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【ITニュース解説】Canonical Tags: When to Use Them and Common Mistakes

2025年09月11日に「Dev.to」が公開したITニュース「Canonical Tags: When to Use Them and Common Mistakes」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Canonicalタグは、同じ内容が複数のURLで存在する場合に、検索エンジンに「このページがメインだ」と伝えるHTML要素だ。これにより、重複コンテンツによるSEO評価の分散やペナルティを防ぎ、Webサイトの検索ランキングを正しく向上させる。正確な設定が非常に重要となる。

ITニュース解説

ウェブサイトの運営において、検索エンジンからの評価は非常に重要な要素だ。しかし、この評価を妨げる見過ごされがちな問題の一つに「重複コンテンツ」がある。これは、ウェブサイト上で同じ内容のページが複数の異なるURLでアクセス可能になっている状態を指す。例えば、ウェブサイトへのアクセス元を追跡するためのパラメータが付いたURLや、ウェブサイトの安全な接続であるHTTPS版と安全でないHTTP版の両方が存在する場合、あるいは、ページ分割されたコンテンツ(ページネーション)など、意図せずして同じ内容のページが複数生成されてしまう状況は少なくない。

このような重複コンテンツは、検索エンジンにとって好ましくない状況を生み出す。検索エンジンは、どのURLを「本物」として評価し、検索結果に表示すべきか判断に迷ってしまう。その結果、ウェブサイト全体の評価が分散してしまったり、最悪の場合、検索エンジンのガイドラインに違反していると判断され、ペナルティを受けて検索結果での表示順位が下がったり、まったく表示されなくなったりする可能性もある。このような問題を解決し、検索エンジンにウェブサイトの正しい構造と、どのページを優先して評価すべきかを明確に伝えるための技術が「Canonical Tag」(カノニカルタグ)である。

Canonical Tagは、HTML文書の<head>要素内に記述する特別なタグだ。このタグは、特定のコンテンツの「正規のURL」、つまりその内容の「主要な、本物のバージョン」がどのURLであるかを検索エンジンに明示的に伝える役割を果たす。具体的な記述は「<link rel="canonical" href="https://example.com/main-page" />」のような形式になる。この記述によって、検索エンジンは「このページと内容が同じコンテンツが他にも存在するかもしれないが、href属性で指定されたURLこそが、そのコンテンツの最も主要なバージョンだ」と理解する。これにより、検索エンジンは重複するコンテンツの中から正規のURLを一つ選び出し、そこにすべての評価やランキングシグナルを集約してくれる。その結果、評価の分散を防ぎ、検索結果での表示順位向上に貢献するのだ。

Canonical Tagは様々な状況で活用される。よくあるケースとして、トラッキングパラメータが付いたURLがある。例えば、「https://example.com/article?source=email」というURLと「https://example.com/article」というURLは、内容は全く同じだが、検索エンジンから見れば異なるURLだ。この場合、パラメータなしのクリーンなURLをCanonical Tagで指定することで、検索エンジンに正規のページを正しく伝えられる。

また、記事一覧や商品リストなどが複数のページに分割されている「ページ分割されたコンテンツ」でもCanonical Tagは有効だ。「https://example.com/category?page=1」、「https://example.com/category?page=2」のように分割されている場合、各ページにそれぞれ自分自身を指すCanonical Tagを設定することもできるし、あるいは、最初のページ(page=1)を正規ページとして指定し、すべての評価をそこに集約する戦略も考えられる。どの戦略を取るかは、コンテンツの目的や検索エンジンにおける表示を考慮して決定する必要がある。

セキュリティの観点から、現代のウェブサイトはHTTPSプロトコルを使用することが強く推奨されている。もしサイトがHTTPとHTTPSの両方でアクセス可能であれば、必ずHTTPS版のURLを正規のURLとしてCanonical Tagで指定すべきだ。これはセキュリティ上の推奨だけでなく、検索エンジンの評価においてもHTTPSが優先されるためだ。さらに、同じコンテンツが複数の異なるドメインで公開されている「クロスドメインでの重複」の場合、例えば、自社の記事が他の提携サイトに掲載されているような状況でもCanonical Tagは役立つ。この場合、元の記事が掲載されているURLをCanonical Tagで指定することで、コンテンツのオリジナルがどこにあるかを検索エンジンに明確に伝え、元のサイトの評価を保護できる。

