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【ITニュース解説】Python独走の影で「Perl」がちょっとずつランクを上げる理由 2025年9月版プログラミング言語人気ランキング

2025年09月12日に「@IT」が公開したITニュース「Python独走の影で「Perl」がちょっとずつランクを上げる理由 2025年9月版プログラミング言語人気ランキング」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

2025年9月版のプログラミング言語人気ランキング「TIOBEインデックス」が発表された。Pythonは首位を維持するものの評価は下降傾向にある。一方で、Perlが少しずつ順位を上げていることが注目される。

ITニュース解説

プログラミング言語の人気度を示す指標の一つに「TIOBEインデックス」がある。これは、世界中のプログラミング言語に関する検索エンジンの検索数や教育コース、認定試験の数などを基に、各言語の人気度を数値化し、ランキングとして発表するものだ。このランキングは、IT業界のトレンドを把握したり、新しくプログラミングを学ぶ人がどの言語を選べば良いかの参考にしたりする上で重要な情報源となる。今回公開されたのは2025年9月版のランキングで、いくつかの興味深い変動が見られた。

まず、特筆すべきはPythonの動向だ。Pythonは引き続きTIOBEインデックスの首位を堅守している。Pythonがこれほどまでに人気を集める理由は多岐にわたる。その文法は非常にシンプルで分かりやすく、プログラミング初心者でも学習しやすいという特徴がある。また、Webアプリケーション開発からデータ分析、人工知能(AI)開発、機械学習、自動化スクリプトの作成、さらには科学技術計算まで、非常に幅広い分野で活用されている。豊富なライブラリやフレームワークが提供されており、開発者はゼロからすべてを構築する必要がなく、効率的に開発を進められる点も魅力だ。多くの企業や開発者がPythonを採用しているため、関連する情報やコミュニティも活発で、困ったときに助けを得やすい環境も人気の理由に挙げられるだろう。しかし、今回のランキングでは、Pythonが首位を維持しているものの、その人気度を示す「レーティング」は下降傾向にあることが指摘されている。これは、Pythonの人気が急激に落ち込んでいるというよりは、非常に高い普及率を達成した後に、新たな成長率が鈍化し、安定期に入りつつあると解釈できるかもしれない。あるいは、他のプログラミング言語が特定のニッチな分野で台頭し、相対的にPythonのシェアが一部減少している可能性も考えられる。

一方で、今回のランキングで注目すべきは、かつて人気の高かった「Perl」が少しずつランクを上げているという点だ。Perlは1980年代後半に登場した比較的に歴史の長いプログラミング言語で、その名前は「Practical Extraction and Report Language(実用的な抽出レポート言語)」の略とも言われる。Perlの最大の特徴は、強力なテキスト処理能力と、正規表現を駆使したデータ操作の容易さにある。そのため、ウェブサーバーのCGIスクリプト開発やシステム管理、ログファイルの解析、ネットワークプログラミングなど、特にシステム運用の自動化やデータ加工の分野で長らく重宝されてきた。一時期は、より新しい言語、特にWeb開発に適した言語の台頭により、Perlの人気は低迷していた時期もあった。しかし、近年再びランクを上げている背景にはいくつかの要因が考えられる。一つは、既存の多くの大規模システムやインフラにおいて、今なおPerlが重要な役割を果たしており、その保守・運用に必要なスキルとして需要が安定していることだ。また、特定の分野、例えば高度なテキストマイニングやデータ処理、あるいはレガシーシステムとの連携などにおいて、Perlの得意とする領域の価値が再認識されているのかもしれない。新しい言語にはないPerlの独特の柔軟性や表現力が、特定の課題解決において改めて評価されている可能性もある。

プログラミング言語の人気ランキングは、IT業界のトレンドを示す重要な指標ではあるが、その見方には注意が必要だ。ランキング上位の言語を学ぶことは、最新技術に触れる機会が多く、求人も豊富であるというメリットがある。しかし、ランキングが低いからといって、その言語に価値がないわけではない。Perlのように、特定の分野で根強い需要があったり、長年の運用実績がある大規模システムを支えたりしている言語も数多く存在する。システムエンジニアを目指す初心者にとって、どの言語を学ぶかは大きな悩みの一つだろう。TIOBEインデックスのようなランキングは一つの参考になるが、自分の興味や将来どのようなシステムを開発したいか、どのような分野で活躍したいかといった具体的な目標を持つことが最も重要だ。例えば、Webサービス開発に興味があればPythonやJavaScript、バックエンド処理ならJavaやGo、データ分析ならPythonやRといった具合だ。また、一つの言語だけでなく、複数の言語の基本的な考え方や特徴を理解しておくことは、より幅広い開発に対応できる柔軟性を身につける上で非常に役立つ。業界のトレンドは常に変化しているため、新しい技術への好奇心と、継続的に学習し続ける姿勢が、システムエンジニアとして成長していく上で不可欠な要素となる。言語の人気度だけでなく、その言語が持つ特性や得意なこと、そして自分がその言語を使って何を実現したいのかを深く考えることが、学習の第一歩となるだろう。

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