【ITニュース解説】🚀 Day 4 of My DevOps Journey: Bash Scripting for DevOps
2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「🚀 Day 4 of My DevOps Journey: Bash Scripting for DevOps」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。
ITニュース概要
DevOpsの自動化入門として、Bashスクリプトの基本を解説。変数、条件分岐、ループ、関数などのコア概念を紹介し、ログ整理、バックアップ、サービス監視、環境構築といったDevOpsでの活用例を示す。`#!/bin/bash`での開始や実行権限付与など、実践的なアドバイスも提供。pingによる死活監視スクリプト作成を課題とし、自動化スキル習得を促す。
ITニュース解説
この記事は、DevOpsエンジニアを目指す人が最初に学ぶべき自動化の基礎として、Bashスクリプトの重要性を解説している。DevOpsは、開発 (Development) と運用 (Operations) を組み合わせた言葉で、ソフトウェア開発のライフサイクル全体を効率化し、迅速かつ高品質なソフトウェア提供を目指す考え方だ。その中で自動化は、繰り返し発生する作業を減らし、人的ミスを防止するために非常に重要な役割を果たす。
記事ではまず、DevOpsにおいてBashスクリプトがなぜ重要なのかを説明している。多くのサーバーはLinuxをベースにしており、Linuxではシェルコマンドが頻繁に使用される。Bashは、そのシェルコマンドを実行するためのスクリプト言語であり、Linux環境における自動化の基本となる。Bashスクリプトを使うことで、手作業で行っていた作業を自動化し、時間と労力を節約できる。さらに、自動化によって人的ミスを減らすことも可能だ。CI/CDパイプライン(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)、サーバーのプロビジョニング(環境構築)、デプロイメント(配置)といったDevOpsの重要なプロセスも、多くの場合Bashスクリプトから始まる。
次に、Bashスクリプトの基本的な概念が紹介されている。変数は、値を格納するために使用される。たとえば、NAME="DevOps"と記述することで、変数NAMEに"DevOps"という文字列を格納できる。そして、echo "Hello $NAME"と記述することで、"Hello DevOps"というメッセージを表示させることができる。
条件分岐は、特定の条件に基づいて異なる処理を実行するために使用される。if [ -f /etc/passwd ]; then echo "File exists" else echo "File missing" fiというコードは、/etc/passwdというファイルが存在するかどうかをチェックし、存在する場合は"File exists"、存在しない場合は"File missing"というメッセージを表示する。
ループは、同じ処理を繰り返し実行するために使用される。for i in {1..3}; do echo "Iteration $i" doneというコードは、1から3までの数字を変数iに順番に代入し、"Iteration 1"、"Iteration 2"、"Iteration 3"というメッセージを順番に表示する。ループは、大量のデータを処理したり、定期的に実行する必要があるタスクを自動化するのに役立つ。
関数は、再利用可能なコードの塊を定義するために使用される。greet() { echo "Welcome, $1" }というコードは、greetという名前の関数を定義している。この関数は、引数として渡された名前を使用して、歓迎のメッセージを表示する。greet "Engineer"と呼び出すと、"Welcome, Engineer"というメッセージが表示される。関数を使用することで、コードを整理し、再利用性を高めることができる。
記事では、DevOpsにおけるBashスクリプトの具体的な使用例も紹介している。たとえば、毎日のログファイルのクリーンアップを自動化したり、特定のディレクトリにあるファイルをバックアップしたり、サービスの稼働状況を監視し、停止している場合に自動的に再起動したり、開発環境のセットアップを自動化したりといったタスクをBashスクリプトで実現できる。
また、Bashスクリプトを作成する際の重要な注意点として、スクリプトの最初に#!/bin/bashを記述すること、そしてchmod +x script.shコマンドを使用してスクリプトに実行権限を与えることが挙げられている。#!/bin/bashは、このスクリプトをBashで実行することを指定する特別な行であり、実行権限を与えることで、スクリプトを直接実行できるようになる。
最後に、簡単なミニラボとして、healthcheck.shという名前のスクリプトを作成し、google.comにPingを送信し、その結果をタイムスタンプ付きでログに記録し、もしPingが到達しない場合にアラートを出す、という課題が提示されている。これは、監視と信頼性自動化への第一歩となる。
この記事の重要なポイントは、PythonやYAMLといった高度なツールを学ぶ前に、まずBashスクリプトを学ぶことが、DevOpsエンジニアとしての最初の自動化スキルを身につける上で非常に効果的であるということだ。わずか数行のコードで、DevOpsにおける反復的なタスクを自動化できる。Bashスクリプトは、DevOpsエンジニアにとって必須のスキルと言えるだろう。