【ITニュース解説】Introdução à Mensageria com RabbitMQ (Parte 1 – Conceitos)

2025年09月10日に「Dev.to」が公開したITニュース「Introdução à Mensageria com RabbitMQ (Parte 1 – Conceitos)」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

メッセージングは、システム間で非同期に情報を確実に伝達する仕組みである。RabbitMQなどのメッセージブローカーがメッセージを中継し、送り手(プロデューサー)がエクスチェンジに送り、受け手(コンシューマー)はキューからメッセージを処理する。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、現代のITシステムがどのように動いているか理解することは非常に重要である。特に、複数のシステムが連携して動作する分散システムやマイクロサービスアーキテクチャでは、異なるシステム間での確実な情報伝達が不可欠となる。この記事では、そのような情報伝達を実現する「メッセージング」という概念と、その具体的な仕組みを提供する「RabbitMQ」の基本的な考え方について、初心者にも分かりやすく解説する。

インターネットを利用する際、私たちは常に情報のやり取りを行っている。ウェブサイトのコンテンツを受け取ったり、フォームを通じてデータを送信したり、ボタンをクリックしてサービスを起動したりと、さまざまな形で情報が交換されている。これらの情報交換には、状況に応じて異なる要件が求められることがある。たとえば、ビデオ会議のようにリアルタイム性が重視される場面では、多少のデータ損失があっても高速に通信するUDPという方式が使われることがある。このため、画質の低下や音声の乱れが発生することもあるが、途切れることなく会話が続くことを優先している。一方で、複数のサービスが連携して動作するような複雑なシステム、特に「マイクロサービス」と呼ばれる小さなサービス群が連携するアーキテクチャでは、情報の確実な伝達が何よりも重要になる。あるサービスが別のサービスに情報を送った場合、それが確実に相手に届き、処理されることが求められる。このような状況で大きな役割を果たすのが「メッセージング」という仕組みである。

「メッセージング」とは、システムやソフトウェアコンポーネント、あるいはサービス同士が、メッセージを送り合うことで通信するプロセス全般を指す言葉だ。これは特定のツールや製品の名前ではなく、複数のシステムが互いに情報をやり取りするための基本的なメカニズムであり、同期的な通信(送り手が応答を待つ通信)と非同期的な通信(送り手が応答を待たずに次の処理に進む通信)の両方を可能にする。メッセージとして送られる情報は、開発者が自由に定義できるデータブロックであり、通常はバイナリデータやJSONのような形式でやり取りされる。このメッセージングの仕組みを実際にシステムに組み込むためには、具体的なインフラストラクチャが必要となる。それが「メッセージングシステム」である。メッセージングシステムは、アプリケーション間でメッセージを作成し、送信し、保存し、そして配信するためのさまざまな機能を提供する。具体的には、AMQP、MQTT、STOMPといったメッセージをやり取りするための通信規約(プロトコル)をサポートし、開発者がメッセージを送受信するためのAPIやSDKを提供し、さらにメッセージを一時的に保持する「キュー」や、メッセージの宛先を決定する「ルーティング」といった機能も備えている。

このメッセージングシステムの具体的な例として、「RabbitMQ」がある。RabbitMQは、AMQPなどの複数のプロトコルに対応したメッセージングシステムであり、その中心的な役割を担うのが「メッセージブローカー」というコンポーネントである。メッセージブローカーは、生産者(メッセージを送る側)からメッセージを受け取り、それを一時的に保存し、最終的に消費者(メッセージを受け取って処理する側)に転送する役割を担う。厳密には、RabbitMQ全体がメッセージングシステムであり、メッセージブローカーはその一部であるが、日常的にはRabbitMQ自体を「ブローカー」と呼ぶことが多い。

