Webエンジニア向けプログラミング解説動画をYouTubeで配信中!
▶ チャンネル登録はこちら

PC5-38400(ピーシーゴサンヨンハチゼロゼロ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

PC5-38400(ピーシーゴサンヨンハチゼロゼロ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ピーシーゴーサンハチヨンマルゼロ (ピーシーゴーサンハチヨンマルゼロ)

英語表記

PC5-38400 (ピーシーファイブサンハチヨンマルマル)

用語解説

PC5-38400は、コンピューターのメインメモリ規格を示す表記であり、特にDDR5 SDRAMモジュールの性能を指し示す。システムエンジニアを目指す上で、現代のコンピューターシステムを構成するこの重要な要素の理解は必須である。

概要 PC5-38400という表記は、第5世代のダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR5 SDRAM)の一種を指す。PC5はDDR5メモリであることを、そして38400は、そのメモリモジュールが理論上1秒間に転送できる最大データ量、すなわち38400メガバイト(MB/s)の帯域幅を持つことを意味する。メインメモリは、中央演算処理装置(CPU)が現在処理しているプログラムやデータを一時的に保持する役割を担い、その速度と容量はシステム全体のパフォーマンスに直接影響する。PC5-38400は、特に高性能なコンピューターシステムや、大量のデータを高速に処理するアプリケーション、例えばグラフィックデザイン、動画編集、データ分析、高度なシミュレーションなどでその性能を発揮する、現代における主要なメモリ規格の一つである。

詳細 PC5-38400の特性を深く理解するためには、DDR5メモリの進化と数値の意味を詳細に把握する必要がある。

DDR5 SDRAMは、DDR4の後継として開発され、データ転送速度の飛躍的な向上、電力効率の改善、そしてモジュールあたりの大容量化を実現している。DDR4が一般的に2133MT/sから始まったのに対し、DDR5は標準で4800MT/sからスタートし、これによりCPUへのデータ供給が格段に迅速になった。この高速化は、マルチコアCPUや統合グラフィックスの性能を引き出す上で極めて重要である。また、動作電圧がDDR4の1.2Vから1.1Vへと低下し、消費電力と発熱が抑制されたことで、特にデータセンターのような多数のメモリを運用する環境での電力コスト削減に貢献する。さらに、DDR5ではDIMM(Dual In-line Memory Module)上に電力管理集積回路(PMIC)を搭載し、より安定した電力供給を可能にしているほか、メモリチップ内部でエラーを検出・訂正するオンダイECC(Error Correcting Code)機能により、システムの信頼性も向上している。DDR5 DIMMは内部的に二つの独立した32ビットデータチャネル(加えて8ビットのECCチャネル)を持つため、効率的なデータ転送が実現される。

PC5-38400の「38400」は、メモリモジュールの理論上の最大帯域幅をMB/sで示したものである。この数値は、メモリのデータ転送レート(MT/s)とバス幅(ビット)から計算される。PC5-38400はDDR5-4800に相当し、これは1秒間に4800メガ転送(MT/s)のデータを送受信できることを意味する。ダブルデータレートの特性上、実質的な内部クロック速度は2400MHzとなるが、DDRメモリの速度表記ではMT/sが一般的である。標準的なDIMMのバス幅は64ビットであるため、帯域幅は「データ転送レート(MT/s) × バス幅(ビット) ÷ 8(ビット/バイト)」の計算式で求められる。具体的には、4800 MT/s × 64 ビット ÷ 8 = 38400 MB/sとなる。この帯域幅は、CPUがメモリから一度に処理できるデータ量を示すため、数値が高いほどデータ処理のボトルネックを軽減し、システム全体の応答速度と処理能力を向上させる。ただし、これは理論上の最大値であり、実際の性能はメモリコントローラーの効率やCAS Latency(CL値)、システム構成など多くの要因によって左右される点に留意が必要である。

高速なPC5-38400メモリを搭載することで、特に高負荷なアプリケーションやタスクにおいて、システムの全体的な性能向上が期待できる。CPUがデータを待つ時間が短縮され、特に統合グラフィックスを持つシステムでは、メインメモリの速度がグラフィックス処理性能に直接影響を与える。しかし、システムのパフォーマンスはメモリ速度だけでなく、CPU、GPU、ストレージなど、他の主要コンポーネントとのバランスによって総合的に決定される。DDR5メモリは物理的形状(キーイング)と電気的仕様がDDR4以前の世代とは異なるため、DDR5対応のマザーボードとCPUが必須となる。既存のシステムをアップグレードする際や新たなシステムを構築する際には、必ずマザーボードとCPUがPC5(DDR5)規格をサポートしているかを確認する必要がある。互換性の問題を防ぐため、マザーボードメーカーが提供するQVL(Qualified Vendor List)を参照し、互換性が保証されたメモリを選択することが安定動作には不可欠である。

関連コンテンツ