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【ITニュース解説】Amazon Linuxが4年ぶりにメジャーバージョンアップ、「Amazon Linux 2027」パブリックプレビュー。SELinuxがデフォルトで強制モードに

2026年09月09日に「Publickey」が公開したITニュース「Amazon Linuxが4年ぶりにメジャーバージョンアップ、「Amazon Linux 2027」パブリックプレビュー。SELinuxがデフォルトで強制モードに」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Amazon Linuxが4年ぶりにメジャーバージョンアップし、「Amazon Linux 2027」がパブリックプレビューで公開された。AWS向けOSの最新版で、セキュリティ機能SELinuxがデフォルトで強制モードとなり、初期設定からセキュリティが強化されている。

ITニュース解説

Amazon Web Services(AWS)が提供するLinuxオペレーティングシステム(OS)「Amazon Linux」が、このたび「Amazon Linux 2027」として4年ぶりにメジャーバージョンアップし、パブリックプレビューが公開された。このニュースは、システムエンジニアを目指す者にとって、今後のAWS環境におけるシステム構築や運用を考える上で非常に重要な内容を含んでいる。

まず、Amazon Linuxとは何かを理解する必要がある。OSは、パソコンやサーバーの基本的な動作を司るソフトウェアで、WindowsやmacOS、そしてLinuxなどがある。Amazon Linuxは、特にAWSのクラウド環境で利用するために最適化されたLinux OSであり、AWSの様々なサービスと連携しやすいように設計されている。現在主流となっているバージョンは「Amazon Linux 2」であり、多くのシステムがこのOS上で稼働している。今回の「Amazon Linux 2027」は、そのメジャーバージョンアップ、つまり大規模な機能追加や仕様変更を含む大幅な更新を意味する。パブリックプレビューとは、正式版のリリースに先駆けて、一般ユーザーが試用できるように公開される段階のことを指す。これにより、実際の運用環境で問題なく動作するかどうかを確認し、フィードバックを送ることができる。

今回のメジャーバージョンアップにおける最も大きな変更点の一つが、セキュリティ機能である「SELinux(Security-Enhanced Linux)」がデフォルトで「強制モード(Enforcing)」になることだ。SELinuxは、Linuxシステムのセキュリティを強化するための仕組みで、プログラムやユーザーがシステム内のファイルやリソースにアクセスする際に、そのアクセスが許可されているかどうかを厳密にチェックする。これにより、たとえシステムの脆弱性が悪用されたとしても、被害が広がるのを防ぐことができる。

SELinuxには主に二つのモードがある。「許容モード(Permissive)」と「強制モード(Enforcing)」だ。許容モードでは、アクセス制限に違反する操作があっても実際にその操作をブロックせず、警告ログを記録するに留まる。これは、新しいシステムを構築する際などに、どのようなアクセスが必要かを確認するために用いられることが多い。一方、強制モードでは、アクセス制限に違反する操作は即座にブロックされ、実行が許可されない。これにより、システムのセキュリティは格段に向上するが、SELinuxの設定が不適切だと、正規のプログラムの動作まで阻害してしまう可能性があるため、適切な設定が非常に重要になる。Amazon Linux 2027でSELinuxがデフォルトで強制モードになるということは、AWSがユーザーに高いセキュリティレベルを最初から提供しようとする意図の表れであり、システムエンジニアは今後、SELinuxの設定に関してより深い理解と対応が求められるようになるだろう。

新しいAmazon Linux 2027は、リリースサイクルとサポートポリシーも変更される。今後のAmazon Linuxは、2年ごとにメジャーバージョンアップを行い、四半期ごとにマイナーバージョンアップが提供される予定だ。そして、各メジャーバージョンは、リリース後5年間の長期サポート(LTS: Long Term Support)が提供される。長期サポートとは、特定のバージョンに対して、バグ修正やセキュリティアップデートを長期間にわたって提供することを保証するもので、これにより、企業は安心してそのOS上でシステムを運用し続けることができる。これまでのAmazon Linux 2が長期にわたってサポートされてきたのに対し、今後は2年ごとのメジャーバージョンアップと5年間のLTSという、より予測可能で安定したサイクルとなる。これは、最新の技術動向に追従しつつも、エンタープライズ用途で求められる安定性と長期的な運用を両立させるための戦略と言える。

Amazon Linux 2027のベースOSは、Fedora Linuxをベースとしている。Fedoraは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)の先行開発版のような位置づけで、比較的新しい技術やソフトウェアが積極的に取り入れられる特徴がある。これにより、Amazon Linuxも常に最新のオープンソース技術や機能を取り入れることができるようになる。

もう一点、運用上の重要な変更として、「インプレースアップグレード」が推奨されない点が挙げられる。インプレースアップグレードとは、稼働中のOSを新しいバージョンに直接アップグレードする方法だ。Amazon Linux 2027では、OSを再インストールすることなく、既存のインスタンスを新しいバージョンに更新することは推奨されず、代わりに新しいバージョンのAmazon Linux 2027を搭載した新しいインスタンスを起動し、その上で環境を再構築する方法が推奨される。これは、AWSが推進する「Immutable Infrastructure(不変インフラストラクチャ)」という考え方と合致している。不変インフラストラクチャとは、一度デプロイされたサーバーは変更せず、更新が必要な場合は新しいサーバーをデプロイするという運用モデルだ。これにより、環境の一貫性を保ち、予期せぬトラブルを減らし、自動化しやすいというメリットがある。システムエンジニアとしては、このような運用戦略を前提とした設計・構築スキルが今後ますます求められることになるだろう。

Amazon Linux 2027は、そのリリース年を名前に冠する(例:Amazon Linux 2023、Amazon Linux 2027)ことで、バージョン管理がより明確になる。この新しいAmazon Linuxは、セキュリティの強化、予測可能なリリースサイクル、そして最新技術への対応を通じて、AWS上でのシステム運用をより安定させ、かつ進化させていくことを目指している。システムエンジニアを目指す者にとって、これらの変更点は、クラウド時代のサーバーOSのあり方や、セキュリティ、運用自動化といった現代のシステム開発・運用における重要な概念を学ぶ良い機会となるだろう。

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