【ITニュース解説】This Tiny Python Script Did What 3 Apps Couldn’t
2025年09月13日に「Medium」が公開したITニュース「This Tiny Python Script Did What 3 Apps Couldn’t」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
小さなPythonスクリプトが、複数の専用アプリでは達成できなかった課題を解決した事例を報じる。簡単なコードでも複雑なタスクを効率的に処理できる、プログラミングの大きな可能性を示す内容だ。
ITニュース解説
今回紹介する記事は、「小さなPythonスクリプトが、3つのアプリでもできなかったことを成し遂げた」という興味深い内容だ。これは、システムエンジニアを目指す皆さんにとって、プログラミング学習の大きなモチベーションになるだろう。既存の便利なサービスだけでは解決できない問題に直面した時、自らの手でコードを書いて解決する能力がいかに強力であるかを示している。
記事の筆者が抱えていた課題は、複数のオンラインプラットフォームで公開している自身のコンテンツ、具体的にはブログ記事、YouTube動画、Instagram投稿、そしてX(旧Twitter)投稿を、一つの場所でまとめて購読者が見られるようにすることだった。多くの人が情報を得るためにRSSフィードを利用するが、全てのプラットフォームが柔軟なRSSフィードを提供しているわけではない。筆者は、自身の全てのコンテンツを統合したカスタマイズ可能なRSSフィードを作成し、それを購読者が手軽に利用できるようにしたいと考えていた。
この課題を解決するため、筆者はまず既存の様々なサービスやツールを試した。例えば、ZapierやIFTTTといった自動化サービスは、異なるアプリケーション間の連携を簡単に行うことができる便利なツールとして知られている。また、RSSフィード生成に特化したサービスもいくつか存在する。しかし、筆者の特定の要求、つまり全てのプラットフォームのコンテンツを統合し、完全にカスタマイズされた形式でRSSフィードとして出力するという点において、これらの既存サービスは限界があった。
具体的には、いくつかのサービスはInstagramのような一部のプラットフォームからのRSSフィード生成に対応していなかったり、対応していても望むようなデータ形式や表示内容にカスタマイズできなかったりした。また、複数のサービスを組み合わせることで部分的に解決できる場合でも、コストがかかったり、設定が複雑になりすぎたりするという問題もあった。結局、筆者の求めていた「全てのコンテンツを一元的に、かつ自由にカスタマイズして提供する」という要件を、既存のサービスだけでは満たすことができなかったのだ。
そこで筆者は、プログラミングの力、特にPythonという言語に目を向けた。Pythonは、そのシンプルさと豊富なライブラリ群のおかげで、ウェブデータの処理や自動化、APIとの連携など、多岐にわたる用途で活用されている言語だ。筆者は、このPythonを使って、既存のサービスでは実現できなかった自分だけの解決策を構築することにした。
その解決策の核となるのは、「API(Application Programming Interface)」の活用だ。APIとは、各オンラインサービスが外部のプログラムに対して、安全かつ効率的に情報を提供したり、特定の操作を許可したりするための窓口のようなものだ。YouTubeやInstagram、Xといった主要なプラットフォームは、それぞれ独自のAPIを提供している。筆者はこのAPIを利用して、Pythonスクリプトから各プラットフォームの最新コンテンツ情報を直接取得するようにした。例えば、YouTube Data APIを使ってチャンネルの最新動画リストを取得し、Instagram Graph APIを使って自身の最新投稿情報を取得するといった具合だ。
スクリプトは、これらのAPIを通じて取得した情報を、Pythonの辞書(キーと値のペアでデータを格納する構造)のような共通のデータ形式に変換し、整理する。これにより、異なるプラットフォームから得た様々な形式のデータも、Pythonスクリプト内では一貫した形式で扱えるようになる。次に、整理されたコンテンツ情報を使ってRSSフィードを生成する作業だ。ここではfeedgenというPythonのライブラリが利用された。このライブラリを使うと、プログラマは簡単にRSSフィードの形式に沿ったXMLファイルを生成できる。
さらに、このスクリプトは一度作成したら終わりではない。常に最新のコンテンツがRSSフィードに反映されるように、定期的に自動実行される必要がある。筆者は、GitHub Actionsというクラウドベースの自動化ツールを利用して、毎日決まった時間にPythonスクリプトが実行されるように設定した。これにより、手動で操作することなく、常に最新の状態に更新されたRSSフィードが維持されるようになった。この一連の作業は、わずか数百行程度のPythonコードで実現されたというから驚きだ。
この事例は、システムエンジニアを目指す皆さんにとって非常に重要な示唆を与えてくれる。一つは、プログラミングを学ぶことで、既存の製品やサービスだけでは解決できないニッチな問題や、特定の要件を満たすためのカスタマイズが可能になるという点だ。筆者の場合、完全な自由度と低コストという二つの大きなメリットを享受できた。もう一つは、APIの概念と活用方法を理解することの重要性だ。現代の多くのサービスはAPIを通じて連携しており、これを使いこなす能力はシステムエンジニアにとって必須のスキルと言える。
この小さなPythonスクリプトが示した「大きなこと」とは、単にRSSフィードを生成したことではない。それは、自分の創造力とプログラミングスキルを使って、既成概念にとらわれずに課題を解決できる可能性を示したこと、そして、その過程で得られる深い理解と達成感こそが、システムエンジニアとしての成長に不可欠な要素であると伝えている。この話は、皆さんが将来、既存の枠組みを超えた新しい価値を生み出すための第一歩となるだろう。