが、PHPコードの内部構造を深く理解するのに役立ちます。

PHPコードをトークン解析する

1<?php
2
3/**
4 * 指定されたPHPコードをトークンに分解し、各トークンのID、名前、内容を表示します。
5 * この処理は、PHP IDE(統合開発環境)がシンタックスハイライト、コード補完、
6 * エラーチェックなどの機能を提供するための基本的な仕組みの一部と考えることができます。
7 *
8 * @param string $code 解析するPHPコード文字列。
9 */
10function analyzePhpCodeTokens(string $code): void
11{
12    echo "--- PHPコードのトークン解析 ---" . PHP_EOL;
13    echo "対象コード:\n" . $code . PHP_EOL . PHP_EOL;
14
15    // PhpToken::tokenize() メソッドは、PHP 8で導入された機能です。
16    // PHPコードを小さな意味のある単位(トークン)に分解します。
17    // IDEはこのようなトークン情報を利用して、コード構造を理解します。
18    $tokens = PhpToken::tokenize($code);
19
20    echo "--- 解析結果 ---" . PHP_EOL;
21    foreach ($tokens as $token) {
22        // PhpToken::id は、各トークンのタイプを表す整数値です。
23        // 例えば、T_STRING (文字列)、T_VARIABLE (変数)、T_OPEN_TAG (<?php) など。
24        // token_name() 関数は、この数値IDに対応する可読性の高い名前を返します。
25        echo sprintf(
26            "ID: %-5d | Name: %-25s | Text: '%s'",
27            $token->id,
28            // token_name() はPHP 8.0以降で、数値IDに対応するトークン名を返します。
29            // 不明なIDの場合は'UNKNOWN'と表示します。
30            token_name($token->id) ?? 'UNKNOWN',
31            $token->text
32        ) . PHP_EOL;
33    }
34    echo PHP_EOL;
35
36    echo "--- IDEの動作とこの解析の関連 ---" . PHP_EOL;
37    echo "多くのPHP IDE(例: PhpStorm, VS Code + PHP Intelephense)は、" . PHP_EOL;
38    echo "内部的にこのようなトークン解析を行い、コードの意味や構造を把握しています。" . PHP_EOL;
39    echo "これにより、以下のような便利な機能が提供されます。" . PHP_EOL;
40    echo "1. シンタックスハイライト: コードの種類(キーワード、文字列、変数など)に応じて色を変える。" . PHP_EOL;
41    echo "2. コード補完: 変数名の後に `->` と入力すると、そのオブジェクトのメソッドやプロパティを提案する。" . PHP_EOL;
42    echo "3. エラー検出: 文法エラーや型の不一致などをリアルタイムで警告する。" . PHP_EOL;
43    echo "IDEはこれらの機能で開発効率を大幅に向上させるため、目的に合ったおすすめのIDEを見つけることが重要です。" . PHP_EOL;
44}
45
46// 解析するPHPコードの例
47$sampleCode = <<<PHP_CODE
48<?php
49
50/**
51 * サンプルクラス
52 */
53class Example
54{
55    public string \$message = "Hello, world!";
56
57    public function getMessage(): string
58    {
59        return \$this->message;
60    }
61}
62
63\$obj = new Example();
64echo \$obj->getMessage();
65PHP_CODE;
66
67// 関数を実行して、PHPコードのトークン解析のデモンストレーションを行います。
68analyzePhpCodeTokens($sampleCode);
69
70?>

PHP 8で導入されたPhpTokenクラスは、PHPコードを小さな意味のある単位である「トークン」に分解するための機能を提供します。このクラスのidプロパティは、それぞれのトークンの種類やカテゴリーを表す整数値を保持しています。idプロパティは引数を持たず、トークンのタイプを示すint型の数値を戻り値として提供します。

サンプルコードでは、まずPhpToken::tokenize()メソッドによってPHPコードがトークンに分解されます。その後、各トークンオブジェクトの$token->idプロパティを参照することで、そのトークンがキーワード、変数、文字列など、どのタイプに属するかを示す数値を取得しています。この数値はtoken_name()関数と組み合わせることで、「T_STRING」や「T_VARIABLE」といった具体的な名前に変換され、トークンの意味がより明確になります。

このトークン解析の仕組みは、多くのPHP IDE(統合開発環境)が内部的に利用している基本的な技術です。IDEはidプロパティのようなトークン情報からコードの構造や文法を理解し、シンタックスハイライト、コード補完、リアルタイムのエラーチェックといった便利な機能を提供しています。これらの機能は開発効率を大幅に向上させるため、ご自身の用途に合ったPHP IDEを見つけることは、学習や開発を進める上で非常に重要です。

このコードはPHP 8以降の機能を使用しており、古いPHPバージョンでは動作しませんので、実行環境のPHPバージョンにご注意ください。PhpToken::idはトークンの種類を識別する内部的な数値ですが、通常はこの数値を直接利用するよりも、token_name()関数で可読性の高いトークン名に変換して扱うのが一般的です。このトークン解析の仕組みは、普段皆さんが利用するPHP IDE(統合開発環境)がシンタックスハイライト、コード補完、エラーチェックなどの便利な機能を提供するための基礎となっています。そのため、このコードを直接アプリケーションに組み込むことは稀で、IDEが内部でどのようにコードを解釈しているかを理解するための学習用途と捉えてください。開発効率を大幅に向上させるため、ご自身の開発スタイルや目的に合ったPHP IDE(例: PhpStorm, VS Code + PHP Intelephense)の活用をおすすめします。

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