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VARCHAR(バーチャー)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

VARCHAR(バーチャー)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

可変長文字列 (カヘンチョウシ文字列)

英語表記

VARCHAR (ヴァーチャー)

用語解説

VARCHARは、リレーショナルデータベースにおいて文字列データを格納するために広く用いられるデータ型の一つだ。その名前は「Variable Character」の略であり、最大の特徴はその「可変長」性にある。

データベースのテーブル設計において、データを格納する各カラムには適切なデータ型を指定する必要がある。VARCHARはこの文字列データ型の一種であり、格納する文字列の実際の長さに応じて必要な記憶領域を動的に確保する。例えば、あるカラムをVARCHAR(100)として定義した場合、このカラムには最大で100文字までの文字列を格納できる。しかし、もし実際に格納される文字列が「Hello」という5文字であれば、データベースは5文字分の領域に加えて、その文字列の長さを記録するためのごくわずかな追加情報(通常1バイトまたは2バイト)だけを消費する。宣言された100文字すべてを常に占有するわけではないため、ストレージの利用効率を大幅に高めることができる。

これに対し、同じく文字列を格納するデータ型として「CHAR(固定長文字列)」が存在する。CHAR型の場合、CHAR(100)と定義すると、たとえ5文字の短い文字列を格納したとしても、常に100文字分の記憶領域が確保される。残りの95文字分の領域は、スペースなどの特定の文字で埋められるか、未使用の領域として予約される。このため、格納する文字列の長さが常に一定である場合や、常に最大長に近い文字列が格納される場合にはCHAR型が適しているが、文字列の長さが大きく変動する場合には、不要な領域を確保し続けることになり、ストレージの無駄が生じる。VARCHARはこのような状況において、非常に効率的な選択肢となる。ディスク容量の節約に加えて、データベースがメモリにデータを読み込む際にも、必要な分だけの領域を効率的に扱うことができるため、メモリ使用効率の面でも優位性がある。

しかし、VARCHAR型にはストレージ効率が良いという利点がある一方で、特定の状況下ではCHAR型と比較して処理性能が劣る可能性も存在する。VARCHAR型は可変長であるため、データベースシステムはデータを読み書きする際に、必ず文字列の長さを記録した情報(プレフィックス)を参照し、データの開始位置や終了位置を動的に判断する必要がある。このような追加処理は、CHAR型のような固定長データでは不要であり、CHAR型は常に決まった位置に決まった長さのデータが存在するため、シンプルかつ高速なデータアクセスが可能となる。特に、頻繁に更新されるカラムや、文字列の長さが頻繁に大きく変化するカラムでは、VARCHAR型を使用するとデータベース内部でデータの再配置(行の移動など)が発生しやすくなり、これがパフォーマンスの低下やデータベースの断片化を招く要因となることがある。断片化が進むと、データの物理的な配置が不連続になり、ディスクI/Oの効率が低下する可能性がある。

VARCHAR型を使用する際には、適切な最大長(N)を設定することが非常に重要だ。最大長を不必要に大きく設定しすぎると、たとえ実際に格納されるデータが短くても、データベース内部での一時的なメモリ確保やインデックス作成時の処理において、より大きな領域が必要となる場合がある。これは、データベースシステムが最悪のケース(最大長のデータが格納される場合)を考慮してリソースを割り当てるためだ。例えば、インデックスの作成においては、カラムのデータ型と最大長がインデックスのサイズや効率に影響を与えることがある。逆に、最大長を短く設定しすぎると、指定した長さを超える文字列を格納しようとした際にエラーが発生してしまうため、将来的なデータの増加や変更も十分に考慮して慎重に決定する必要がある。

また、VARCHAR型における「長さ」の解釈には、使用するデータベースシステムや文字コード(エンコーディング)によって注意が必要な点がある。多くの現代的なデータベースシステムでは、VARCHAR(N)のNは「文字数」を意味する。しかし、一部のシステムや設定、あるいは古いデータベースシステムでは、Nが「バイト数」を意味する場合がある。日本語のようなマルチバイト文字(UTF-8エンコーディングの場合、1文字が1〜4バイトで表現される)を扱う場合、これが大きな違いを生む。例えば、Nがバイト数として解釈されるシステムでVARCHAR(100)と定義した場合、100バイトしか格納できないため、日本語なら約33文字程度しか格納できない可能性がある。一方、Nが文字数として解釈されるシステムでは、100文字の日本語を問題なく格納できる。この違いはデータベースの互換性やデータ破損のリスクにも関わるため、事前にデータベースのドキュメントを確認し、使用するシステムの挙動を正確に理解しておくことが不可欠だ。

VARCHARは、その可変長性によりストレージ効率と柔軟性を提供し、Webアプリケーションなどで多様な長さの文字列データを扱う上で不可欠なデータ型である。しかし、その特性を十分に理解し、CHAR型との違い、パフォーマンスへの影響、適切な最大長の選択、そして文字コードによる解釈の違いといった考慮事項を踏まえた上で適切に利用することが、堅牢で効率的なデータベースシステムを構築するための鍵となる。

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