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【ITニュース解説】Full Weak Engineer CTF 2025 インフラ覚書

2025年09月10日に「Zenn」が公開したITニュース「Full Weak Engineer CTF 2025 インフラ覚書」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

「Full Weak Engineer CTF 2025」のインフラ担当者が、イベントの裏側を公開。CTFプラットフォーム「CTFd」の構築・運用経験や発生した問題点をまとめた。他記事を参考に構築した経緯や、実際のソースコードも公開しており、インフラ構築の学びとなる。

出典: Full Weak Engineer CTF 2025 インフラ覚書 | Zenn公開日:

ITニュース解説

「Full Weak Engineer CTF 2025」というセキュリティコンテストが開催された。CTF(Capture The Flag)とは、コンピュータセキュリティの技術や知識を競い合うイベントで、参加者は与えられた様々な問題を解き、隠された「Flag(旗)」と呼ばれる情報を探し出すことで得点を獲得していく。このニュース記事は、2025年8月29日から8月31日までの期間にわたって開催されたこのCTFイベントにおいて、「インフラ」を担当したチームが、その準備と運営の過程で何を行い、どのような課題に直面したかをまとめた記録である。

インフラとは、このCTFイベントが円滑に進行するために必要なIT基盤の全体を指す。具体的には、参加者が問題にアクセスするためのウェブサーバー、解答を記録するデータベース、それらを繋ぐネットワーク、そしてイベント全体の状況を管理するシステムなど、あらゆるIT要素が含まれる。インフラ担当者の役割は、これらの基盤を構築し、イベント期間中、参加者が安定して競技に集中できるよう、システムの稼働を維持することにあった。競技そのものの問題作成は別の担当者が行ったため、この記事ではインフラ周りに焦点を当てて解説している。

このCTFイベントの運営には「CTFd(シーティーエフディー)」というオープンソースのプラットフォームが採用された。CTFdは、CTFイベントを効率的に開催・管理するために特化して開発されたウェブアプリケーションである。参加者の登録管理、各問題の表示、正解のFlagが提出された際の自動採点、そしてリアルタイムで更新されるスコアボードの表示といった、CTF運営に必要な多くの機能を一元的に提供する。CTFdを導入することで、イベント主催者は競技の進行管理に関する手間を大幅に削減し、より本質的な問題作成やインフラの安定化に注力できるようになった。

インフラ担当者は、まずCTFdを安定して動かすためのサーバー環境を準備した。これは、物理的なサーバーを構築する場合もあれば、Amazon Web Services(AWS)やGoogle Cloud Platform(GCP)といったクラウドサービス上に仮想サーバーを用意する場合もある。今回のCTFでも、おそらくはクラウドサービスを利用して必要なリソースを確保し、CTFdアプリケーションをデプロイ(配置・設定)したと推測される。デプロイ後には、データベースとの連携設定、参加者からのアクセスを適切に処理するためのネットワーク設定、そしてセキュリティ面を考慮した各種設定が必要となる。これらは、システムが安定して動作するための土台となる重要な作業だ。

記事では、CTFdの導入にあたり、他のCTF運営者が公開しているブログ記事を参考にし、その内容を「ほとんど真似しただけ」と謙遜して述べている。これは、IT分野において、先駆者たちが築き上げてきた知識やノウハウを積極的に学び、それを自身のプロジェクトに応用していくことの重要性を示している。ゼロからすべてを開発するのではなく、既存の優れたソリューションや知識を活用することで、効率的に高品質なシステムを構築できるという点で、システムエンジニアにとって非常に価値のあるアプローチだ。

イベント期間中、インフラ担当者の仕事はシステムの監視とトラブルシューティングが中心となる。CTFは多くの参加者が同時にアクセスし、問題を解くために様々な操作を行うため、サーバーには大きな負荷がかかることがある。例えば、予期せぬトラフィックの急増によってサーバーの応答が遅くなったり、データベースにアクセス集中が発生して処理が滞ったりといった問題が発生する可能性は常にある。また、設定ミスやソフトウェアのバグが原因で、一部の機能が正常に動作しなくなるケースも考えられる。記事には具体的な問題の内容は記載されていないが、「発生した問題についてまとめる」とあることから、何らかの課題に直面し、それを解決するために奮闘したことが伺える。こうしたトラブルへの迅速かつ的確な対応能力は、システムエンジニアとして現場で働く上で非常に重要なスキルとなる。

このCTFでのインフラ構築と運営の経験は、担当者にとって貴重な学びの機会となったことは間違いない。実践を通じて、大規模なイベントを支えるシステムの設計思想、構築手順、運用管理、そして万が一の事態に備えるトラブルシューティング能力を養うことができたはずだ。特に、限られた期間内で安定したシステムを構築し、多くのユーザーが利用する中で発生する様々な課題に対応していく経験は、座学だけでは得られない実践的なスキルとして、彼らのキャリアに大きく貢献するだろう。

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、このようなCTFイベントの裏側を知ることは、ITインフラの重要性や面白さを理解する良いきっかけとなる。一見すると地味な作業に見えるかもしれないが、安定したインフラがあるからこそ、参加者は安心して競技に集中でき、イベント全体が成功へと導かれるのである。システムの土台を支えるインフラエンジニアは、まさに縁の下の力持ちとして、現代社会のITサービスを支える不可欠な存在だと言えるだろう。

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