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PC4-21300(ピーシーフォーニセンヒャクサンジュウサン)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

PC4-21300(ピーシーフォーニセンヒャクサンジュウサン)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ピーシーフォーニセンヒャクサンジュウサン (ピーシーフォーニセンヒャクサンジュウサン)

英語表記

PC4-21300 (ピーシーフォーニセンヒャクサンジュウサン)

用語解説

PC4-21300とは、パーソナルコンピュータ(PC)のメインメモリとして用いられるDDR4 SDRAMモジュールの規格を示す名称である。この名称は、メモリの種類、世代、そしてそのメモリが持つ理論上の最大データ転送速度を簡潔に表現している。特に「PC4」はDDR4規格のメモリであることを示し、「21300」はそのメモリが単一モジュールで達成できる理論上の最大帯域幅が約21.3ギガバイト毎秒(GB/s)であることを意味している。システムエンジニアを目指す上で、PCの性能を構成する重要な要素であるメインメモリの仕様を理解することは、ハードウェアの選定やトラブルシューティングにおいて基礎的な知識となる。

この規格の名称は二つの要素から成り立っている。まず「PC4」という部分は、メモリの規格がDDR4 SDRAMであることを示している。DDRは「Double Data Rate」の略であり、従来のシングルデータレート方式に比べて、クロック信号の立ち上がりと立ち下がりの両方でデータを転送することで、実効的なデータ転送速度を倍増させる技術である。SDRAMは「Synchronous Dynamic Random Access Memory」の略で、システムクロックに同期して動作する揮発性のメモリを指す。DDR4は、DDR3の後継規格として開発され、より高速な動作周波数、低い動作電圧(1.2V)、高い帯域幅、そして大容量化を実現している。DDR4メモリは、288ピンのDIMM(Dual In-line Memory Module)として提供され、DDR3とは物理的な形状やノッチの位置が異なるため、互換性はない。PC4規格のメモリは、高性能なデスクトップPCやサーバーで広く採用されており、現代のコンピューティング環境における高速データ処理を支える基盤となっている。

次に「21300」という数字は、そのDDR4メモリモジュールが持つ理論上の最大データ転送速度、すなわち帯域幅をメガバイト毎秒(MB/s)で表現したものである。この数値は、JEDEC(電子デバイス技術合同協議会)によって標準化された「DDR4-2666」というメモリチップの仕様から導き出される。DDR4-2666とは、メモリチップが2666メガトランスファー毎秒(MT/s)のデータ転送レートで動作することを意味する。パーソナルコンピュータのメインメモリのバス幅は通常64ビットである。この64ビットをバイト単位に変換すると8バイトとなる。したがって、データ転送速度は次の計算式で求められる。

データ転送速度 = データ転送レート × (バス幅 ÷ 8) データ転送速度 = 2666 MT/s × (64ビット ÷ 8ビット/バイト) データ転送速度 = 2666 × 8 = 21328 MB/s

この計算結果である21328 MB/sを丸めた値が「21300」として、メモリモジュールの名称に採用されている。つまり、PC4-21300と表記されたメモリは、理論上1秒間に約21.3ギガバイトのデータを転送できる能力を持つことを示している。この帯域幅が大きいほど、CPUがメインメモリからデータを読み書きする際の速度が向上し、結果としてシステム全体の処理性能が向上する。特に、動画編集、3Dレンダリング、大規模なデータ解析、複数の仮想マシンを実行するような、大量のデータを扱うアプリケーションでは、高速なメモリ帯域幅が不可欠となる。

PC4-21300のメモリを選択する際には、システムとの互換性に注意が必要である。まず、使用するマザーボードがDDR4メモリに対応していることを確認する必要がある。また、マザーボードやCPUがサポートする最大メモリ速度も重要な要素である。例えば、マザーボードがDDR4-2666までしかサポートしていない場合、それ以上の速度を持つメモリを搭載しても、性能はDDR4-2666の速度に制限されて動作する。異なる速度のDDR4メモリを混載した場合も、一般的には最も低速なメモリに合わせてシステム全体が動作することになる。したがって、最適な性能を引き出すためには、システム全体の仕様を考慮してメモリを選択することが重要である。メモリの物理的な取り付けには、マザーボード上のDIMMスロットに正しく差し込む必要があるが、DDR4はDDR3などとは物理的な互換性がないため、誤って取り付ける心配は少ない。

このように、PC4-21300という表記は、単なる製品名ではなく、メモリの種類、データ転送の仕組み、そしてその性能を具体的に示す技術的な指標である。システム全体の性能を理解し、適切なハードウェアを選択するためには、このようなメモリ規格の知識が不可欠となる。

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