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【ITニュース解説】React Introduction

2025年09月13日に「Dev.to」が公開したITニュース「React Introduction」について初心者にもわかりやすく解説しています。

作成日: 更新日:

ITニュース概要

Reactは、動的にコンテンツが更新されるWebページのUIを構築するJavaScriptライブラリだ。UIを部品(コンポーネント)に分けて作り、Virtual DOMで高速表示する。再利用性が高く、開発効率が良い。JavaScript経験者なら習得しやすい。

出典: React Introduction | Dev.to公開日:

ITニュース解説

Reactは、JavaScriptというプログラミング言語を使ってウェブアプリケーションのユーザーインターフェース、つまり利用者が直接操作する画面部分を構築するためのライブラリだ。特に、ページ全体をリロードせずにコンテンツが動的に更新されるシングルページアプリケーション(SPA)の開発において、非常に強力なツールとして使われている。たとえば、SNSのタイムラインやオンラインの地図サービスのように、新しい情報が表示されてもページ全体が再読み込みされず、必要な部分だけがスムーズに変化するようなウェブ体験を実現するのに適している。

Reactの大きな特徴は、ウェブページの「ビュー層」、つまり画面表示に関わる部分にのみ特化していることにある。これにより、開発者はアプリケーションの見た目や操作性に関わる部分に集中でき、再利用可能な部品を組み合わせて効率的にUIを構築できる。

Reactは「コンポーネントベースアーキテクチャ」という考え方を取り入れている。これは、ウェブページのUIを、それぞれが独立した小さな機能を持つ「コンポーネント」と呼ばれる部品に分割して作成する手法だ。例えば、ウェブサイトのヘッダー、ナビゲーションメニュー、検索バー、個々の記事カードといった要素をそれぞれコンポーネントとして作り、それらを組み合わせることで一つの大きなページを構成する。このように部品化することで、一度作ったコンポーネントはアプリケーションの様々な場所で再利用可能になり、開発の効率が向上し、時間と労力の節約に繋がる。

また、Reactが高速なパフォーマンスを発揮する理由の一つに「Virtual DOM(仮想DOM)」の採用がある。Webページの構造はDOM(Document Object Model)という形でブラウザによって管理されており、JavaScriptがこれを操作することで画面が更新される。しかし、実際のDOM操作はコストが高く、頻繁に行うとパフォーマンスが低下することがあった。Reactは、直接実際のDOMを操作するのではなく、まずメモリ上に軽量な「Virtual DOM」を作成し、そこに変更を適用する。そして、現在のVirtual DOMと前回のVirtual DOMを比較し、実際に変更された最小限の部分だけを効率的に実際のDOMに反映させる仕組みを持っている。これにより、ページ全体を再描画するよりもはるかに高速かつスムーズな画面更新を実現しているのだ。

さらに、Reactは「宣言的」なプログラミングスタイルを採用している。これは、開発者が「UIが最終的にどのような見た目になるべきか」という状態を記述するだけで、Reactがその状態を実現するための具体的なDOM操作を自動的に行ってくれるという意味だ。例えば、「このデータがある場合はリストを表示し、ない場合はメッセージを表示する」といったように、UIの最終的な状態を宣言するだけで良い。これにより、開発者は複雑なDOM操作の詳細に煩わされることなく、より直感的にUIの構築に集中できる。

Reactが多くの開発者に選ばれる理由は多岐にわたる。まず、「再利用可能なコンポーネント」は開発効率を飛躍的に向上させる。一度作成したコンポーネントは、アプリケーション内の異なる箇所や、場合によっては別のプロジェクトでも再利用できるため、「一度書けばどこでも使える」というメリットは計り知れない。

次に、「Virtual DOMによる高速なパフォーマンス」が挙げられる。Reactは、データが変更された部分だけを効率的に更新するため、ユーザーは非常に滑らかで快適な操作感を体験できる。この効率的な更新メカニズムは、大規模で複雑なアプリケーションにおいても高速な動作を保証する。

「コンポーネントベースアーキテクチャ」は、アプリケーションの開発を容易にするだけでなく、将来的な保守や拡張をよりシンプルにする。個々のコンポーネントが独立しているため、問題が発生した際の特定や、新機能の追加がしやすくなるのだ。

「強力なコミュニティとエコシステム」もReactの大きな魅力だ。ReactはFacebookが開発し、活発にサポートしているため、世界中に膨大な数の開発者が存在している。これにより、困ったときに多くの情報やサポートを得やすく、また豊富なライブラリやツールが開発されており、開発の強力な後押しとなる。

さらに、「クロスプラットフォーム開発」への展開も可能だ。Reactの概念を応用した「React Native」を使えば、Webアプリケーション開発で培った知識とスキルを活かして、iOSやAndroid向けのネイティブモバイルアプリを開発できる。これは、一つの技術スタックで複数のプラットフォームに対応できることを意味し、開発コストの削減にも繋がる。

ウェブサイトにとって重要な「SEO(検索エンジン最適化)フレンドリー」である点も注目される。Reactはサーバーサイドレンダリング(SSR)をサポートしており、これにより検索エンジンのクローラーがウェブサイトのコンテンツをより効果的に読み取れるようになる。結果として、検索エンジンでの表示順位向上に役立つ可能性がある。

そして、JavaScript開発者にとって「学習しやすい」という点は、初心者にとって特に大きなメリットだ。JavaScriptの基本的な知識、特にES6以降のモダンなJavaScriptに慣れていれば、Reactの基本的な概念や開発手法を比較的スムーズに習得できるため、ウェブ開発の現場への参入がしやすい。

ここで、Reactが「ライブラリ」であることと、「フレームワーク」との違いについて説明する。ライブラリとは、開発者が自分のプログラムの中から、必要に応じて呼び出して使う一連の機能や関数の集まりのことだ。開発者はアプリケーション全体の流れや構造を自分で自由に設計し、特定のタスクを効率的にこなすためにライブラリの機能を利用する。つまり、アプリケーションの「フローをコントロールするのは開発者自身」という感覚で使うものだ。

一方、フレームワークは、アプリケーション全体の構造や開発のルールがあらかじめ厳格に定められている。開発者はその枠組みや規則に従ってコードを書いていく必要があり、アプリケーション全体のフローはフレームワークが管理する。つまり、「フレームワークがフローをコントロールし、開発者はそのルールに従う」という関係になる。Reactがライブラリであるということは、開発者がより柔軟にアプリケーションの構造を選択し、他のライブラリやツールと自由に組み合わせて開発を進められるというメリットがある。

このように、Reactは現代のWebアプリケーション開発において、開発効率の向上、高いパフォーマンス、優れた保守性を提供する非常に強力で柔軟なツールだ。システムエンジニアを目指す初心者にとって、その学習のしやすさと応用範囲の広さから、Web開発の基礎として習得する価値のある重要な技術である。

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