【ITニュース解説】Why I Consider DeepL a Project That Matters Despite the AI Bubble
2025年09月13日に「Dev.to」が公開したITニュース「Why I Consider DeepL a Project That Matters Despite the AI Bubble」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
AIバブル下で筆者はDeepLを実用性と信頼性で高評価。自身の英語確認や多言語パートナーも精度を信頼。AIでのコード生成には、誤り理解力が不可欠だと指摘する。DeepLは無料APIも提供し、GPT以前の技術で業界ベンチマークとなり、バブル後も生き残ると期待される。
ITニュース解説
この記事では、筆者がAI技術全般、特にDeepLという翻訳サービスに対して抱く複雑な感情と深い洞察が語られている。現在のAI技術は、サム・アルトマンも指摘する「AIバブル」と呼ばれる過熱した状況にあるが、その中でもDeepLは真に価値のあるプロジェクトだと筆者は考えている。
筆者はイタリア出身で、幼い頃から複数の外国語を学んできたが、母国語以外の言語を流暢に話すことに苦労してきた経験を持つ。一方、パートナーは7カ国語を話す多言語話者であり、そのパートナーがDeepLの翻訳精度を高く評価していることが、筆者がこのサービスを信頼する大きな理由の一つとなっている。長年にわたりGoogle翻訳を使ってきたが、その精度には疑問を感じており、DeepLに出会ってからは他の翻訳サービスを使うことをやめたという。筆者はDeepLの内部でどのような技術が使われているかを知らないが、専門家であるパートナーの信頼を根拠に、その実用性と正確性を確信しているのだ。
AI技術の進化は目覚ましいが、筆者はその活用には慎重な姿勢を示している。自身が長年プログラミングに携わってきた経験から、AIアシスタントを使ったコーディングは、コードの仕組みを理解している人にとっては有用だが、理解が浅い「雰囲気でコーディングする人」にとっては間違いを見抜けないリスクがあると考えている。そして、現在のAIブームを「バブル」と断定している。企業がAIサービスを導入することで、以前と同じ機能のコストが10倍、時には100倍にも跳ね上がっているにもかかわらず、営業担当者はあたかもコストが大幅に削減されるかのように販売している現状を指摘する。これは、人件費削減という短期的な視点に囚われ、サービス提供にかかる実際のコスト増加を見落としているためであり、顧客は同じ結果に対してより高い費用を払いたがらないという現実を突きつけている。
さらに筆者は、AIは人間を完全に代替できるものではないという強い主張をしている。もし本当にAIで代替できる業務があるのなら、元々その従業員は必要なかったということになる。安易なAIへの置き換えは、企業の莫大なコスト増につながり、破産のリスクすらあると警鐘を鳴らす。AIはあくまで人間の能力を拡張し、生産性を向上させるツールであるべきだという考え方が根底にある。
このようなAIバブルの中で、DeepLは「バブルを超えて生き残る」サービスの一つだと筆者は考えている。2017年に設立されたDeepLは、大規模言語モデル(LLM)が登場するGPT時代以前から存在しており、独自のNeural Machine Translation(NMT)アルゴリズムによってその高い翻訳精度を確立してきた。NMTは、大量のテキストデータから単語やフレーズのパターンだけでなく、文脈全体を理解して翻訳する機械学習の一種で、従来の統計的機械翻訳よりも自然で高品質な翻訳を実現する技術である。その基盤がしっかりしているため、近年登場したLLMの技術を取り入れることで、翻訳のトーン調整といった新しい機能も追加でき、さらにサービスを進化させている。
筆者はDeepLの無料版を主に利用しているが、そのAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の無料枠が月間50万文字と非常に generous である点にも注目し、今後利用を検討しているという。APIを利用すれば、自分のアプリケーションやシステムにDeepLの翻訳機能を組み込むことができ、開発者にとっては非常に魅力的だ。アカウント登録なしでもウェブインターフェースから手軽に使える利便性も、DeepLが広く支持される理由の一つだ。
DeepLは、筆者にとって「もはや手放せないAIベースのサービス」の筆頭に挙げられている。言語の壁を乗り越える実用的なツールとして、日常生活や仕事において大きな価値を提供していることを示唆している。最後に筆者は読者に対して、プログラミング関連ではないAIベースのサービスの中で、自分の生活を本当に変えたものは何か、と問いかけている。これは、AI技術が翻訳だけでなく、意思決定支援や天気予報、メモアプリなど、多岐にわたる分野で人々の生活に影響を与えていることを示唆し、その可能性について深く考えるきっかけを与えている。