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【ITニュース解説】OCI Speechを使ってみたメモ

2025年09月11日に「Qiita」が公開したITニュース「OCI Speechを使ってみたメモ」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

OCI Speechの利用手順を解説した記事。英語の音声ファイルをOCI Object Storageにアップロードし、OCIコンソールからジョブを作成する流れをまとめた。現時点では日本語には対応していない。

出典: OCI Speechを使ってみたメモ | Qiita公開日:

ITニュース解説

OCI Speechとは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)というクラウドサービス群の一つで、音声データをテキストに変換する機能を提供する。これはAI(人工知能)の一種である音声認識技術を応用したもので、人が話した言葉をコンピュータが理解し、文字として書き起こすことを可能にする技術だ。例えば、会議での発言を自動で議事録にしたり、コールセンターでの顧客との会話内容を分析したり、動画に自動で字幕を付けたりするなど、様々な用途で活用が期待されている。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、このようなクラウド上で手軽に利用できるAIサービスを理解し、実際に活用できるスキルは、将来のシステム開発において非常に重要な強みとなるだろう。

記事では、実際にOCI Speechを試してみた手順が簡潔にまとめられている。まず最初のステップは、「適当な音声ファイルを用意して、Object Storageにアップロードする」というものだ。ここで登場する「Object Storage」とは、OCIが提供する、ファイルをインターネット経由で保存するためのサービスだと考えると分かりやすい。スマートフォンで撮影した写真や動画をクラウドに保存するように、音声データもこのObject Storageに保管される。OCI Speechが音声ファイルを処理するためには、まずこの安全で大量のデータを扱えるストレージにファイルが置かれている必要があるのだ。これはクラウドサービスにおける基本的なデータの取り扱い方の一つであり、システム開発では頻繁に利用される。

ただし、記事にも書かれているように、OCI Speechは現時点では日本語には対応していない。そのため、英語の音声ファイルを用意する必要があったと記されている。これは、音声認識サービスが特定の言語パターンや発音、文法構造を学習した「言語モデル」に基づいて動作しているためだ。対応していない言語の音声では、正確な認識が難しいという技術的な制約があることを示している。AIの多言語対応は常に進化している分野であり、今後の発展が期待される。

音声ファイルがObject Storageに正常にアップロードされたら、次に「ジョブの作成」という作業を行う。これは、OCI Speechに対して「このObject Storageにある特定の音声ファイルを分析し、テキストに変換してほしい」という処理の依頼を出す行為だ。この依頼は、OCIの様々なサービスを設定したり、操作したりするための管理画面である「OCIコンソール」から行う。コンソールはWebブラウザを通じてアクセスするインターフェースで、システムエンジニアがクラウド環境を管理する上で欠かせないツールの一つだ。

ジョブを作成する際には、処理対象となる音声ファイルが保存されているObject Storageの場所とファイル名を指定し、さらに処理結果として生成されるテキストファイルをどこに保存するかなどを設定する。OCI Speechはその指示に従って音声認識処理を実行し、通常は数分から数時間程度で、指定したObject Storageに変換されたテキストデータを出力する。出力されるテキストデータには、話された内容が文字として正確に書き起こされているだけでなく、話者の区別やそれぞれの発言の開始・終了時間といった詳細な情報が含まれることもある。これにより、単に音声を文字にするだけでなく、その内容をさらに深く分析したり、加工したりすることが可能になる。

このような音声認識サービスは、仮に自社でゼロから構築しようとすると、高性能なコンピュータの準備、複雑なAIモデルの開発、膨大な学習データの収集など、非常に高い技術力と莫大なコスト、そして長い開発期間が必要となる。しかし、OCIのようなクラウドサービスを利用すれば、必要な時に必要なだけリソースを借りて、手軽に高度なAI機能を利用できる。これにより、開発期間が大幅に短縮され、コストも削減できるため、システムエンジニアがAIサービスを実践的に学ぶ上では非常に有効な環境だ。

この記事は「OCI Speechを使ってみたメモ」というシンプルな内容だが、システムエンジニアを目指す皆さんにとって、クラウド上で提供されるAIサービスが実際にどのように利用されるのか、その具体的な流れと技術的な背景を理解するための良い出発点となる。音声認識技術は、今後もユーザーインターフェースの改善や業務プロセスの自動化において、ますますその重要性を増していくことだろう。クラウドサービスの利用方法を実際に手を動かしながら学ぶ経験は、皆さんの将来のキャリア形成において必ず役立つはずだ。この記事を通じて、クラウドとAIが私たちの社会にもたらす大きな可能性の一端を感じ取ってもらえれば幸いだ。

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