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npm(エヌピーエム)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

npm(エヌピーエム)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

エヌピーエム (エヌピーエム)

英語表記

npm (エヌピーエム)

用語解説

npmは「Node Package Manager」の略であり、主にJavaScript製のソフトウェアパッケージの管理を行うためのツールである。Node.jsというJavaScriptの実行環境とともに提供され、JavaScriptを用いた開発プロジェクトにおいては欠かせない存在となっている。npmの主要な役割は、世界中の開発者が作成し共有しているJavaScriptのライブラリやツールといった「パッケージ」を、自身のプロジェクトに簡単かつ効率的に導入し、管理することにある。これにより、開発者はゼロから全ての機能を実装する必要がなくなり、既存の高品質なコードを再利用することで開発効率を大幅に向上させることができる。

npmは、Node.jsをインストールすると自動的に付属してくるコマンドラインインターフェース(CLI)ツールとして提供される。このCLIツールを通じて、開発者は特定のパッケージをインストールしたり、プロジェクトから削除したり、更新したり、あるいは自身が作成したパッケージを公開したりといった様々な操作を行うことが可能になる。また、プロジェクトが依存するパッケージとそのバージョンを明確に定義し、複数の開発者が同じ環境で作業できるようにするための仕組みも提供する。

詳細に入ると、npmが管理する「パッケージ」とは、特定の機能や役割を持つJavaScriptコードのまとまりを指す。これは、例えばウェブサイトのデザインを助けるライブラリ、データの操作を簡単にするツール、あるいはテストを実行するためのフレームワークなど、多岐にわたる。これらのパッケージはnpmレジストリと呼ばれる公開データベースに登録されており、npmコマンドを通じて誰でも簡単にアクセスし、自身のプロジェクトに組み込むことができる。

npmにおけるパッケージのインストールは、主に二つの方法がある。一つは「ローカルインストール」で、これは特定のプロジェクト内にパッケージをインストールする方法である。インストールされたパッケージは通常、プロジェクトのルートディレクトリに作成されるnode_modulesという専用のディレクトリ内に格納される。これにより、プロジェクトごとに異なるバージョンのパッケージを使用したり、不要になったパッケージをプロジェクト単位で削除したりすることが容易になる。もう一つは「グローバルインストール」で、これはパッケージをシステム全体にインストールする方法である。グローバルインストールされたパッケージは、どのプロジェクトからでもコマンドラインツールとして利用できるが、ライブラリとしてプロジェクトのコードから直接呼び出すことは一般的ではない。

プロジェクトの依存関係の管理は、npmの最も重要な機能の一つである。npmはpackage.jsonというファイルを利用して、プロジェクトが必要とする全てのパッケージとそのバージョン情報を記録する。このファイルには、プロジェクト名、バージョン、説明、作者情報といった基本的なメタデータのほか、dependencies(本番環境で必要なパッケージ)とdevDependencies(開発環境でのみ必要なパッケージ、例えばテストツールやビルドツール)という二つの重要なセクションが含まれる。開発者はこのpackage.jsonにパッケージ名とバージョン範囲を記述することで、プロジェクトの依存関係を明示的に定義する。バージョンの指定には、「^(キャレット)」や「~(チルダ)」といった記号が使われることが多く、これらは指定されたバージョン範囲内で最新の互換性のあるバージョンを許可するという意味を持つ。

さらに、npmはpackage-lock.jsonというファイルを生成する。このファイルは、package.jsonで定義されたバージョン範囲に基づいて実際にインストールされたパッケージの厳密なバージョンと、そのパッケージが依存する全てのパッケージ(推移的依存関係)のバージョンを記録する。package-lock.jsonが存在することで、チームの全ての開発者やCI/CD環境において、全く同じバージョンのパッケージセットがインストールされることが保証され、環境による挙動の違いを防ぐ。これはプロジェクトの再現性と安定性を高める上で極めて重要な役割を果たす。

npmはパッケージのインストールや管理だけでなく、プロジェクト内で定義されたスクリプトを実行する機能も提供する。package.jsonファイルにはscriptsフィールドがあり、ここに任意のシェルコマンドを定義できる。例えば、開発サーバーを起動するstartスクリプトや、テストを実行するtestスクリプトなどである。これらのスクリプトはnpm run <script-name>コマンドで実行でき、複雑なコマンドを簡潔に実行するエイリアスとして、また開発ワークフローを標準化する手段として広く利用される。

自身が作成したJavaScriptのライブラリやツールを他の開発者に共有したい場合、npmはnpm publishコマンドを通じて、そのパッケージをnpmレジストリに公開する機能も提供する。これにより、世界中の開発者があなたのパッケージを自身のプロジェクトで利用できるようになり、オープンソースコミュニティへの貢献が可能となる。

このようにnpmは、JavaScript開発において、コードの再利用を促進し、プロジェクトの依存関係を効率的に管理し、開発ワークフローを自動化し、さらには開発者間のコード共有を容易にするための強力なツールである。システムエンジニアを目指す上で、JavaScriptやNode.jsを用いた開発に携わるのであれば、npmの基本的な使い方からその背後にある仕組みまでを理解することは、現代の開発において必須のスキルと言える。

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