【ITニュース解説】Apple Watch SE 3 vs. Apple Watch Series 11: How do they compare?
2025年09月16日に「Engadget」が公開したITニュース「Apple Watch SE 3 vs. Apple Watch Series 11: How do they compare?」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
最新Apple Watch SE 3とSeries 11を比較。SE 3は手頃な価格で、Series 11と同じチップや多くの安全・健康機能を備え、機能差は縮まった。Series 11はより高度な健康追跡、明るい画面、長いバッテリー寿命、デザイン性が優れる。用途と予算に合わせて選ぼう。
ITニュース解説
最新のApple WatchモデルであるApple Watch SE 3とApple Watch Series 11について、それぞれの特徴と違いを比較し、システムエンジニアを目指す初心者にも分かりやすく解説する。Apple Watchは、手首に装着する小さなコンピュータ、いわゆるスマートウォッチであり、日々の活動量記録から健康管理、メッセージの送受信、緊急時の連絡など、多岐にわたる機能を提供する。
まず、価格帯から見ると、Apple Watch SE 3は249ドルから、Apple Watch Series 11は399ドルからと設定されており、明確な価格差がある。かつては最新モデルであるSeriesを選ぶことが一般的だったが、SE 3は前モデルのSE 2から大幅に機能が強化され、Series 11との差が大きく縮まったため、選択がより難しくなっているのが現状である。
次に、両モデルに共通する点から見ていこう。どちらのモデルも、スマートウォッチを動かす基本的なソフトウェアであるwatchOS 26を搭載しており、利用体験の土台は同じである。デバイスの処理能力を司る頭脳ともいえるS10チップも、両モデルで共通して搭載されているため、普段使いにおける基本的な性能差はほとんど感じられないだろう。これは、比較的安価なSE 3でも、最新の高性能チップの恩恵を受けられるという点で注目すべきポイントである。
ディスプレイにおいても大きな進化があった。SE 3は、Apple Watch SEシリーズとして初めて「Always-On Retinaディスプレイ」に対応した。これにより、画面が常に点灯し、わざわざ手首を上げる動作をしなくても、時刻や通知を常に確認できるようになった。以前のSEモデルでは画面が一定時間で消灯していたため、この常時表示機能は利便性を大きく向上させる。
健康管理機能についても、多くの共通点がある。高すぎる心拍数や低すぎる心拍数、不規則な心拍リズムの通知、心肺機能の低下通知といった基本的な心臓の健康モニタリング機能は両モデルで利用可能である。また、睡眠追跡機能も充実しており、睡眠時無呼吸の可能性を知らせる通知や睡眠スコアの表示に対応している。手首からの体温感知機能や、女性の月経周期追跡、さらに騒がしい環境での聴覚保護のためのノイズモニタリングも共通で搭載されている。
通信機能においては、セルラーモデルを選択すれば、両モデルとも5Gに対応している。これは、iPhoneが手元になくても、単独で通話やテキストメッセージの送受信ができる機能であり、緊急時やランニング中など、iPhoneを持ち歩きたくない場面で非常に便利である。このセルラー機能の追加にかかる費用はSE 3の方がSeries 11よりも安く抑えられているため、子供や高齢者など、常に接続性を確保したいがコストを抑えたいユーザーにとって魅力的な選択肢となるだろう。
操作性に関しても、新しいジェスチャー機能が両モデルに搭載された。手首を軽く動かすだけで操作ができる「手首を振る」や「ダブルタップ」といったジェスチャーは、片手で時計を操作したい場合に役立つ。さらに、緊急時の安全機能も充実している。両モデルに共通して搭載されている緊急SOS機能は、緊急サービスに迅速に連絡を取ることができる。水深50メートルまでの耐水性能があり、水泳や入浴時にも安心して使用できる。また、自動車衝突検出機能や転倒検出機能も搭載されており、万が一の事故や転倒の際には自動で緊急連絡先に通知してくれるため、命を守る可能性のある重要な機能である。iPhoneをどこかに置き忘れてしまった場合でも、どちらの時計からでもiPhoneを鳴らして見つけることができる「iPhoneを探す」機能も便利だ。