それでは、メッセージがシステム内でどのように流れるのか、具体的な流れを見ていこう。まず、メッセージを送りたいアプリケーションが「生産者(Producer)」と呼ばれるコンポーネントを通じて、メッセージを作成する。この生産者は、作成したメッセージをメッセージブローカー内の「Exchange(交換機)」と呼ばれる部分に送信する。Exchangeはメッセージを受け取ると、そのメッセージがどの「Queue(キュー)」へ送られるべきかを決定する。Queueは文字通り「待ち行列」のようなもので、メッセージはここに一時的に保存され、消費者が利用可能になるのを待つ。そして、メッセージを受け取って処理する役割を担うのが「消費者(Consumer)」である。消費者はキューからメッセージを読み取り、そのメッセージに含まれる情報を基に具体的な処理を実行する。処理が完了した結果は、最終的にアプリケーションで活用される。このように、生産者からメッセージブローカーを介して消費者へとメッセージが流れていく一連の過程が、メッセージングシステムの中核となる。

メッセージブローカー内部のコンポーネントについて、もう少し詳しく見ていこう。まず「Exchange」は、生産者から送られてきたメッセージを最初に受け取る場所である。Exchange自体はメッセージを永続的に保存するわけではなく、その役割はメッセージをルーティングすること、つまり、どのキューにメッセージを転送するかを決めることだけだ。この転送の決定は、あらかじめ定義されたルールに基づいて行われる。次に「Queue」は、Exchangeからルーティングされてきたメッセージを一時的に保持する場所である。メッセージは消費者がそれを取り出して処理するまで、このキューの中に安全に保管される。そして、「Binding(バインディング)」は、ExchangeとQueueを繋ぐための設定であり、これによってメッセージブローカーは、どのExchangeから来たメッセージをどのQueueに送るべきかを理解する。Bindingには、メッセージのルーティング方法に応じて「direct」「fanout」「topic」「headers」といった種類があり、これらを使って柔軟なメッセージの振り分けが可能になる。

消費者がアプリケーション内でメッセージをどのように処理するかについても見てみよう。キューに到達したメッセージは、アプリケーション内の「消費者(Consumer)」によって処理される。この消費者の役割を具体的に担うのが「Listener(リスナー)」と呼ばれるコンポーネントだ。リスナーは常にキューを監視しており、新しいメッセージがキューに到着すると、それを検知して定義されたビジネスロジックを実行する。メッセージの処理が無事に完了した場合、消費者はメッセージブローカーに対して「ACK(アック)」という肯定応答の信号を送信する。このACKを受け取ったブローカーは、キューから該当のメッセージを安全に削除する。これにより、同じメッセージが複数回処理されたり、処理されずに残ってしまうことを防ぐことができる。

これらのExchange、Queue、Binding、Listenerといったコンポーネントが、システム内でどのように配置され、互いにどのように連携しているか、その全体的な構造を「Topologia(トポロジ)」と呼ぶ。トポロジは、どの種類のExchangeが存在し、それらがどのようにメッセージを受け取るキューに接続され、どの消費者がどのキューに接続しているか、といったシステム内の情報経路を具体的に示すものだ。このトポロジを設計することは非常に重要であり、それによってメッセージがシステム内でどのように流れ、最終的に正しい目的地に確実に届けられるかが決まる。シンプルな構成では、一つのExchangeが一つ、または複数のキューにメッセージを送り、それらのキューが単一のサービスによって消費される形となるが、より複雑なアーキテクチャでは、複数のExchangeが連携し、異なるルーティングルールに基づいて多くのキューや専門的な消費者へとメッセージを分散させることも可能だ。トポロジをしっかりと考えることで、システム全体の効率性や信頼性を高めることができる。

この記事では、メッセージングという概念から始まり、メッセージブローカーとしてのRabbitMQの役割、そしてその内部で働く生産者、Exchange、Queue、Binding、消費者、Listener、そしてACKといった主要なコンポーネントの概念を解説した。これらの要素がどのように連携し、システム内でメッセージが確実に伝達されるための「トポロジ」を形成するのかを理解することは、分散システムを構築する上で非常に重要である。これらの基礎的な概念をしっかりと押さえることで、今後の具体的な実装や、より複雑なシステム設計への理解が深まるだろう。

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