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【ITニュース解説】The PS5 update that adds DualSense multi-device pairing rolls out soon

2025年09月17日に「Engadget」が公開したITニュース「The PS5 update that adds DualSense multi-device pairing rolls out soon」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

PS5のシステムアップデートで、DualSenseコントローラーの使い勝手が向上する。これまでデバイスごとに必要だったペアリング操作が不要になり、特定のボタン操作でPS5やPCなど複数デバイス間で簡単に接続先を切り替えられる。さらに、対応ゲームの消費電力を抑える省電力モードも追加される。

ITニュース解説

今回のプレイステーション5(PS5)のシステムアップデートは、主に二つの重要な機能強化をもたらす。一つはPS5のコントローラーであるDualSenseのマルチデバイスペアリング機能の改善であり、もう一つはPS5本体の新しい省エネモードの追加である。これらの機能は、ユーザーの利便性向上と、環境への配慮という現代のITシステム開発における重要な視点を反映している。

まず、DualSenseコントローラーのマルチデバイスペアリング機能について詳しく見ていく。これまで、DualSenseコントローラーをPS5以外のPC(WindowsやmacOS)、スマートフォン(iOSやAndroid)などのデバイスと接続して使用する場合、複数のデバイス間でコントローラーを切り替えるたびに、現在接続しているデバイスとのペアリングを解除し、次に使いたいデバイスと新しくペアリングし直す手間があった。この「ペアリング」とは、コントローラーとデバイスがお互いを認識し、無線(Bluetoothなど)で通信するための設定作業を指す。この繰り返しは、特に頻繁にデバイスを切り替えるユーザーにとっては、非常に煩わしい作業だったと言える。

今回のアップデートにより、この課題が大きく改善される。新しい機能では、特定のボタン操作を行うだけで、DualSenseコントローラーを最大4つの異なるデバイスに登録できるようになる。この登録は、コントローラーのPSボタンと、□(四角)、△(三角)、〇(丸)、✕(バツ)のいずれかのアクションボタンを同時に5秒以上長押しすることで設定する。この操作を行うと、コントローラーのライトバーとタッチパッドのLEDが二度点滅し、新しいデバイスとのペアリング準備が完了したことを知らせる。その後、コントローラーを接続したいターゲットデバイスのBluetooth設定画面から、通常の手順でペアリングを行う。これにより、特定のボタンの組み合わせに特定のデバイスを「スロット」として割り当てることが可能になる。例えば、△ボタンにはPS5、〇ボタンにはWindows PC、✕ボタンにはスマートフォンといった具合に設定できる。

一度設定が完了すれば、その後はデバイスを切り替えたいときに、PSボタンと、目的のデバイスに割り当てたアクションボタンを長押しするだけで、瞬時にそのデバイスへ接続が切り替わるようになる。これにより、これまでのような解除と再ペアリングの手間が一切不要となり、ユーザーはよりスムーズに、そして直感的にコントローラーを複数のデバイスで活用できるようになる。DualSenseコントローラーは、PS5以外にもWindows PC、macOS搭載のPC、iOS/iPadOS搭載のiPhoneやiPad、そしてtvOS搭載のApple TVやAndroidデバイスといった幅広いプラットフォームに対応しているため、この機能はこれらのデバイスを併用する多くのユーザーにとって、計り知れない利便性をもたらすだろう。システムエンジニアの視点から見ると、これは「ユーザビリティ」の劇的な向上であり、ユーザーがソフトウェアやハードウェアをより快適に、効率的に使えるようにするための設計改善の一例と言える。

次に、PS5本体に追加される新しい省エネモード「Power Saver」について解説する。この機能は、電力消費を抑えたいというニーズに応えるために導入されるものであり、環境への配慮という現代のIT製品開発において重要な側面を担っている。PS5のシステム設定の中に新たに「Power Saver」というオプションが追加され、ユーザーはこのモードを有効にすることで、本体のエネルギー消費を削減することが可能になる。

「Power Saver」モードは、対応するゲームにおいてパフォーマンスを調整することで、消費電力を抑制する仕組みだ。ゲームのパフォーマンスとは、グラフィックの描画速度や処理能力などを指し、これが高いほど滑らかなゲーム体験が得られる反面、多くの電力を消費する。このモードを有効にすると、ゲームの快適性を損なわない範囲で、必要に応じてパフォーマンスを最適化し、結果として電力消費を抑える。ただし、このモードが効果を発揮するためには、ゲームソフトウェア側がこの機能に対応している必要がある。現時点では、『Death Stranding 2: On The Beach』、『Demon's Souls』、そして『Ghost of Yōtei』といった一部のゲームがこのモードに対応する予定である。今後、他のゲームも順次対応していくことが期待される。

重要な点として、ソニーはこの機能について、ユーザーが明示的に有効化しない限り、またはゲームが対応していない場合には、パフォーマンスが低下することなく、電力消費も削減されないことを強調している。これは、ユーザーがゲーム体験の品質を犠牲にすることなく、自身の選択で省エネに貢献できるという配慮に基づいている。最高のパフォーマンスでゲームを楽しみたいユーザーはこれまで通りプレイでき、一方で、電力消費を意識したいユーザーは「Power Saver」モードを選択できる、という柔軟な選択肢が提供される形だ。システムエンジニアリングの観点からは、これは「性能」と「省エネルギー」というトレードオフの関係において、ユーザーに選択の自由を与える設計思想の表れである。環境への意識が高まる中、このようなグリーンフレンドリーなオプションの提供は、企業としての社会的責任を果たす上でも重要な意味を持つ。

今回のPS5システムアップデートは、DualSenseコントローラーの操作性を飛躍的に向上させることでユーザー体験を最適化し、さらに、新しい省エネモードを通じて、環境負荷の低減にも貢献するものである。これらの機能強化は、単なるゲーム機のアップデートにとどまらず、ITシステムが追求すべき「利便性」と「持続可能性」という二つの大きなテーマに対する具体的なアプローチを示している。システムエンジニアを目指す者にとって、このような機能がどのように設計され、どのような課題を解決し、どのような価値を提供するのかを理解することは、将来のシステム開発において非常に有益な学びとなるだろう。

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