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itemprop属性(アイテムプロップせんぞくせい)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

itemprop属性(アイテムプロップせんぞくせい)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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読み方

日本語表記

アイテンプロップ属性 (アイテンプロップアトリビュート)

英語表記

itemprop (アイテンプロップ)

用語解説

itemprop属性は、HTMLの要素が持つ情報がどのような意味を持つプロパティ(特性)であるかを明示するための属性である。Webページ上のコンテンツは、人間にとっては自然に意味を理解できるが、コンピュータ、特に検索エンジンにとっては単なるテキストの羅列に過ぎない。このitemprop属性を含む「Microdata」と呼ばれる仕様を用いることで、Webページ内の情報を構造化し、コンピュータがその意味を正確に理解できるよう支援する。具体的には、あるテキストが「人の名前」なのか、「製品の価格」なのか、「イベントの開催日」なのかといった具体的な意味を、機械が解釈可能な形でタグ付けする役割を担う。この仕組みは、検索エンジンがより高度な検索結果を生成するために不可欠であり、Webサイトの情報をより効果的に伝えるための重要な技術の一つである。

itemprop属性は単独で機能するのではなく、通常itemscope属性とitemtype属性と組み合わせて使用される。これら三つの属性は、Microdataの基本構成要素である。まず、itemscope属性は、特定の情報の塊、すなわち「アイテム」の範囲を定義する。この属性が指定されたHTML要素とその子孫要素全体が、一つの意味的なグループとして扱われることを宣言する。次に、itemtype属性は、そのアイテムがどのような種類のものであるかを定義する。ここには、情報の種類を定義した語彙(ボキャブラリー)のURLが指定され、最も一般的に利用されるのがschema.orgである。例えば、人物に関する情報であればhttps://schema.org/Person、製品情報であればhttps://schema.org/Productといった値を指定する。これにより、検索エンジンは「この情報の塊は『人物』に関するものだ」と認識する。そして、itemprop属性の出番となる。itemscopeで定義された範囲内で、個々のHTML要素がそのアイテムのどのプロパティに該当するのかを具体的に示す。例えば、itemtypePersonの場合、itemprop="name"と指定された要素は「その人物の名前」を、itemprop="jobTitle"と指定された要素は「その人物の役職」を表すことになる。このように、itemscopeで範囲を決め、itemtypeで種類を定め、itempropで個別の項目を紐付けるという一連の流れによって、情報の構造化が実現される。

具体的な使用例を挙げると、ある人物のプロフィールを記述する場合、<div>要素にitemscope itemtype="https://schema.org/Person"と記述する。その内部の氏名が書かれた<span>要素にitemprop="name"を、役職が書かれた<span>要素にitemprop="jobTitle"を追加する。これにより、検索エンジンはこれらのテキストが単なる文字列ではなく、「山田太郎」という名前と「システムエンジニア」という役職を持つ一人の人物に関する情報であると正確に理解する。この構造化されたデータは、検索エンジン最適化(SEO)において重要な役割を果たす。検索エンジンは、この情報を基に「リッチリザルト」と呼ばれる、より情報量の多い検索結果を生成することがある。例えば、製品ページの検索結果に価格や在庫状況、レビュー評価が表示されたり、イベントページの検索結果に日時や場所が表示されたりするのは、この構造化データが活用されている代表的な例である。リッチリザルトは、通常の検索結果よりも視覚的に目立ち、ユーザーに必要な情報を簡潔に提供するため、Webサイトへのクリック率(CTR)を向上させる効果が期待できる。したがって、itemprop属性を用いた適切なマークアップは、検索エンジン経由での集客を増やすための有効な施策となる。

構造化データを記述する方法はMicrodataだけではない。現在、Googleが最も推奨している形式として「JSON-LD」が存在する。JSON-LDは、<body>タグ内のHTML要素に直接属性を追加していくMicrodataとは異なり、<head>タグ内などに配置した<script>タグの中に、JavaScriptのオブジェクト記法を用いて構造化データをまとめて記述する方式である。この方法は、HTMLの見た目に関する構造と、検索エンジンに伝えるための意味的な構造を分離できるため、管理がしやすく、後から追加・修正する際も柔軟に対応できるというメリットがある。そのため、新規に構造化データを実装する際にはJSON-LDが採用されることが主流となっている。しかし、itemprop属性を用いるMicrodataが時代遅れの技術というわけではない。WordPressなどの多くのCMS(コンテンツ管理システム)では、テーマやプラグインが自動的にMicrodata形式で構造化データを出力する場合がある。また、既存のWebサイトを改修する際に、HTML構造を大きく変更せずに構造化データを追加したい場合などにも依然として有効な選択肢である。したがって、システムエンジニアを目指す者としては、JSON-LDと並行してMicrodataの仕組み、特にその中核をなすitemprop属性の役割と使い方を正しく理解しておくことが、現代のWeb開発において不可欠な知識と言える。

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