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【ITニュース解説】PlayStation's Franchise Rewards program gates merch behind in-game trophies

2025年09月24日に「Engadget」が公開したITニュース「PlayStation's Franchise Rewards program gates merch behind in-game trophies」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

PlayStationは、ゲーム内トロフィー獲得者に限定グッズ購入権を与える新プログラム「Franchise Rewards」を開始した。例えば『Ghost of Tsushima』で特定のトロフィーを解除すると、記念品(ピン、Tシャツなど)を別途費用で購入できる。報酬はアイテム自体ではなく、購入できる権利である。

ITニュース解説

PlayStationは、ゲームを深く楽しむプレイヤーに対し、特別な体験と物理的なグッズ購入の機会を提供する新しい報酬プログラム「Franchise Rewards」を導入した。これは、単にゲームをプレイするだけでなく、特定の目標を達成した努力を具体的な形で還元しようとする試みである。

このプログラムの基本的な仕組みは、ゲーム内で特定の「トロフィー」を獲得することが、限定的な物理グッズを購入できる「アクセス権」を得るための条件となる点にある。トロフィーとは、ゲームをプレイする中で特定の条件を満たしたときに得られる実績のようなもので、プレイヤーの腕前や達成度を示す証となる。Franchise Rewardsは、これらのトロフィーの解除状況をシステムが認識し、プレイヤーが特別な商品を購入できるかどうかを判断する。ただし、「報酬」という言葉が示すイメージとは異なり、商品そのものは無料で手に入るわけではなく、あくまで「購入する権利」が与えられる。

現在、このプログラムの最初の対象として選ばれたのは、人気ゲーム『Ghost of Tsushima』である。このゲームには多くのトロフィーが存在するが、Franchise Rewardsの対象となるのは特に象徴的な二つのトロフィーだ。一つはゲーム内の全てのトロフィーを獲得すると得られる、最高位の「Living Legend」というプラチナトロフィーである。これを解除したプレイヤーは、ゲームの世界観を象徴するデザインのマスク型記念ピンを25ドルで購入できる権利を得る。もう一つは「Mono No Aware」というゴールドトロフィーで、これを解除したプレイヤーは、金色の木版画風デザインが施されたカスタムTシャツを30ドルで購入する権利が得られる。これらの商品は、専用のウェブサイトを通じて、2025年12月31日までに購入手続きを完了する必要がある。プレイヤーは自分のPlayStationアカウントでログインすることで、自身のトロフィー達成状況に応じた商品購入ページにアクセスできるようになる。

この一連の仕組みをシステムエンジニアの視点から見ると、いくつかの重要なシステム連携が動いていることがわかる。まず、プレイヤーがPlayStationコンソールでゲームをプレイし、トロフィーを解除すると、その情報はPlayStationのサーバーに記録される。次に、Franchise Rewardsの専用ウェブサイトがこのPlayStationサーバーと連携し、プレイヤーがウェブサイトにログインした際に、そのプレイヤーのPlayStationアカウントに紐付くトロフィーの達成状況をリアルタイムで照会する。ウェブサイトのシステムは、照会したデータに基づいて、プレイヤーがどの商品を購入できるかを判定し、該当する商品の購入ページへのアクセスを許可する。これは、ユーザーのゲームプレイデータという「デジタルな情報」を基に、物理的な商品を販売するECサイトと連携させ、パーソナライズされた購買体験を提供する、という高度なシステム設計が実現されていることを示している。商品の管理、在庫状況、そして決済システムなども、この全体像の中で適切に機能する必要がある。

PlayStationは過去にも、「PlayStation Stars」というデジタル報酬プログラムを試みていた。これは、特定のゲームをプレイしたり、PlayStationコンソールで特定の活動をしたりすることで「Stars」と呼ばれるポイントを獲得し、それをデジタルキャラクターモデルなどのデジタルアイテムと交換できるというものだった。しかし、このプログラムは短命に終わってしまった。その背景には、報酬が実体のないデジタルデータであったため、多くのプレイヤーがそれを魅力的に感じなかったことや、一時期流行したNFT(非代替性トークン)のような仕組みに似ていたが、そのブームが去ったことでユーザーの関心も薄れてしまったことなどが考えられる。

一方で、今回のFranchise Rewardsプログラムは、Bungieが人気ゲーム『Destiny 2』で2018年から展開している「Bungie Rewards」プログラムに非常に似ている。「Bungie Rewards」では、プレイヤーがゲーム内の長時間にわたるレイドなどの難易度の高いアクティビティをクリアすることで、記念シャツやジャケットといった物理的なグッズを購入できる権利を獲得できる。このプログラムが成功しているのは、プレイヤーがゲーム内で費やした努力や時間、達成感を、具体的な物理的な形として手元に残せることに大きな価値を感じているからだと考えられている。Franchise Rewardsも、このBungie Rewardsの成功事例を参考に、物理的な報酬と、それを手に入れるための努力という体験を結びつけることで、よりユーザーのエンゲージメント(没入度や関与度)を高めようとしているのだろう。

この新しい報酬プログラムは、プレイヤーがゲームを深く探求し、難しい目標を達成するモチベーションを高めるだけでなく、ゲームフランチャイズへのロイヤルティ、つまりブランドへの愛着や忠誠心を強化する効果も期待されている。システムエンジニアの視点からは、ユーザーのゲームプレイデータと連携した安定したECシステムの構築、セキュリティを考慮したユーザー認証、そして将来的な対象ゲームの拡大に柔軟に対応できるスケーラブルなシステム設計が求められるだろう。ソニーは今後、『Ghost of Tsushima』だけでなく、PlayStationの人気ゲームフランチャイズ全体で同様の報酬プログラムを展開していく計画であり、これにより、より多くのプレイヤーが、自身のゲームプレイの成果を形として手元に残せる機会が増えていくことになる。

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