【ITニュース解説】The best SSDs in 2026
2025年12月23日に「Engadget」が公開したITニュース「The best SSDs in 2026」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
SSDはHDDより高速でPCの動作を快適にする記憶装置。接続方法にはSATAやより高速なNVMeなど複数の規格がある。最新規格は高性能だが高価なため、自身のPCに適合し、速度と容量のバランスが取れた製品を選ぶことが重要である。(118文字)
ITニュース解説
コンピュータの動作を快適にする上で、ストレージ、つまりデータを保存する部品の性能は極めて重要である。近年、このストレージの主役となっているのがSSD(ソリッドステートドライブ)だ。従来のHDD(ハードディスクドライブ)が磁気ディスクを物理的に回転させてデータを読み書きしていたのに対し、SSDは半導体メモリを使って電気的にデータの読み書きを行う。これにより、HDDとは比較にならないほどの高速な動作、物理的な衝撃への強さ、動作音のない静音性、そして消費電力の低さを実現している。パソコンの起動が速くなったり、アプリケーションの起動やファイルのコピーが瞬時に完了したりと、SSDへの交換はコンピュータの体感速度を劇的に向上させる最も効果的なアップグレードの一つと言える。
SSDを選ぶ際には、まずPC内部に設置する「内蔵SSD」の種類を理解する必要がある。内蔵SSDは主に、接続方法と形状によって「SATA SSD」と「M.2 SSD」の二つに大別される。SATA SSDは、2.5インチサイズの箱型をしており、SATAという規格のケーブルを使ってマザーボードに接続する。この規格は過去20年近くのほとんどのコンピュータに搭載されているため互換性が非常に高く、古いパソコンのHDDをSSDに換装して延命させる場合に最適な選択肢となる。転送速度は最大で毎秒600MB程度に制限されるが、HDDに比べれば圧倒的に高速であり、コストパフォーマンスにも優れている。
一方、より新しい規格がM.2 SSDだ。これは基板がむき出しになったスティック状の小型SSDで、マザーボード上にある専用のM.2スロットに直接差し込んで使用する。ケーブルが不要なため、PCケース内の配線をすっきりとさせることができる利点がある。このM.2 SSDには、さらに通信プロトコルの違いで「M.2 SATA」と「M.2 NVMe」の二種類が存在する。M.2 SATAは、形状こそM.2だが性能は前述のSATA SSDと同等だ。現在主流となっているのは、PCIeという高速なデータ転送レーンを利用するM.2 NVMe SSDである。NVMeはSSDの性能を最大限に引き出すために開発された規格であり、SATA接続のSSDを遥かに凌ぐ速度を実現する。
このNVMe SSDは、性能によってさらに世代(Generation、略してGen)で分類される。Gen3は毎秒3,000MBを超える速度を持ち、多くの用途で十分すぎる性能を発揮する。Gen4はGen3の約2倍の速度に達するが、その性能を活かすには対応する比較的新しいCPUやマザーボードが必要となる。さらに最新のGen5は驚異的な速度を誇るが、非常に高価で発熱も大きく、現状ではその性能を完全に引き出せるゲームやアプリケーションはほとんど存在しない。したがって、コストと性能のバランスを考えると、ほとんどのユーザーにとってはGen3またはGen4のNVMe SSDが最適な選択となる。
SSDを選ぶ上で最も重要な実践的アドバイスは、最高速度のスペックに固執しすぎないことだ。メーカーが提示する最大読み書き速度はあくまで理論値であり、実際の使用環境でその差が常に体感できるとは限らない。もし予算が限られているのであれば、より高速な小容量モデル(例:512GBのGen4 SSD)を選ぶよりも、少し世代が古くても容量の大きいモデル(例:1TBのGen3 SSD)を選ぶ方が賢明である。なぜなら、SSDは保存されているデータ量が増え、空き容量が少なくなるにつれて性能が低下する特性を持つからだ。将来的に容量不足に悩まないためにも、少なくとも1TB以上の容量を選ぶことが推奨される。
SSDの用途はPCだけにとどまらない。外付けで利用するポータブルSSDは、大容量データの持ち運びに便利だ。ポータブルSSDを選ぶ際は、SSD自体の速度だけでなく、PCと接続するUSB端子の規格も重要になる。USB 3.2 Gen 2やThunderboltといった高速な規格に対応しているかを確認しないと、SSDの性能を十分に発揮できない。また、PlayStation 5などの家庭用ゲーム機でも、ストレージ増設にM.2 NVMe SSDが採用されており、ゲームのロード時間を短縮するために活用されている。このように、SSDは様々なデバイスでその高速性能を活かすことができる。自分の用途とPCの仕様を正しく理解し、速度と容量のバランスを考えて最適な一台を選ぶことが、快適なデジタルライフへの第一歩となるだろう。