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【ITニュース解説】How to Write a Request for Proposal (RFP) in 7 Simple Steps

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「How to Write a Request for Proposal (RFP) in 7 Simple Steps」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

RFP(提案依頼書)は、最適なベンダーを選び、プロジェクトを成功させるための重要書類だ。この記事では、プロジェクトのニーズ定義から、背景、作業範囲、タイムライン、予算、評価基準、提出方法までの7ステップで、効果的なRFPの書き方を具体的に説明する。

ITニュース解説

RFP、すなわち「提案依頼書(Request for Proposal)」とは、企業が何か新しいプロジェクトを始める際、その実現のために外部の専門業者(ベンダー)に協力を求める際に作成する非常に重要な書類である。特にシステム開発の分野でシステムエンジニアを目指す初心者にとって、RFPは将来的に作成側にも受け取る側にもなる可能性があり、その目的と構造を理解しておくことはキャリア形成において不可欠だ。RFPは単なる依頼書ではなく、企業が求めるものを明確にし、公平な競争を促し、最終的に最も適切なベンダーを選定するための透明性の高いプロセスを構築する土台となる。多くの企業が質の高いRFPの作成に苦労しているため、その効果的な作成方法を理解することは、プロジェクト成功への第一歩となるだろう。

RFPを効果的に作成するには、七つのシンプルなステップがある。

まず、最初のステップは「プロジェクトのニーズを明確に定義する」ことだ。RFPを作成する前に、プロジェクトが達成すべき目標や目的、具体的にどのような成果物が必要なのか、予算の制約はどの程度か、そしてプロジェクト全体のスケジュール感を明確にする必要がある。例えば、新しい顧客管理システムを開発するとして、そのシステムが「顧客対応の迅速化」という目標を持ち、具体的な成果物として「Webベースの問い合わせ管理機能」や「過去の対応履歴検索機能」が必要だと定義する。この段階で明確にしておくことで、ベンダーは企業の要望を正確に理解し、的外れな提案が来ることを防げる。

次に、「背景情報を提供する」ことが重要だ。自社がどのような事業を行い、このプロジェクトがなぜ必要なのか、現状の課題は何で、それをどのように解決したいのかといった情報をベンダーに伝える。例えば、既存の顧客管理システムが老朽化しており、問い合わせ対応に時間がかかっているという課題がある、といった背景を共有する。これにより、ベンダーは企業の状況を深く理解し、より本質的な課題解決に繋がる提案を検討できる。

三番目のステップは「作業範囲(スコープ)を詳細に記述する」ことである。これはRFPの中でも特に重要な部分で、ベンダーが提供すべきサービスや製品、具体的なタスクを明確にする。システム開発であれば、どのような技術要件が必要か、性能基準はどうか、どの機能までを開発対象とするのか、またシステムが満たすべき法規制やセキュリティ要件なども具体的に示す。例えば、「データベースは〇〇を使用し、毎秒1000件のトランザクションを処理できること」といった具体的な技術要件や、「ユーザーインターフェースは既存のブランドガイドラインに準拠すること」といったデザイン要件も含まれる。この部分を曖昧にすると、後になって「これはRFPに含まれていなかった」といった認識のずれが生じ、プロジェクトの遅延や追加コストの原因となるため、最大限の注意を払って記述する必要がある。

四番目のステップは「明確なタイムラインを設定する」ことだ。提案書の提出期限、ベンダー選定日、プロジェクト開始日、そして最終的な納品またはプロジェクト完了日など、主要なマイルストーンを具体的に示す。これにより、ベンダーは自社のリソースを現実的に計画し、設定された期限内にプロジェクトを遂行できるかを判断できる。システム開発においては、各フェーズ(要件定義、設計、開発、テスト、リリース)ごとのスケジュールも示すと、より具体的な提案を引き出せる。

五番目のステップは「予算範囲を設定する」ことである。RFPに具体的な予算範囲を含めることで、ベンダーは自社の提案が企業の財政的な期待に合致するかどうかを判断できる。予算の提示がない場合、非常に高額な提案が来たり、逆に企業の期待を下回る安価な提案ばかりが集まったりする可能性があるため、適切な予算範囲を示すことで、より現実的で質の高い提案を募ることができる。

六番目のステップは「評価基準を明確に定義する」ことだ。ベンダーが提出した提案書をどのように評価するのかを事前に伝えることで、ベンダーは企業の優先事項に合わせて提案書を作成できる。典型的な評価基準としては、提案されたコストと提供される価値、ベンダーの関連する経験や実績、技術的なアプローチの妥当性、過去の顧客からの推薦文や事例研究、そして提案に含まれる革新性や付加価値などが挙げられる。これらの基準を明確にすることで、ベンダーは評価されるポイントを意識し、より競争力のある提案を提出するインセンティブとなる。

最後の七番目のステップは「提案書の提出指示を提供する」ことだ。提案書の形式(PDFファイルか、特定のオンラインフォームかなど)、質問がある場合の問い合わせ先、提出方法(メール、オンラインポータル、郵送など)、そして提出の締め切り日時を明確に記述する。これらの指示が曖昧だと、ベンダーが提出方法で混乱したり、異なる形式の提案書が多数集まって比較が困難になったりするため、統一された方法で提案書を収集するために非常に重要である。

これらの七つのステップを踏まえ、強力なRFPを作成することで、企業は多くのメリットを享受できる。まず、より質の高いベンダーからの提案が集まりやすくなる。次に、プロジェクトの成功率が向上する。なぜなら、RFPによって要件が明確化され、ベンダーとの認識のずれが最小限に抑えられるからだ。また、評価プロセスにかかる時間を節約でき、ベンダー選定がスムーズに進む。透明性と信頼性が構築されることで、依頼側とベンダーとの間の良好な関係が築かれやすくなり、最終的にはプロジェクトが企業の目標とより良く一致するようになる。

結論として、RFPは単なる書類以上の意味を持つ。それは、プロジェクトを成功に導くための強固な基盤であり、最適なビジネスパートナーシップを構築するための出発点である。これらの7つのステップを適切に実行することで、企業は質の高いベンダーを引きつけ、プロジェクトが最初から最後までスムーズに進行することを確実にできるのである。

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