【ITニュース解説】How I Boosted Landing Page Conversions by 25% with Next.js 15, Tailwind, i18n, and SEO
2025年09月13日に「Dev.to」が公開したITニュース「How I Boosted Landing Page Conversions by 25% with Next.js 15, Tailwind, i18n, and SEO」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
Next.jsとTailwindで構築したランディングページで、多言語対応(i18n)と地域に合わせたSEOを導入。見た目は良いがコンバージョンが伸び悩む問題を解決し、ユーザーの母国語表示や検索エンジンでの発見性向上により、サインアップを25%向上させた事例だ。
ITニュース解説
このニュース記事は、ウェブサイトのランディングページがデザイン的には優れているものの、実際のユーザー登録や目的達成に繋がらないという共通の課題に直面した開発者が、どのようにしてコンバージョン率を25%も向上させたかという事例を紹介している。記事の筆者は、見た目は魅力的で、最新のウェブ技術であるNext.js 15やスタイリングにTailwind CSSを使用し、目を引くCTA(Call To Action、行動喚起)ボタンも配置していたが、ユーザーはすぐにページを離れてしまい、サインアップ数は伸び悩んでいた。
この問題の原因は、ページがグローバルなユーザーに対応できておらず、また検索エンジンからのアクセスを増やすための最適化(SEO)が不十分であったことだと筆者は突き止めた。現代のSaaS(Software as a Service)市場では、英語のみのページでSEOが弱いと、多くのユーザーを取りこぼしてしまうという認識に至ったのである。そこで筆者は、主に二つの戦略に焦点を当てた。一つは多言語対応(i18n)と右から左への表示(RTL)サポート、もう一つは翻訳システムと連携した強力なSEOである。
まず、多言語対応(i18n)は「internationalization(国際化)」の略で、ウェブサイトやアプリケーションを複数の言語や地域に対応させるための取り組みを指す。筆者は当初、英語のページしか持っていなかったが、新たにスペイン語とアラビア語を追加した。特にアラビア語のような右から左に読む言語(RTL)への対応は、単にレイアウトを左右反転させるだけでなく、テキストの配置やボタンの最適な位置など、UI(ユーザーインターフェース)の自然な流れを考慮することが重要だと強調されている。なぜこれが重要かというと、ユーザーは自分の母国語で表示されるサイトに対して強い信頼感を持ち、親近感を覚えるからである。例えば、スペイン語圏の起業家やアラビア語圏の開発者が、自分の国の言語でサービス内容を理解できれば、そのサービスを利用する可能性は格段に高まる。実装には、Next.js向けの「next-intl」というライブラリが利用された。このライブラリを使うことで、各言語の翻訳テキストをJSONファイルという形式で管理し、ページの言語設定に応じて動的に表示を切り替えることが可能になる。筆者の検証では、多言語対応だけでもコンバージョン率が約15%向上し、さらにアラビア語のRTL対応を追加したことで、最終的な25%向上に近づいたと報告されている。
次に、検索エンジン最適化(SEO)への取り組みである。SEOは「Search Engine Optimization」の略で、Googleなどの検索エンジンの検索結果でウェブサイトがより上位に表示されるように改善する活動を指す。筆者はここで、単にページ内の文章を翻訳するだけでなく、検索エンジンがウェブページの内容を理解するために用いるメタデータ、特にウェブページのタイトル(<title>タグ)と概要説明(<meta description>タグ)も翻訳システムと連携させた。具体的には、各言語のJSONファイルに、その言語のページタイトルと説明文も合わせて格納する構成とした。これにより、例えばスペイン語のページ(URLが/esで終わるようなページ)にアクセスすると、ページの本文だけでなく、ウェブブラウザのタブに表示されるタイトルや、検索結果に表示される説明文も全てスペイン語で表示されるようになる。Googleのような検索エンジンは、このように各言語に最適化されたメタデータを、それぞれの言語圏向けのユニークなコンテンツとして高く評価するため、異なる地域での検索ランキング向上に貢献する。実装には、Next.jsのgenerateMetadataという機能が活用された。この機能内でnext-intlを使って現在のロケール(言語設定)に応じた翻訳データを取得し、それに基づいてページのタイトルと説明文を動的に生成している。この戦略の利点は、ユーザーが検索結果で自分の母国語のタイトルと説明文を見つけることで、そのページへの信頼感が増し、クリック率(CTR: Click-Through Rate)が向上することにある。また、将来的に新しい言語を追加する際も、対応するJSONファイルを追加するだけで済み、既存のコードを大規模に書き換える必要がないため、高い拡張性を持つ。このSEO対策も、非英語圏のユーザーがページをより「ネイティブ」だと感じ、サインアップ数の増加に貢献したとされている。
筆者の事例は、大規模な技術的変更や根本的なデザインの刷新をせずとも、ランディングページを「人間的で、その地域のユーザーに寄り添った」ものにすることで、ビジネス成果に直結する大きな改善を達成できることを示している。多言語対応とRTLサポートは世界中のユーザーを歓迎し、翻訳システムと連携したSEOはサイトを世界中で発見されやすくする。これらの取り組みが組み合わさることで、筆者のランディングページは、デザインやバックエンドを変更することなく、コンバージョン率を25%も向上させたのである。Next.jsとTailwind CSSを使ってSaaSのランディングページを構築している開発者にとって、この多言語対応とローカライズされたSEOの組み合わせは、非常に効果的な戦略として推奨される。