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【ITニュース解説】I interviewed for 6 random jobs before the one I really wanted. Here’s what I did wrong.

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「I interviewed for 6 random jobs before the one I really wanted. Here’s what I did wrong.」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

IT企業への就職を目指す際、本命ではない企業での面接を練習台にするのは避けよう。時間の無駄になる上、過去の面接記録やリクルーターの記憶は残り、評判を損なう可能性がある。模擬面接や体系的な準備で力をつけ、本命に臨むのが賢明だ。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す際、就職・転職活動における面接は避けて通れない関門だ。しかし、多くの人が陥りがちな誤解があり、それがキャリア形成に大きな悪影響を及ぼす可能性がある。それは、「本命ではない企業で面接の練習をする」という戦略だ。一見すると効率的に思えるこの方法は、現代のIT業界の採用市場においては、時間と信用、そして評判を大きく損なう「やってはいけない」ことだと知っておく必要がある。

ソフトウェア開発のキャリアをスタートしたばかりの時期に、多くの人が私も含めてこの罠にはまってしまう。「あまり興味のない会社にいくつか応募し、そこで失敗しても大したことではない。本命の会社に挑戦する前のウォーミングアップとして捉えよう」と考えるのだ。実際に私もそのように行動し、無作為に選んだ6社で面接を受けた。予想通り、最初は苦戦し、少しずつ改善していった。当初はこれでうまくいっていると感じていたが、後になってどれほどの時間と信用を無駄にしたかに気づかされた。数ヶ月にわたる無駄な応募期間、採用担当者との関係性の悪化、そして当時は見えていなかった評判の毀損など、代償は大きかった。もしあの時、誰かに「実際の面接を練習場にするな」と強く忠告されていたらと今では思う。

今日の就職市場は、以前よりも厳しく、そして容赦がない。場当たり的な戦略は時間と評判を失うだけで、もはや通用しないのだ。「面接を練習台にする」という戦略が、特に現代の市場においてなぜ敗者の戦略となるのか、そして代わりにどのように準備すべきかを理解することが重要である。

大手IT企業を目指す人にとって、面接は地図のない迷路のように感じられるだろう。面接の流れや質問の種類、プレッシャーの中での自分のパフォーマンスがどうなるのか、全く想像がつかないのは当然だ。そのため、「実際に飛び込んでみるしかない」と考えてしまいがちなのだ。かつての私もまさにそうだった。私の考えは、三つの誤った認識に基づいていた。まず、「量をこなせば自信がつく」というもの。面接の回数を増やせば、場慣れして落ち着いて対応できるようになると考えた。次に、「リスクの低い設定での失敗は安全だ」という認識。小さな会社での失敗は、自分のキャリアにほとんど影響しないだろうと思い込んでいた。そして、「経験を積めば上達する」という考え。一つ一つの面接が、フリースローの練習のように反復練習になると信じていた。これらは一見すると合理的に聞こえるが、実際には逆効果となる。

実際の面接を模擬練習として使うことには、目に見えないコストが多く存在する。まず、「オファー獲得までの時間」が挙げられる。ほとんどの面接プロセスは、オンラインテスト、採用担当者との電話、技術面接、そしてオンサイト面接など、最初から最後まで3〜6週間を要する。もしそのようなプロセスを6社で繰り返せば、本命の機会に到達するまでにすでに半年を犠牲にすることになる。目まぐるしく変化する市場において、これはキャリアの停滞を意味する。次に、「評判へのダメージ」も現実のものだ。業界は想像以上に狭い。採用担当者は異なる企業間を異動することもあるし、エンジニアリングマネージャー同士が情報交換することもある。もし準備不足のまま面接に臨み、基本的な質問でつまずけば、その情報が長くついて回る可能性がある。ある会社で不合格になった候補者が、半年後に別の会社の面接で同じ採用マネージャーと顔を合わせるという例も実際に存在する。WorkdayやGreenhouseのような主要な採用管理システム(ATS)は過去の応募記録を完全に保存しており、大手IT企業の採用担当者はそれらの記録を閲覧できる場合もある。

さらに、「精神的疲労」も無視できないコストだ。面接を練習と捉えることは、計画的な準備に費やすべきエネルギーを消耗させる。本命の仕事にたどり着く頃には、すでに精神的に疲弊しきっている状態になりかねない。そして「誤ったシグナル」を受け取る可能性もある。面接で十分に力を発揮できなかった場合、それは単なる「練習」にはならない。かえって「インポスター症候群」(自分は能力がないのではないか、という疑念)を悪化させる原因となる。つまり、「4回も連続で失敗した。もしかしたら自分にはこの仕事は向いていないのかもしれない」といった負のスパイラルに陥ってしまう可能性があるのだ。

では、どのように練習すべきなのだろうか。今、私が候補者に推奨するのは、より良いアプローチだ。まず、「模擬面接は実際の面接よりも重要」と考えるべきだ。仲間やメンターを見つけるか、専門のプラットフォーム(Pramp、Final Round AI、Exponent、mockinterviews.devなど)を利用して、実際の面接と同じ状況をシミュレートする。カメラをオンにし、コードのエディタに自動補完機能を使わず、時間制限を設けるなど、本番さながらの環境で練習するのだ。これにより、実際の面接のようなプレッシャーを体験できると同時に、評判を損なうリスクは一切ない。

