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WXGA++(ダブリューエックスジーエープラスプラス)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

WXGA++(ダブリューエックスジーエープラスプラス)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ダブリューエックスジーイーエープラスプラス (ダブリューエックスジーイーエープラスプラス)

英語表記

WXGA++ (ダブリューエックスジーエープラスプラス)

用語解説

「WXGA++」は、コンピューターのディスプレイやモニターの解像度規格の一つである。これは特定のピクセル数(画素数)を示すものであり、具体的には横方向1680ピクセル、縦方向1050ピクセルで構成される。この名称は、一般的な「WXGA」(ワイドXGA、1280×800ピクセル)という解像度から派生しており、「++」が付くことで、WXGAよりも高精細であることを示している。デジタルディスプレイにおける解像度は、画面上に表示できる情報の細かさや量を決定する重要な要素であるため、WXGA++はより多くの情報や、より精細な画像を一度に表示できる能力を持つ。アスペクト比(縦横比)は16:10であり、これは従来の16:9のワイドスクリーンよりも縦方向の表示領域が広いという特徴を持つ。

ディスプレイの解像度とは、画面を構成するピクセル(画素)の総数を指す。ピクセルは、色情報を持つ最小単位の点であり、これらの点が縦横に多数並ぶことで画像や文字が構成される。解像度が1680×1050であるWXGA++の場合、画面の横幅に1680個のピクセルが、縦方向に1050個のピクセルが並んでいることを意味する。これらのピクセルを掛け合わせた数、つまり1,764,000個のピクセルが画面全体に存在し、これら一つ一つのピクセルが独立した色情報を表示することで、画像を構成している。ピクセル数が多ければ多いほど、同じサイズの画面であればより高精細な表示が可能となり、細かい文字や画像も滑らかに、あるいはより鮮明に表現できる。

WXGA++のアスペクト比は16:10である。アスペクト比は画面の縦と横の長さの比率を示し、これがコンテンツの見え方に大きく影響する。例えば、テレビや映画で広く普及している「Full HD」(1920×1080ピクセル)のアスペクト比は16:9である。16:9と比較して、WXGA++の16:10はわずかに縦方向のピクセル数が多くなる。具体的には、同じ横幅であれば、16:9のディスプレイよりも縦に約6.25%多くの情報を表示できることになる。この特性は、特にドキュメント作成、プログラミング、Webブラウジングといった用途において、一度に表示できる情報量が増えるため、作業効率の向上に貢献する。例えば、Webページをスクロールせずに見られる範囲が広くなったり、プログラムのコードをより多く表示できたり、文書作成時にページの上下の余白を気にすることなく全体を見渡せたりするメリットがある。

WXGA++は、かつて特にビジネス用途のノートパソコンや、一部のデスクトップモニターで採用されることが多かった。その背景には、当時の一般的な解像度であったWXGA (1280x800) やXGA (1024x768) よりも高い表示能力を持ちながら、Full HD (1920x1080) ほど高度なグラフィック性能を要求しないというバランスの良さがあった。また、先述の16:10のアスペクト比が、特にビジネスアプリケーションや生産性ツールとの相性が良かったことも要因の一つである。当時は、縦方向の表示領域が作業効率に直結すると考えられていたため、このアスペクト比は多くのユーザーに評価された。

しかし、2010年代に入ると、高解像度コンテンツ(特に映画やゲームなど)の普及、そしてテレビ放送のデジタル化に伴い、16:9のアスペクト比が主流となっていった。それに伴い、ノートパソコンやモニターの解像度もFull HD (1920x1080) やさらに高いQHD (2560x1440) 、4K UHD (3840x2160) といった16:9のアスペクト比を持つものが中心となっていった。そのため、現在ではWXGA++を搭載した新しい製品は非常に少なくなっている。

それでもなお、WXGA++のような16:10のアスペクト比は、特定のユーザー層から根強い支持を得ている。これは、特にソフトウェア開発者やデザイナー、ライターなど、縦方向の作業スペースを重視するプロフェッショナルにとって、16:9よりも効率的な作業環境を提供する場合があるためである。表示領域が広がることで、スクロールの手間を減らし、より多くの情報を同時に参照できるため、思考の流れを中断されにくいという利点がある。

総じて、WXGA++はかつて普及した高精細なディスプレイ解像度の一つであり、特に16:10のアスペクト比がもたらす縦方向の表示領域の広さが特徴であった。現代では主流の座をFull HDなどに譲っているものの、その特性は特定の用途において依然として価値を持つ。ディスプレイの解像度は、単に映像が綺麗に見えるかどうかだけでなく、日々の作業効率や情報収集のしやすさにも直結する重要なスペックの一つであり、WXGA++はその多様な選択肢の中の一つとして歴史に名を残している。システムエンジニアを目指す上では、このような解像度の種類とその特性を理解することは、ハードウェア選定やアプリケーション開発におけるユーザーインターフェース設計の基礎知識として役立つ。

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