MB(メガバイト)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説
MB(メガバイト)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
読み方
日本語表記
メガバイト (メガバイト)
英語表記
MB (メガバイト)
用語解説
MBとは、デジタルデータの大きさを表す単位の一つであり、「メガバイト(Megabyte)」の略称である。主にファイルサイズ、コンピュータのメモリ容量、またはデータ通信量などを表現する際に用いられる。コンピュータが扱う最小単位であるビット(bit)を基にしており、非常に多くの情報を効率的に表現するために開発された。
コンピュータはすべての情報を0と1の二進数で処理する。この0か1かの最小単位が1ビットである。通常、8ビットをまとめて1バイト(Byte)とする。これは、英語のアルファベット1文字や数字1文字を表すのに十分な情報量とされることが多い。MBは、このバイトをさらに大きな単位として表現するために使われる。具体的には、1MBは概ね100万バイトに相当する情報量を指す。例えば、一般的なテキスト文書であれば数MB、標準的な画質の写真ファイルであれば数MBから数十MB、短い動画ファイルや音楽ファイルであれば数十MBから数百MBの容量を持つことが多い。
MBを正確に理解するためには、データ量の単位の階層と、その計算方法における二つの異なる慣習を知る必要がある。基本的な単位の階層は、ビット、バイト、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)と続く。それぞれの単位の関係は、厳密な定義において二通りの解釈が存在する。
一つは、国際単位系(SI)に基づくものであり、接頭辞「メガ(M)」は10の6乗、すなわち1,000,000を意味する。この定義に従えば、1MBは1,000,000バイトとなる。ハードディスクドライブやSSDなどの記憶装置メーカーは、製品の容量をこのSI単位系の定義に基づいて表記することが一般的である。例えば、500GBのHDDであれば、それは500 × 1,000,000,000バイト(5000億バイト)として計算される。
もう一つは、コンピュータの世界で慣習的に使われてきた二進数に基づく定義である。コンピュータは2の累乗で処理を行うため、2の10乗(1,024)を区切りの良い数字として用いることが多かった。この慣習では、1キロバイトを1,024バイトとし、1メガバイトを1,024キロバイト、すなわち2の20乗バイト(1,024 × 1,024 = 1,048,576バイト)と定義する。多くのオペレーティングシステム(OS)やソフトウェアは、ファイルサイズやメモリ容量などをこの二進数に基づく定義で表示することが多い。
この二つの異なる定義が存在するため、たとえば「1TBのハードディスクを購入したのに、パソコンに接続すると931GBと表示される」といった事象が発生する。これは製品の故障や容量詐称ではなく、メーカーがSI単位系で容量を表記しているのに対し、OSが二進数に基づく定義で表示しているために生じる差である。混乱を避けるため、国際電気標準会議(IEC)は二進数に基づく単位として「メビバイト(MiB)」のような新しい接頭辞を定めた。これにより、1MiBは正確に1,048,576バイトを意味し、従来のMBはSI単位系の1,000,000バイトとして区別されることが推奨されている。しかし、実際の現場では「MB」という表記が依然として両方の意味で使われることが多いため、文脈によってどちらの意味で使われているかを判断する必要がある。
MBの具体的な使用例は多岐にわたる。例えば、デジタルカメラで撮影した高解像度の写真一枚が数MBから数十MB、スマートフォンにインストールするアプリケーションが数十MBから数百MB、一般的なWebサイトの画像やスクリプトを含んだデータ量が数MB、といった具合である。かつてはコンピュータの主記憶装置(RAM)の容量も数十MBから数百MBが一般的であったが、現在ではGB単位が主流となっている。しかし、キャッシュメモリや特定のソフトウェアが使用する一時的なメモリ領域などはMB単位で示されることがある。
また、インターネット回線の速度を表す単位として「Mbps(メガビットパーセカンド)」という表記があるが、これは「MB(メガバイト)」とは異なる単位である。Mbpsは1秒間に転送できる「ビット」の量を示すのに対し、MBはデータ「量」の単位である。1バイトは8ビットであるため、1MBのデータを転送するのに必要な時間は、回線速度によって異なる。例えば、8Mbpsの回線速度であれば、理論上1秒間に1MBのデータを転送できる計算になる。このように、データ量とデータ転送速度の単位を混同しないよう注意が必要である。
システムエンジニアを目指す上では、MBが単なるデータ量の単位としてだけでなく、その背後にあるSI単位系と二進接頭辞の違い、そしてそれが実際の製品やOSの表示にどのように影響するかを理解することが重要である。これにより、ストレージ容量の差異に関する疑問を解決したり、アプリケーションの動作に必要なメモリ量やネットワーク帯域の計算を正確に行うことが可能となる。