次に、「パターンに基づいたコーディング対策」を行うことだ。ランダムに多くのLeetCode問題を解き続けるのではなく、繰り返し現れるアルゴリズムのパターン(スライディングウィンドウ、BFS/DFS、動的計画法、バックトラッキングなど)を理解し、認識できるようになることが重要だ。例えばMetaでは、単にBFSとDFSの両方を知っているだけでなく、なぜBFSを選択したのか、その理由を明確に説明できる候補者が評価されていた。このアプローチを身につけていれば、Amazonが「DNAシーケンス分析」のような新しいバリアントの問題を出題しても、対応できるツールを持っていることになる。

さらに、「システムデザインの反復練習」も欠かせない。オブジェクト指向設計(OOD)や分散システムに関する面接では、明確なフレームワークに沿って思考を進める練習を重ねる。Microsoftでは、システムの拡張性を考える前に、V1ドラフトの明瞭さを重視していた。初期段階での過剰な設計は、むしろ良くない兆候と見なされる。そのため、まずはシンプルに始め、その後意図的にスケールアップしていくという考え方が重要だ。システムデザインのラウンドでは、常にシンプルに始めることを意識し、早い段階で過剰な設計をしないよう注意することだ。

そして、「行動面接のためのストーリーバンク」を作成しておくことも非常に有効である。STARメソッド(Situation:状況、Task:課題、Action:行動、Result:結果)を用いて、紛争解決、曖昧な状況への対応、結果の達成、主体性といった企業文化が求める資質を示すための具体的な経験談を6〜8つ程度準備する。Amazonでは、リーダーシップ原則が採用決定の半分を占めると言われている。技術面接の成績が良くても、文化適合性を示すストーリーを準備していなかった候補者は不合格になることが少なくなかった。

もう一つ、多くの候補者に見られる心理的な罠がある。それは、小さな会社を「捨て駒」として利用することで自信をつけようとすることだ。しかし、本当の自信は、適切な環境での準備と反復練習によって生まれるものであり、失敗した面接の数からくるものではない。このことは、10個のチュートリアルを始めて一つも終わらせられない学習者にも共通する。100回もの練習が必要なのではなく、適切な質の練習が重要なのだ。意図を持って準備すれば、たった一度の質の高い模擬面接の方が、5回の不合格となった実際の面接よりも多くの学びをもたらしてくれる。これが本当の危険な罠、つまり「偽りの自信」である。なぜなら、今日のFAANG(Facebook=Meta, Amazon, Apple, Netflix, Google)のような大手企業の面接に臨む際、それは練習の反復ではなく、業界でも最も厳しい形式の面接に直面することになるからだ。

今日の面接がどのようなものか、その現実を見てみよう。Metaの面接では、2つの45分間のコーディング問題(プレーンなエディタを使用)、1つの45分間のシステムデザインラウンド、そしてSTAR形式の行動面接で構成されていた。行動面接では、「Move Fast Together(共に迅速に行動する)」といった企業価値観との一致が試される。面接は通常、1日で4〜6ラウンド実施される。Amazonのオンラインアセスメントは、コーディング、仕事のシミュレーション、デバッグゲーム、ワークスタイル調査、フィードバック調査の5つのモジュールで構成されている。監視も厳しく、タブの切り替えやコピーペースト、スクリーンショットは警告や試験中止のトリガーとなる。さらに、問題の入力データはランダム化され、二人の候補者が全く同じ問題を受け取らないように工夫されている。

このように、今日の面接は非常に高度で複雑、そして展開が速いため、そこで「練習」する余裕はまったくないのだ。私自身がこのような面接を実施する側を経験し、そこで許されるミスの余地がいかに少ないかを痛感したことで、本命以外の会社をウォーミングアップに使うという昔ながらのアドバイスがいかに時代遅れで危険であるかを悟った。それが、私を代替の練習方法を構築する方向へと向かわせたのだ。

誰もがMetaのエンジニアやGoogleのOBに電話して、面接のロールプレイングを頼めるわけではない。数年前、私は同じような誤ったアドバイスが広まっているのを耳にし続けていたため、仲間と協力してmockinterviews.devという代替のプラットフォームを開発した。私たちは、以下の機能を念頭に置いて設計し、実際の面接と同じような体験ができるようにした。コードの自動補完機能がないプレーンなエディタでのコーディングラウンド、システム構築からスケッチまでをカバーするシステムデザイン/オブジェクト指向設計の面接、そしてMAANG+企業の価値観に合わせた行動面接の練習だ。私たちは、MetaやMicrosoftで私自身が実施していた面接を、失敗しても代償を払うことのない安全な空間で再現したいと考えたのだ。

ウォーミングアップのために6社もの企業を巡るような遠回りは避けるべきだ。模擬面接やパターンに基づいた反復練習、そしてストーリーバンクを活用する。そして、自分の最も鋭い状態を、本当に望む会社のために温存するのだ。夢の面接が訪れる時、無駄な練習で疲弊した状態で臨むのではなく、十分な休息をとり、練習を重ね、クリアな頭で挑戦することが成功への鍵となるだろう。

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