充電速度にも改善が見られた。両モデルとも高速充電に対応しており、対応する充電器を使用すれば、1時間未満で最大80%まで充電することが可能である。SE 2では高速充電が利用できなかったため、この点はSE 3の大きな進歩と言える。耐久性についても、両モデルの標準バージョンでは「Ion-Xガラス」という、傷やひび割れに強いガラスが採用されており、以前のモデルよりも堅牢性が向上している。その他、64GBのストレージ容量、高度計、コンパス、ジャイロスコープといったセンサー、Wi-Fi 4、Bluetooth 5.3、そしてほぼ同じ性能のGPS機能も共通している。
では、Apple Watch SE 3がSeries 11に劣る点、あるいはSeries 11が優れている点はどこだろうか。 最も大きな違いは、より高度な健康追跡機能にある。Series 11には、アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けた高血圧通知機能が搭載されており、高血圧の兆候を検知することが可能である。また、心電図(ECG)アプリや血中酸素濃度モニタリング機能、そして心臓の電気信号をより詳細に測定する電気心拍センサーは、Series 11にのみ搭載されており、SE 3では利用できない。これらの機能は、より専門的で詳細な健康データを求めるユーザーにとって重要な要素となる。
ディスプレイの面では、Series 11の画面はSE 3の2倍の明るさを持つ。屋外の明るい場所でも視認性が高く、よりクリアな表示が可能である。また、画面サイズもSeries 11の方が大きく、46mmと42mmの選択肢があるのに対し、SE 3は44mmと40mmである。これにより、Series 11はより多くの情報を一度に表示でき、操作もしやすくなる。
デザイン面では、Series 11がより洗練されている。SE 3よりも約10%薄いケースデザインは、手首に装着した際のフィット感を高め、よりスマートな印象を与える。また、Series 11では、耐久性と高級感のあるチタン素材のモデルが選択できる。チタンモデルを選択すると、ディスプレイもさらに傷に強いサファイアクリスタルになる。カラーバリエーションもSeries 11は7色と豊富なのに対し、SE 3は2色のみと限られている。
バッテリー持続時間もSeries 11が優位である。Series 11は最大24時間(低電力モードでは38時間)のバッテリー寿命を持つ一方、SE 3は最大18時間(低電力モードでは32時間)である。より長時間充電なしで利用したい場合は、Series 11が有利となる。その他、水深計、水温センサー、防塵性など、Series 11にはSE 3にはないニッチな機能もいくつか搭載されている。
これらの違いを踏まえて、どちらのApple Watchを選ぶべきかを考えると、結局は個人の優先順位と予算による。 最先端の健康追跡機能(高血圧通知、心電図アプリなど)や、より優れたディスプレイ、長持ちするバッテリー、そして洗練されたデザインや素材の選択肢を求めるならば、Apple Watch Series 11が最適である。価格は高くなるが、その分得られる機能や体験も多い。
一方で、Apple Watch SE 3は、大幅な機能強化により、Series 11との差を大きく縮めた。高度な健康機能の一部を省くことで価格を抑えつつも、主要な安全機能や多くの健康管理機能、最新のS10チップによる高性能、Always-Onディスプレイ、高速充電といった魅力的な機能を備えている。特に、子供や高齢者など、iPhoneなしで単独通信できるセルラー機能を低コストで追加したい場合には、SE 3は非常に魅力的な選択肢となるだろう。見た目のスタイルを重視せず、バンドで個性を出すことを考えているならば、SE 3で十分な機能を得られる可能性が高い。
最終的にどちらを選ぶかは、自分がスマートウォッチに何を求めるのか、そしてどのくらいの予算を考えているのかを明確にすることが重要である。SE 3は多くのユーザーにとって必要十分な機能を提供しつつ、大幅なコスト削減を可能にする、非常に賢い選択肢となり得る。