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【ITニュース解説】バックアップのその先へ--Rubrikが導く、サイバーレジリエンスの強化

2025年09月16日に「ZDNet Japan」が公開したITニュース「バックアップのその先へ--Rubrikが導く、サイバーレジリエンスの強化」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Rubrik Japanがイベントで、サイバー攻撃からシステムを守り、事業を止めないための最新技術を紹介した。従来のバックアップを超え、復旧力を高める「サイバーレジリエンス」強化の重要性を説明。システム障害時も迅速な回復を目指す。

ITニュース解説

Rubrik Japanが主催した年次イベント「FORWARD TOKYO」では、代表執行役社長の高山勇喜氏が、現代のITシステムにおいて企業が直面する課題と、それに対応するための最新技術革新について語った。その核心にあったのは、単なるデータバックアップの枠を超え、「サイバーレジリエンス」を強化し、いかにして事業を継続していくかという重要なテーマだった。

システムエンジニアを目指す者にとって、データのバックアップはITシステム運用の基本的な要素として認識されている。しかし、現代のサイバー脅威は日々進化しており、従来のバックアップ手法だけでは対応しきれない状況が増えている。特にランサムウェアのような攻撃は、企業の重要なデータを暗号化し、身代金を要求するだけでなく、バックアップデータ自体をも標的にし、復旧を困難にさせるケースが後を絶たない。このような状況で、企業はデータ喪失だけでなく、システム停止によるビジネス機会の損失という重大なリスクに直面している。

ここで、「サイバーレジリエンス」という概念が極めて重要になる。これは、サイバー攻撃や予期せぬシステム障害が発生した場合でも、企業が業務を中断させることなく、または極めて迅速に正常な状態に復旧できる能力を指す。単にデータを復元するだけでなく、攻撃の衝撃に耐え、そして素早く立ち直るための「回復力」や「耐性」をシステム全体に持たせることを意味する。事業を継続していくためには、データの保護はもちろんのこと、いかに早く、そして確実に業務を再開できるかが鍵となる。

Rubrikが提唱する「バックアップのその先」とは、まさにこのサイバーレジリエンスを強化するための新しいアプローチだ。従来のバックアップがデータのコピーを保存することに重点を置いていたのに対し、Rubrikのソリューションは、そのバックアップデータをサイバー攻撃から守り、安全かつ迅速に復旧させるための高度な機能を提供する。

具体的には、Rubrikは「不変性(イミュータビリティ)」と呼ばれる技術をバックアップデータに適用する。これは、一度保存されたバックアップデータが、たとえ悪意のある攻撃者や内部犯であっても、改ざんしたり削除したりできないようにする仕組みだ。これにより、ランサムウェアがシステムに侵入し、データを暗号化しようとしても、不変性が保たれたバックアップデータは安全に保護され、いつでもクリーンな状態に復元できる保証が得られる。これは、身代金の要求に応じることなく、事業を再開するための強力な手段となる。

さらに、RubrikのプラットフォームはAI(人工知能)や機械学習を活用し、データの異常を自動で検知する能力を持つ。例えば、通常の運用では考えられないような大量のデータアクセスがあったり、特定の種類のファイルが急激に暗号化され始めたりといった兆候をAIがリアルタイムで分析し、攻撃の可能性を早期に警告する。これにより、企業は攻撃が本格化する前に問題を把握し、被害の拡大を防ぐための初動対応を迅速に行うことが可能となる。

万が一、システムが攻撃を受けてしまった場合でも、Rubrikは迅速な復旧プロセスを支援する。感染していないクリーンなバックアップデータを正確に特定し、それを基にシステムを最小限のダウンタイムで元の状態に戻す。企業のダウンタイムは直接的な経済的損失に直結するため、この迅速な復旧能力は事業継続計画(BCP)において極めて重要な要素となる。

また、Rubrikのソリューションは単にシステムを復旧させるだけでなく、バックアップデータの多角的な活用も可能にする。例えば、本番環境に影響を与えることなく、バックアップデータを利用して新しいシステムのテストを行ったり、開発環境で利用したりすることもできる。これは、データの「二次利用」という新たな価値を生み出し、企業のIT戦略に柔軟性をもたらす。

このように、Rubrikが提供するイノベーションは、単なるデータの「保険」としてのバックアップを超え、現代の企業が直面するランサムウェアのような高度なサイバー脅威からシステムとデータを守り、業務を安定して継続していくための強力な基盤を築くものだ。システムエンジニアにとって、このようなサイバーレジリエンスの強化は、信頼性の高いITインフラを構築し、ビジネスを未来に向けて支える上で、ますます不可欠な知識と技術となるだろう。

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