【ITニュース解説】Lessons in Leadership—From Student to Community Educator

2025年09月04日に「Dev.to」が公開したITニュース「Lessons in Leadership—From Student to Community Educator」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

Better World Projectでの経験を通して、リーダーシップは役職ではなく、責任感、共感力、変化を生み出す力だと学んだ。傾聴と共感で参加者と信頼関係を築き、指導においては教えるだけでなく、教え方を指導。技術だけでなく、人との繋がりを重視し、困難を乗り越え、技術と共感で社会に貢献することの重要性を理解した。

ITニュース解説

この記事は、Better World Projectという活動を通じて、筆者がリーダーシップについて学んだ経験を共有している。プロジェクトリーダーとして、当初は技術への情熱と貢献意欲を持つ学生という認識だった筆者が、計画、教育、指導を通して、リーダーシップは肩書きではなく、責任感、共感力、変化を起こす力であると気づく過程が描かれている。

まず、共感と明確さを持って人を導くことの重要性が語られる。プログラムの参加者である高齢者たちは、ITスキルや経験にばらつきがあり、不安を感じている人もいる。そのため、指示を簡潔にし、相手の反応を観察し、ペースを調整する必要があった。専門用語を避け、身近な例えを使うことで、理解を深める工夫も行った。筆者は、共感こそが信頼関係を築き、参加意欲を高め、安心感を与える上で最も重要な要素だと述べている。

次に、若いボランティアの指導経験が語られる。彼らは技術には精通しているものの、教える経験が不足している。そこで、コミュニケーション戦略やロールプレイングなどを通じた研修を実施し、教え方だけでなく、教えることへの自信を育んだ。あるボランティアがアプリのダウンロード方法をうまく説明できなかった際に、筆者が介入し、ゆっくりと説明することや、視覚的な補助、身近な例えを使うことを助言した結果、ボランティアが成功体験を得て自信を高める場面が紹介されている。この経験から、リーダーシップとはすべてを自分で行うのではなく、他者の成長を促すことだと学んだと筆者は語る。

プロジェクト運営における困難や挫折も経験した。スケジュール調整の難しさ、技術的な問題、参加者の感情的な不安定さなど、様々な問題が発生した。Wi-Fiの不具合でセッションが中断されたり、参加者が不満を抱いて退席しかけたりする場面もあった。そのような状況下で、冷静さを保ち、迅速に考え、プロセスよりも人を優先する必要があった。その場しのぎのトラブルシューティングや、挫折を学びの機会と捉え直すこと、チームのサポートを得ることなどを通じて、困難を乗り越えた。これらの経験から、レジリエンス(回復力)がリーダーシップの重要な要素であると認識し、課題を失敗ではなくフィードバックと捉えることで、目標に集中し続けることができたと述べている。

システム管理者やサイバーセキュリティの専門家を目指す筆者は、論理、構造、正確さを重視する傾向がある。しかし、このプロジェクトを通じて、技術的な専門知識だけでは不十分で、人間とのつながりが不可欠であることを再認識した。高齢者にパスワードの強化やフィッシング詐欺の見分け方を教えることは、単にセキュリティ対策を教えるだけでなく、安心感、自主性、心の平安を提供することにつながる。技術的な厳密さと、コミュニティ教育としての温かさを両立させる必要があった。

この経験は、技術的な課題に直面する際にも生かされている。セキュアなデータベースの設計や、暗号化の説明など、どのような場面でも、技術を分かりやすく、有意義で、包括的なものにするよう努めている。

プロジェクトを通じて、リーダーシップとは指示することではなく、貢献することであると認識を改めた。ボランティア同士が支え合う姿、高齢者が互いを励ます姿、初めてテキストメッセージを送信したり、ビデオ通話で家族と繋がったりする瞬間など、様々な場面でリーダーシップを見た。自分自身の中にも、話し方や組織力ではなく、相手の話を聞き、状況に適応し、共通の目標に貢献しようとする姿勢の中にリーダーシップがあることに気づいた。

ITやサイバーセキュリティの分野で活躍するために、この経験で得た教訓を生かしていきたいと考えている。セキュリティだけでなく、包括的で直感的、かつ人々をエンパワーメントするシステムを構築したい。他者を指導し、目的意識を持って設計し、誠実さを持ってリーダーシップを発揮したい。そして、コミュニティ教育やデジタル包摂イニシアチブを通じて、あるいはデジタル社会で自信を持てるように誰かをサポートすることを通じて、貢献し続けたい。

結論として、Better World Projectは筆者自身を学生や技術者としてだけでなく、リーダーとして見つめ直すきっかけとなった。リーダーシップとは完璧であることではなく、その場にいること。謙虚な姿勢で参加し、他者と共に学び、スキルを使って変化をもたらすことだと学んだ。高齢者たちが電子メールを送信したり、アプリをダウンロードしたり、笑顔を交わしたりする様子に、貢献に基づいたリーダーシップの影響を見た。そして、将来どのようなキャリアを歩むとしても、これらの教訓が道しるべとなるだろう。リーダーシップとは主張するものではなく、毎日、すべての人々に対して、ケアを必要とするあらゆる瞬間に実践するものだと締めくくられている。

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