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WYSIWYG(ウィジウィグ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

WYSIWYG(ウィジウィグ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ウィジウィグ (ウィジウィグ)

英語表記

WYSIWYG (ウィジウィグ)

用語解説

WYSIWYGとは、「What You See Is What You Get」という英語の頭文字を取った略語である。日本語では「ウィジウィグ」と発音され、「見たままのものが得られるもの」と訳される。これは、コンピュータの画面上で編集している内容が、印刷物やWebページとして出力される際の結果と、ほぼ同じように表示される技術や思想、またはそのような機能を持つソフトウェアのインターフェースを指す言葉である。例えば、文書作成ソフトウェアで文字のサイズを大きくしたり、色を赤に変えたり、画像を特定の位置に配置したりすると、その変更が画面上に即座に反映される。そして、その画面で見た通りのレイアウトが、そのまま印刷結果として得られる。このような直感的な操作環境を実現するのがWYSIWYGの基本的な概念である。システム開発の現場、特にWebサイトのコンテンツ管理システムやアプリケーションのUI設計など、様々な場面でこの考え方が応用されている。

WYSIWYGという概念が普及する以前、コンピュータでの文書作成やレイアウト作業は専門的な知識を要するものであった。当時のコンピュータの操作は、主に文字ベースのコマンドを入力して行うCUI(Character User Interface)が主流であり、文書の装飾やレイアウトを指定するためには、テキストファイルの中に「マークアップ」と呼ばれる特別な文字列やコマンドを直接記述する必要があった。例えば、特定の単語を太字にするためには、その単語を特別な記号や命令文で囲むといった記述を行う。しかし、この編集画面では、記述した命令がどのように反映されるのかを視覚的に確認することはできず、テキストと命令文が羅列されているだけであった。最終的な見た目を確認するには、ファイルをコンパイルする、あるいはプレビュー用のコマンドを実行するといった別の工程を踏む必要があり、修正が必要な場合は再びテキストファイルに戻って命令を書き直すという手間のかかる作業を繰り返さなければならなかった。この方法は非直感的であり、作業効率も良いとは言えなかった。

しかし、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)が発展し、マウスによるポインティングやクリック操作が一般的になると、WYSIWYGの考え方が広く普及し始めた。ユーザーは画面に表示された文書や画像を直接マウスで選択し、メニューから「太字」や「中央揃え」といった命令を選ぶだけで、その結果がリアルタイムに画面上に反映されるようになった。これにより、マークアップ言語のような専門知識を持たないユーザーでも、完成形を常に確認しながら直感的にコンテンツを作成できるようになったのである。この技術革新は、特にDTP(Desktop Publishing)やWebデザインの分野に大きな影響を与え、クリエイティブな作業のハードルを劇的に下げ、より多くの人々が情報発信を行える環境を整えた。

WYSIWYGの最大の利点は、その直感的な操作性にある。最終的な出力結果を視覚的に確認しながら作業を進められるため、学習コストが低く、誰でも容易に扱うことができる。また、編集とプレビューの工程が一体化しているため、試行錯誤のサイクルが短縮され、作業効率が大幅に向上する。一方で、WYSIWYGにはいくつかの注意点も存在する。特にWebコンテンツを作成するWYSIWYGエディタの場合、ユーザーの簡単な操作の裏側では、HTMLやCSSといったWebページを構成するためのコードが自動的に生成されている。この自動生成されたコードは、人間が手で記述したものに比べて冗長になったり、非効率な構造になったりすることがある。これは、Webページの表示速度の低下や、後から開発者がコードを修正する際のメンテナンス性の悪化につながる可能性がある。また、エディタが提供する機能の範囲内でしか表現ができないため、完全に自由なデザインや複雑な挙動を実装するには限界があり、細部までこだわりたい場合には結局コードを直接編集する必要が生じる。さらに、WYSIWYGは「What You See Is Almost What You Get(見たままのものが、ほぼ得られるもの)」と揶揄されることがあるように、編集画面の見た目と、多様なWebブラウザやデバイスで表示した際の見た目が完全に一致しない場合がある。これは、閲覧環境の違いによって表示のされ方が微妙に異なるために起こる現象であり、特に様々な画面サイズに対応する必要がある現代のWeb開発においては考慮すべき重要な点である。

今日においてWYSIWYGは、ブログの投稿画面や企業のWebサイトを管理するCMS(Content Management System)、さらにはプログラミング知識を必要としないノーコード開発プラットフォームなど、極めて広い範囲で利用されている。これらのツールは、専門家でない人々が情報を発信し、アプリケーションを構築するための強力な手段となっている。システムエンジニアを目指す者としては、WYSIWYGの利便性を活用するだけでなく、その裏側でどのようなコードが生成されているのか、どのような仕組みで動作しているのかを理解することが重要である。これにより、WYSIWYGエディタが生成したコードを最適化したり、エディタの限界を超える要求に応えたりするなど、より高品質なシステム開発に貢献することができるだろう。

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