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PC4-17000(ピーシーフォーイチナナゼロゼロゼロ)とは | 意味や読み方など丁寧でわかりやすい用語解説

PC4-17000(ピーシーフォーイチナナゼロゼロゼロ)の意味や読み方など、初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

作成日: 更新日:

読み方

日本語表記

ピーシーフォーイチナナゼロゼロゼロ (ピーシーフォーティセブンゼロゼロゼロ)

英語表記

PC4-17000 (ピーシーフォーイチナナゼロゼロゼロ)

用語解説

「PC4-17000」とは、コンピュータのメインメモリ(主記憶装置)に関する規格の一つである。具体的には、DDR4 SDRAM(Double Data Rate 4 Synchronous Dynamic Random Access Memory)という種類のメモリモジュールが持つ性能を示す表記で、その理論上の最大データ転送速度が約17000メガバイト/秒(MB/s)であることを意味する。この名称は、メモリの種類(DDR4)と性能(17000 MB/s)を組み合わせて表現されており、システムが求めるメモリの種類と速度を識別するための重要な情報となる。

コンピュータの処理能力はCPU(中央演算処理装置)だけでなく、データを一時的に保存するメインメモリの性能にも大きく左右される。メモリの性能を示す指標の一つがデータ転送速度、すなわち帯域幅であり、「PC4-17000」はその帯域幅を示している。

まず「DDR4」とは、SDRAMメモリの第四世代規格を指す。DDR SDRAMは、CPUのクロックサイクルごとに2回データを転送することで、実質的なデータ転送速度を向上させる技術である。DDR1、DDR2、DDR3と世代を重ねるごとに、より高速なデータ転送と低消費電力化が実現されてきた。DDR4はDDR3の後継として登場し、動作電圧の低減(DDR3の1.5VからDDR4の1.2Vへ)、高周波数化、より大きな容量のメモリチップをサポートすることで、全体的なパフォーマンス向上と省電力化を図っている。これは、サーバーから個人用PCまで、幅広いシステムでより多くのデータを高速に処理する必要性が高まった背景に応えるものである。DDR4では、より高度なエラー検出訂正機能も導入され、システムの信頼性向上にも貢献している。

次に「PC4」というプレフィックスは、そのメモリモジュールがDDR4規格に準拠していることを示している。DDR3規格のモジュールであれば「PC3」と表記されるように、このプレフィックスは物理的な形状や電気的な特性の違いを示すものであり、異なる世代のメモリは互換性がないため、マザーボードのメモリスロットに物理的に挿入することさえできないように設計されている。例えば、DDR4モジュールはDDR3モジュールと比較して、切り欠きの位置が異なり、ピン数もDDR3の240ピンに対してDDR4は288ピンとなっている。したがって、システムを構築したりアップグレードしたりする際には、マザーボードがサポートするメモリ世代と「PCx」の表記が一致しているかを確認することが不可欠である。

そして「17000」という数値は、そのDDR4メモリモジュールの理論上の最大データ転送速度、つまり帯域幅が約17000MB/sであることを示す。この数値は、メモリチップ自体のデータ転送レート(MT/s:Mega Transfers per second)から算出される。具体的に「PC4-17000」のメモリモジュールは、メモリチップの規格名では「DDR4-2133」と呼ばれるものに相当する。DDR4-2133とは、メモリチップが2133MT/sのデータ転送レートを持つことを意味する。MT/sは実質的なクロック周波数の倍数と見なすことができ、例えば2133MT/sのDDR4メモリは、内部的には約1066.5MHzで動作し、各クロックサイクルで2回データを転送することで2133MT/sの転送レートを実現している。

メモリモジュール全体の帯域幅は、このデータ転送レートにデータバス幅を乗じて算出される。一般的なDDR SDRAMモジュールは、64ビットのデータバス幅を持つ。これをバイト単位に換算するためには8で割る。 計算式は以下のようになる。 帯域幅 (MB/s) = データ転送レート (MT/s) × データバス幅 (bit) / 8 (bit/Byte)

「PC4-17000」の場合、DDR4-2133のチップを使用しているため、 帯域幅 = 2133 MT/s × 64 bit / 8 Byte/bit = 2133 × 8 MB/s = 17064 MB/s

この17064 MB/sという値が、簡略化されて「17000」として表記されているのである。この数値はあくまで理論上の最大値であり、実際のシステムではオーバーヘッドや他の要因により、この値をわずかに下回る場合もあるが、性能の指標として広く用いられている。同様に、例えば「PC4-21300」という表記のメモリモジュールであれば、これはDDR4-2666というチップを使用しており、2666 MT/s × 8 Byte/bit = 21328 MB/s となり、約21300 MB/sの帯域幅を持つことを意味する。数値が大きいほど、理論上はより多くのデータを一度にやり取りできるため、システム全体のパフォーマンス向上に寄与する。

システムエンジニアを目指す上で、このようなメモリ規格の知識は非常に重要である。なぜなら、システムの設計、構築、性能評価、トラブルシューティングなど、多岐にわたる場面でメモリの選定が性能や安定性に直結するからである。例えば、高速なCPUやGPUを搭載しても、それに見合った帯域幅を持つメモリがなければ、メモリがボトルネック(性能の限界)となり、システム全体の性能を十分に引き出せない可能性がある。特にデータ量の多い科学技術計算、動画編集、データベース処理、仮想化環境などでは、メモリ帯域幅が直接的な性能向上に結びつく。また、異なる速度のメモリを混在させると、システムは最も遅いメモリの速度に合わせて動作したり、最悪の場合システムが不安定になったりするリスクもある。そのため、マザーボードやCPUの仕様書を確認し、適切な世代(PC4など)と速度(17000など)のメモリを選択する能力は、システムエンジニアにとって必須のスキルの一つと言える。この知識を習得することで、最適なハードウェア構成を提案し、システムのポテンシャルを最大限に引き出すことができるようになるだろう。

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