【PHP8.x】offsetSetメソッドの使い方

offsetSetメソッドは、PHP 8で追加されたWeakMapクラスに、オブジェクトをキーとして、それに対応する値を設定するために実行するメソッドです。WeakMapは、従来の配列やMapとは異なり、「弱い参照」という特殊な仕組みを持っています。

このメソッドを使うことで、WeakMapインスタンスに $weakmap[$object] = $value; のような配列形式で、キーとなるオブジェクトと関連する値をペアとして格納できます。ここでキーとして指定できるのは、必ずオブジェクトである必要があります。数値や文字列などのスカラー値をキーにすることはできません。

WeakMapの最大の特長は、キーとして設定されたオブジェクトが、このWeakMap以外からどこからも参照されなくなった場合、PHPの内部的なメモリ管理システムによって、そのオブジェクトがメモリから自動的に解放されると同時に、WeakMap内からも該当するキーと値のペアが削除される点にあります。

offsetSetメソッドを用いてデータを格納することで、アプリケーションが不要になったオブジェクトのデータを自動的にクリーンアップし、メモリの消費量を最適化することができます。これにより、メモリリークのリスクを減らし、より効率的なメモリ管理を実現します。特に、一時的なキャッシュデータなど、オブジェクトの生存期間に依存する情報の管理に非常に有用です。

Copy
1<?php
2
3$weakMap = new WeakMap();
4$keyObject = new stdClass();
5$value = 'データ';
6
7$weakMap[$keyObject] = $value;

object $object, mixed $value

• object $object: WeakMap でキーとして使用するオブジェクト
• mixed $value: $object に関連付ける値

void

offsetSetメソッドは、指定したキーに関連付けられた値をWeakMapに追加または更新します。このメソッドには戻り値はありません。