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【ITニュース解説】ACID Properties with SQL Transactions in DBMS

2025年10月05日に「Dev.to」が公開したITニュース「ACID Properties with SQL Transactions in DBMS」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

データベースの信頼性を保証するACID特性をSQLで解説。原子性は処理が全て完了か中断、一貫性は常に正しい状態を維持、独立性は他処理と干渉しない、永続性はコミット後の変更が障害でも消えないこと。

出典: ACID Properties with SQL Transactions in DBMS | Dev.to公開日:

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、データベースの信頼性は非常に重要なテーマだ。その信頼性を確保するために不可欠なのが「トランザクション」という概念と、それに付随する「ACID特性」と呼ばれる四つの原則である。これらは、データベースに格納されたデータが常に正確で、安全に、そして一貫性を保って処理されることを保証するための基本的な仕組みであり、リレーショナルデータベース管理システム(DBMS)がどのように動作しているかを理解する上で欠かせない。今回は、これらのACID特性が具体的にどのように機能するのかを、SQLのトランザクション例を通して詳しく解説する。

まず、この解説で使うデータベース環境を簡単に説明する。acid_demoという名前の新しいデータベースが作成され、その中にAccountsという名前のテーブルが用意される。このAccountsテーブルには、口座番号(acc_no)、名前(name)、残高(balance)という三つの列があり、balance列には残高がゼロ以上でなければならないという制約(CHECK (balance >= 0))が設定されている。初期データとして、サラさんの口座に5000、ジェシーさんの口座に3000、ベンソンさんの口座に7000の残高が登録されている状態から始める。

ACID特性の最初の要素は「Atomicity(原子性)」だ。原子性とは、一つのトランザクションに含まれる全ての操作が、完全に実行されるか、あるいは全く実行されないかのどちらか一方の状態になることを意味する。途中で止まって、一部だけが実行されるということがない。例えば、サラさんの口座からジェシーさんの口座へ500ドルの送金を行う場合、サラさんの口座から500ドルを減らす操作と、ジェシーさんの口座に500ドルを増やす操作は、セットでなければならない。もしサラさんの口座からお金が減ったのに、ジェシーさんの口座にお金が増えなかったら、全体として整合性が失われてしまう。

この原子性を確認するために、まずトランザクションを開始し、サラさんの残高から1000ドルを減らし、ジェシーさんの残高に1000ドルを増やそうとしてみる。しかし、この一連の操作の途中で何らかの問題が発生したと仮定して、ROLLBACK(ロールバック)という命令を実行する。すると、トランザクション開始時に行われた全ての変更が取り消され、データベースはトランザクション開始前の状態に戻る。例では、サラさんとジェシーさんの残高は、操作前の5000ドルと3000ドルに戻り、送金処理は一切行われなかったことになる。これは原子性が保たれた結果だ。一方、同じように送金処理を行い、問題なく完了した場合にはCOMMIT(コミット)という命令を実行する。COMMITすると、そのトランザクション内で行われた全ての変更がデータベースに永続的に保存される。この場合、サラさんの残高は4500ドルに、ジェシーさんの残高は3500ドルになり、変更は確定する。つまり、トランザクションはROLLBACKCOMMITのいずれかで必ず完結し、中途半端な状態にはならないのだ。

次に「Consistency(一貫性)」について説明する。一貫性とは、トランザクションが実行される前も後も、データベースが常に有効な状態を保つことを保証する性質である。データベースには、データの整合性を保つための様々なルールや制約が設けられている場合が多い。例えば、先ほどのAccountsテーブルでは、残高がゼロ以上でなければならないというCHECK制約が設定されている。

この一貫性の例として、新しい口座番号4のデイビットさんの残高を-500ドルとして挿入しようと試みる。しかし、データベースはこの挿入操作をエラーとして拒否する。なぜなら、残高がゼロ以上でなければならないというCHECK制約に違反するためだ。データベースは不正なデータが保存されるのを防ぎ、常に定義されたルールに従った状態を保とうとする。これにより、誤ったデータや論理的に矛盾するデータがデータベースに格納されず、データの整合性が維持されることになる。

三つ目の特性は「Isolation(分離性)」だ。分離性とは、複数のトランザクションが同時に実行されている場合でも、それらのトランザクションが互いに干渉せず、あたかもそれぞれが単独で順番に実行されているかのように振る舞うことを保証する性質である。これにより、複雑な並行処理環境下でも、各トランザクションが正しい結果を生み出すことが可能になる。

分離性の例として、二つの異なるセッション(データベースに接続された別々の操作環境)を想定する。セッション1でトランザクションを開始し、サラさんの残高から2000ドルを減らす更新を行うが、まだCOMMITはしない。この時点でセッション1がサラさんの残高を確認すると、更新後の残高(5000ドルから2000ドル減った2500ドル)が見える。しかし、この間にセッション2からサラさんの残高を読み込もうとすると、セッション2にはまだセッション1の変更が反映されていない、古い残高(コミット前の4500ドル)が見えることがある。これはデータベースが、コミットされていない変更を他のトランザクションから隠しているためだ。最終的にセッション1がROLLBACKを実行して変更を取り消すと、両方のセッションからサラさんの残高は元の4500ドルに戻る。このように、一つのトランザクションが他のトランザクションの未確定な変更に影響を受けずに動作することで、データの衝突や不整合を防ぎ、分離性が保証される。

最後の特性は「Durability(永続性)」である。永続性とは、一度トランザクションがCOMMITされてデータベースに変更が書き込まれたら、その変更がシステム障害(例えば、停電やサーバーのクラッシュなど)が発生しても決して失われないことを保証する性質だ。コミットされたデータは、永続的なストレージに確実に保存される。

永続性の例として、まずベンソンさんの口座に500ドルを増やす更新を行い、COMMITする。この時点でベンソンさんの残高は7000ドルから7500ドルに増加し、この変更はデータベースに確定される。その後、もしデータベースサーバーが何らかの原因で再起動されたとしても、サーバーが再び起動してデータベースに接続し、ベンソンさんの残高を確認すると、その残高は依然として7500ドルのままであることを確認できる。これは、COMMITされた変更がデータベースのログファイルやデータファイルに書き込まれ、永続的なストレージに保存されているためだ。システム障害が発生してもデータが失われないことは、データベースの信頼性にとって極めて重要である。

まとめると、ACID特性はデータベースが信頼性の高いデータ管理を可能にするための四つの重要な原則である。原子性によってトランザクション内の操作が「全てか、無か」に保証され、一貫性によってデータベースが常に有効な状態に保たれ、分離性によって複数のトランザクションが互いに干渉することなく実行され、永続性によって一度確定された変更はシステム障害後も失われない。これらの原則が組み合わさることで、データベースは大量の同時アクセスや予期せぬ障害にも耐え、データの整合性、安全性、信頼性を確保している。システムエンジニアとして、これらの特性を深く理解することは、堅牢で信頼性の高いアプリケーションを設計・開発する上で不可欠だ。

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