Canonical Tagを使う上で、避けるべきいくつかの一般的な間違いがある。一つ目は「自己参照の不整合」だ。基本的には、すべてのページは自分自身を正規のURLとして指し示すCanonical Tagを持つべきである。例えば、https://example.com/page-aというページは、https://example.com/page-aを指すCanonical Tagを持つのが通常だ。これを忘れると、検索エンジンがそのページを適切にインデックス(検索エンジンのデータベースに登録)できなくなる可能性がある。

二つ目の間違いは、「すべてのページをトップページに正規化してしまう」ことだ。これはウェブサイトの個々のサブページが持つべき検索エンジンからの評価や視認性を完全に失わせる非常に危険な行為である。すべてのページがトップページを指し示すと、検索エンジンはトップページ以外のコンテンツを重要でないと判断し、検索結果に表示しなくなる可能性があるため、個別ページへの検索流入がゼロになってしまう。

三つ目は、「相対URLを使用する」ことだ。Canonical Tagのhref属性には、「https://example.com/full/path/to/page」のような完全な絶対URLを指定しなければならない。「/full/path/to/page」のような相対URLを使用すると、検索エンジンが正規のURLを正しく認識できない可能性がある。

四つ目は、「リダイレクトとの衝突」だ。もしあるページAがページBにリダイレクトされているにもかかわらず、ページAのCanonical Tagが別のページCを指している場合、検索エンジンは混乱し、どちらの指示に従うべきか判断できなくなる。リダイレクトとCanonical Tagは、一貫した指示を与えるように設計し、矛盾が生じないよう注意が必要だ。

五つ目は、「インデックスされないページへ正規化する」ことだ。Canonical Tagで指定する正規のURLは、検索エンジンがクロールし、インデックスできるページでなければならない。もし、noindexタグが設定されていたり、robots.txtファイルでクロールがブロックされていたりするページを正規のURLとして指定してしまうと、その正規ページ自体が検索結果に表示されず、結果として関連するすべての重複ページも検索結果から消えてしまう可能性がある。

これらの間違いを避け、Canonical Tagを効果的に使用するためのベストプラクティスがいくつか存在する。まず、一つのページには一つのCanonical Tagのみを使用すること。複数のCanonical Tagが存在すると、検索エンジンがどの指示に従うべきか判断できなくなる。次に、常にHTTPS版のURLをCanonical Tagで指定すること。これはセキュリティと検索エンジン最適化(SEO)の両面で推奨される。また、デスクトップ版とモバイル版のサイトがある場合、それぞれのCanonical Tagが一貫していることを確認する必要がある。そして、Canonical Tagを実装した後には、Google Search Consoleの「URL検査ツール」のようなツールを使って、検索エンジンが意図した通りにCanonical Tagを解釈しているかを確認することが非常に重要である。最後に、Canonical Tagはウェブサイトの内部リンク構造と合わせて活用することで、その効果を最大限に高めることができる。内部リンクも、正規のURLを指し示すように設計することが望ましい。

Canonical Tagは、一見するとウェブサイトのソースコードに記述される小さな一行のコードに過ぎないが、そのSEOへの影響は非常に大きい。正しく使えば、ウェブサイトの評価を集約し、重複コンテンツの問題を防ぎ、検索エンジンが最も重要なページに集中して評価してくれるようになる。しかし、使い方を間違えてしまうと、ウェブサイトの検索ランキングに深刻な悪影響を与えかねない。システムエンジニアを目指す上では、ウェブサイトの技術的な側面だけでなく、こうした検索エンジン最適化に関する技術的な要素も理解しておくことが重要だ。Canonical Tagは単なる技術的な設定ではなく、検索エンジンにウェブサイトの構造を正確に伝え、検索結果での表示を最適化するための戦略的なシグナルとして捉え、適切に管理していく必要がある。

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