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【ITニュース解説】google / material-design-icons

2025年09月12日に「GitHub Trending」が公開したITニュース「google / material-design-icons」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Googleが提供するMaterial Designアイコンは、Webやアプリ開発で使える便利な素材だ。GitHubで公開されており、様々なデザインのアイコンを無料で利用できる。「Material Symbols」とも呼ばれ、システム開発の現場で広く活用されている。

出典: google / material-design-icons | GitHub Trending公開日:

ITニュース解説

Googleが提供する「Material Design icons」は、現代のデジタルプロダクト開発において非常に重要な要素の一つである。これは、Googleが提唱するデザインシステム「Material Design」の原則に基づいて作られたアイコンセットであり、Webサイトやモバイルアプリケーションなど、様々なプラットフォームで一貫したユーザー体験を提供するために設計されている。

まず、Material Designとは何かを理解する必要がある。これは単なる見た目のスタイルを指すのではなく、統一されたデザイン原則、ガイドライン、コンポーネントを提供する包括的なシステムである。直感的で使いやすく、かつ美しいインターフェースを実現することを目指しており、ユーザーがデバイスやプラットフォームを問わず、スムーズに操作できるような共通の言語を提供している。影の表現やアニメーション、タイポグラフィなど、細部にわたるまでユーザーエクスペリエンス(UX)を考慮した設計思想が貫かれている。

このMaterial Designの思想を具体的に体現しているのが「Material Design icons」であり、現在は「Material Symbols」という名称で進化を続けているアイコンセットである。これらのアイコンは、「ホーム」「設定」「検索」「戻る」といった、アプリケーションで頻繁に利用される機能や概念を視覚的に表現する役割を果たす。その種類は非常に豊富で、交通、デバイス、コミュニケーション、ソーシャルなど、多岐にわたるカテゴリを網羅している。特に「Material Symbols」は、従来のアイコンセットからさらに進化しており、フォントのように太さ(ウェイト)、塗りつぶし度合い(フィル)、傾き(スラント)などを自在に調整できる「バリアブルフォント」としての側面を持つ。これにより、開発者はデザインの要件に合わせて、コード上でアイコンの見た目を柔軟にカスタマイズできるようになり、より表現豊かなインターフェースを少ないリソースで実現することが可能になった。

システムエンジニア(SE)を目指す皆さんにとって、このMaterial Design iconsの知識と活用能力は、現代のアプリケーション開発において不可欠なスキルとなる。具体的にどのようなメリットがあるか、いくつか説明する。

まず、開発効率が大幅に向上する。アイコンはアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)を構成する上で欠かせない要素だが、一つ一つをデザイナーに依頼したり、自分でデザインツールを習得して作成したりするのは、時間とコストがかかる作業である。Material Design iconsを利用すれば、高品質かつ一貫性のあるアイコンをゼロから作成する手間が省け、開発時間を大幅に短縮できる。これにより、システムエンジニアはアプリケーションの主要な機能開発に集中できるようになる。

次に、UI/UXの一貫性と品質向上に貢献する。Googleが提供する標準的なアイコンを使うことで、アプリケーション全体に統一感のあるユーザーインターフェースが生まれる。ユーザーは異なるアプリケーションでも、同じアイコンを見れば同じ機能だと認識できるため、学習コストが下がり、迷うことなく直感的に操作できる。これはユーザーエクスペリエンスの向上に直結し、結果としてアプリケーションの品質とユーザー満足度を高めることになる。システムエンジニアは、ユーザーが使いやすいアプリケーションを作る責任があり、標準的なアイコンの採用はその一助となる。

さらに、メンテナンス性と拡張性も向上する。Material Design iconsはアイコンセットとして管理されているため、将来的な機能追加やデザイン変更があった際にも、既存のアイコンを再利用したり、新しいアイコンを統一されたルールで追加したりすることが容易になる。アイコンの色やサイズを変更したい場合でも、画像ファイルを差し替えるのではなく、CSSのコードを一行変更するだけで対応できるため、非常に効率が良い。これは長期的なプロジェクトにおいて、メンテナンスコストを抑える上で非常に重要である。

また、多様なプラットフォームでの利用が可能である。Material Design iconsは、Webサイト、Androidアプリ、iOSアプリなど、様々なプラットフォームで利用できるように設計されている。フォント形式、SVG形式、PNG形式など、開発者がそれぞれの環境に合わせて最適な形式を選択できる柔軟性を持っている。これにより、異なるプラットフォーム間でもデザインの一貫性を保ちやすくなる。

Material Symbolsのバリアブルフォントとしての特性は、システムエンジニアにとって特に大きなメリットである。CSS(Cascading Style Sheets)などのコードを使って、アイコンの色、サイズ、そして前述した太さや塗りつぶし度合いを簡単に調整できる。これにより、アプリケーションのブランドイメージや特定のテーマに合わせて、アイコンを柔軟に適用できる。例えば、暗いテーマのアプリケーションではアイコンを細くしてミニマルに見せたり、強調したい部分ではアイコンを太くして目立たせたりすることが、コードの変更だけで可能になる。

具体的な利用方法としては、Web開発の現場では、通常、Material Design iconsのWebフォントをHTMLファイルに読み込み、CSSでスタイルを適用するだけで簡単に利用できる。例えば、特定のテキストをアイコンとして表示したい場所に、<i>タグや<span>タグを使い、対応するアイコンの名前を指定するだけでよい。モバイルアプリ開発では、専用のライブラリやコンポーネントを通じてこれらを組み込むことが一般的である。

システムエンジニアとしてキャリアを築く上で、単にプログラムを書くだけでなく、ユーザーがどのようにアプリケーションを使うか、どのような見た目であれば使いやすいかを理解する能力は非常に重要である。Material Design iconsのような高品質なUIコンポーネントを適切に利用する知識は、UI/UXの重要性を肌で感じ、より良いプロダクト開発に貢献するための第一歩となる。また、オープンソースプロジェクトの利用方法や、標準化されたデザインシステムの導入方法を学ぶ良い機会にもなる。

GoogleのMaterial Design iconsは、単なる見た目の装飾品ではなく、アプリケーションの使いやすさ、開発効率、メンテナンス性、そしてブランドイメージに深く関わる重要な開発リソースである。システムエンジニアを目指す初心者は、この強力なツールを理解し、適切に活用することで、現代のデジタルプロダクト開発における自身の価値を高めることができるだろう。

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