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【ITニュース解説】Codin+4b

2025年09月16日に「Dev.to」が公開したITニュース「Codin+4b」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

「Codin+4b」というタイトルの記事は、開発者が自身のプログラミングコードをWeb上で公開する「Pen」という形式の作品を紹介している。これは、システムエンジニアが自分の技術や成果を共有する活動の一端を示すものだ。どのようなコードが公開されているか、詳細は記事で確認できる。

出典: Codin+4b | Dev.to公開日:

ITニュース解説

「Codin+4b」というタイトルのウェブデモは、複数の要素が滑らかに動き、色鮮やかに変化する複雑なアニメーションをWebブラウザ上で実現している。まるで生き物のように形を変えながら動き回るボールや線、背景が、見る人の目を惹きつける。これは単なる美しいデモに見えるが、その裏側には現代のWeb開発で使われる様々な技術が組み合わされている。システムエンジニアを目指す上で、このようなデモがどのような技術で構成されているかを理解することは、Web技術の基礎から応用までを学ぶ良い機会となるだろう。

Webページは通常、HTML、CSS、JavaScriptという三つの主要な要素で成り立っている。HTMLはWebページの骨格や内容、つまり「何があるか」を定義する。CSSはWebページの見栄えやレイアウト、つまり「どのように表示されるか」を定義する。そしてJavaScriptは、Webページに動きや対話性をもたらし、ユーザーの操作に応じて「どのように振る舞うか」や「内容を動的に変化させるか」を制御する役割を担っている。この「Codin+4b」デモも、これら三つの技術が密接に連携することで成り立っている。

このデモの具体的な動作を見てみよう。画面上では複数の小さな球体(ボール)が複雑な軌道を描きながら動き回り、それらがまるで相互作用しているかのように見える。背景も同様に色や明るさを変えながらアニメーションし、動く線のような要素も加わって、全体として流動的で幻想的な光景を作り出している。特に目を引くのは、アニメーションが進むにつれてボールや背景の色合いが滑らかに変化していく点だ。これは、単に固定された色が使われているわけではなく、動的に色が生成・適用されていることを示している。

まず、CSSがどのようにこのデモのアニメーションと見た目を形作っているかを見ていこう。一つ重要な技術は「CSSカスタムプロパティ」、一般には「CSS変数」と呼ばれるものだ。これは、色やサイズ、アニメーションの速度といった値をCSS内で変数として定義し、その値を複数箇所で再利用できるようにする機能である。例えば、このデモでは、複数の色を示す--clr0から--clr7のような変数や、アニメーションの速度を示す--speedのような変数が使われている。これらの変数を一箇所で変更すれば、その変数を使っているすべての要素の見た目を一度に調整できるため、デザインの変更や管理が非常に効率的になる。

次に、このデモの動きを作り出しているのは「CSSアニメーション」だ。CSSアニメーションは、@keyframesというルールを使って、要素を時間とともに滑らかに変化させるための基本的な仕組みである。要素の位置(transform: translate)、サイズ(transform: scale)、回転(transform: rotate)、透明度(opacity)などを、開始から終了までの間でどのように変化させるかを細かく定義できる。このデモでは、ボールが画面上を移動したり、回転したり、形を変えたりする複雑な動きの多くが、このCSSアニメーションによって実現されている。複数のアニメーションを組み合わせることで、単調ではないダイナミックな動きが生まれている。

さらに高度なCSSの機能として、「CSS Houdini」の一部である@propertyルールが使われている点にも注目すべきだ。通常のCSS変数では、その値が「数値」なのか「色」なのかといった型情報は持たないため、例えば数値から色へと滑らかにアニメーションさせるといったことは難しい。しかし、@propertyルールを使うと、CSS変数に対して型(例えばsyntax: '<length>'で長さ、syntax: '<color>'で色)や初期値、継承の有無などを明示的に定義できる。これにより、それらのカスタムプロパティをCSSアニメーションで滑らかに変化させることが可能になる。このデモでは、--size--weightといったカスタムプロパティが@propertyで定義されており、これらがアニメーションすることで、ボールのサイズや重さのような視覚的特徴が時間とともに変化している。これは、よりリッチで複雑なアニメーション表現を可能にする強力な機能である。

次に、JavaScriptがこのデモでどのような役割を果たしているかを解説する。JavaScriptは、Webページに動的な要素を追加したり、既存の要素を変更したりする「DOM操作」を行うことができる。このデモでは、HTMLに直接記述されている<div class="ball"></div>という要素が一つだけに見えるが、JavaScriptコードを見ると、実際にはdocument.querySelectorAll('.wrap').forEach(...)という記述を使って、複数の<div class="ball" style="--i: ${i}"></div>要素を動的に生成していることがわかる。これは、ループ処理(for文)を使って同じような要素をプログラム的に何個も作り出し、それぞれに異なるカスタムプロパティ--i(おそらく個別の識別子やアニメーションの遅延に使う値)を設定していることを意味する。これにより、手作業でHTML要素をたくさん記述する手間を省き、要素の数を簡単に変更できるようになる。

JavaScriptのもう一つの重要な役割は、CSS変数の値をリアルタイムで変更することだ。このデモでは、document.body.style.setProperty('--clr' + i, ...)というコードが使われている。これは、JavaScriptがHTMLのbody要素のスタイルに対して、CSS変数--clr0--clr1といった値(色)を動的に設定していることを示している。特に、hsl(...)というカラーモデルを使って色が生成されている点に注目したい。HSLは「色相(Hue)、彩度(Saturation)、輝度(Lightness)」で色を指定する方法で、特に色相の値を連続的に変化させることで、鮮やかなグラデーションや時間経過による色の変化を滑らかに表現するのに適している。このJavaScriptコードによって、アニメーションの全体的なカラースキームが、時間や要素のインデックスに応じて動的に生成され、複雑で美しい色変化が実現されているのだ。

このように、「Codin+4b」デモは、HTMLで基本的な構造を定義し、CSSでその見た目や滑らかな動きを定義し、さらにJavaScriptで動的な要素の生成や複雑な色変化といったインタラクションを制御するという、現代のWebフロントエンド開発における基本的な技術スタックを凝縮して示している。CSS変数、CSSアニメーション、CSS Houdiniの@propertyといった高度なCSSの機能と、JavaScriptによるDOM操作やCSS変数の動的な制御が組み合わさることで、単一の技術だけでは実現できないような、非常に複雑で魅力的なWeb表現が可能になっているのだ。

システムエンジニアを目指す上で、このようなデモから学ぶべき点は多い。Webアプリケーションの構築において、ユーザーインターフェース(UI)やユーザーエクスペリエンス(UX)は非常に重要であり、魅力的なアニメーションやインタラクティブな要素は、ユーザーの満足度を高める上で欠かせない。これらの技術を理解し、実際に自分で手を動かして試すことで、Webフロントエンド開発の基礎力だけでなく、より高度な表現力を身につけることができる。将来的にどのような分野のシステムエンジニアになるにせよ、Web技術の根幹をなすこれらの知識は、必ず役に立つだろう。この「Codin+4b」デモは、単なる目の保養にとどまらず、Web技術の可能性とそれらを組み合わせることで生まれる創造性を学ぶための貴重な教材であると言える。

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