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【ITニュース解説】Building a modern TypeScript Library in 2026 with Bun

2025年09月27日に「Dev.to」が公開したITニュース「Building a modern TypeScript Library in 2026 with Bun」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

TypeScriptライブラリ開発の遅さや複雑な設定は課題だった。BunupはBunを活用し、従来の数秒かかったビルドを数十ミリ秒に短縮する。`package.json`の自動設定、モノレポ対応、型定義の高速化などで開発効率を大幅に向上させ、TypeScriptライブラリ開発を快適にする。

ITニュース解説

現在、多くのシステム開発で利用されているプログラミング言語「TypeScript」を使ったライブラリ開発は、これまで多くの開発者にとって手間のかかる作業だった。ライブラリとは、再利用可能なコードの集まりで、他のプログラムから簡単に利用できるように作られた部品のようなものだ。しかし、このライブラリを実際に使える形にする「ビルド」という作業が、時間がかかりすぎたり、設定が複雑だったり、ライブラリの情報が書かれたpackage.jsonファイルの管理が面倒だったりすることが課題となっていた。特に、現代の高速な開発環境において、数秒かかるビルド時間は大きなボトルネックとなっていた。

このような課題を解決するために登場したのが、「Bun」という新しいJavaScriptランタイムと、それを基盤とする「Bunup」というビルドツールだ。Bunは、これまでのNode.jsやDenoに代わる高速なランタイムとして注目されており、ファイルシステムへのアクセスやネットワーク通信、モジュールの読み込みといった基本的な処理が非常に速いという特徴がある。そしてBunupは、そのBunの持っている高速なビルド機能を活用して、TypeScriptライブラリの開発を劇的に効率化するツールとして設計されている。

Bunupを使うことで、従来のビルドツールが1.4秒かかっていたような簡単なTypeScriptライブラリのビルドが、わずか37ミリ秒で完了するようになる。これは、開発者がコードを修正するたびに数秒待つ必要がなくなり、まるでビルドが存在しないかのように感じられるほどの速度だ。ビルド時間の短縮は、単に待ち時間が減るだけでなく、開発の進め方そのものを変える。例えば、コードを保存すると同時に変更が反映される「ウォッチモード」が瞬時に機能したり、コードをコミットする前に自動でチェックを行う「プリコミットフック」もスムーズに実行されるため、開発の流れが中断されにくくなるのだ。

実際にBunupを使ってTypeScriptライブラリを開発する手順はとてもシンプルだ。まず、PCにBunをインストールし、新しいプロジェクト用のフォルダを作成する。その後、bun init -yというコマンドでプロジェクトの初期設定を行う。そして、src/index.tsのようなファイルにTypeScriptで関数を記述する。例えば、名前を受け取って挨拶する関数や、二つの数値を足し合わせる関数などだ。

次に、このTypeScriptファイルをビルドするためにBunupをプロジェクトに導入する。bun add --dev bunupというコマンドでBunupを開発用の依存関係としてインストールし、bunup.config.tsという設定ファイルを作成する。このファイルには、ビルドの対象となるファイル(エントリーポイント)や、ライブラリの出力形式(例えば、esmというモダンな形式と、cjsという従来の形式)を指定する。そして、package.jsonファイルに"build": "bunup"のようなビルドコマンドを追加することで、bun run buildと入力するだけでライブラリがビルドされるようになる。この時、TypeScriptの型情報(型宣言ファイル)も同時に生成される。

TypeScriptの設定についても、Bunupは現代的なアプローチを推奨している。tsconfig.jsonというTypeScriptの設定ファイルで、isolatedDeclarationsというオプションを有効にすることで、型宣言ファイルの生成が非常に高速になるだけでなく、生成される型の情報がより明確で予測しやすくなる。これは、ライブラリを利用する他の開発者がコードを理解しやすくなるだけでなく、コンパイル時のエラーチェックも厳密に行われるようになるため、品質の高いライブラリ開発に貢献する。

ライブラリ開発で特に面倒だったのが、package.jsonファイルのexportsフィールドの管理だ。これは、ライブラリのどのファイルが外部から利用できるかを細かく定義する部分で、記述が複雑になりがちだ。しかし、Bunupはexportsプラグインを利用することで、この管理を完全に自動化してくれる。bunup.config.tsexports()プラグインを追加してビルドを実行すると、出力されたライブラリのパスに合わせて、package.jsonmainmoduletypesといったフィールドや、より詳細なexportsフィールドが自動で正しく設定される。これにより、開発者は手動でこれらの設定をいじる必要がなくなり、設定ミスによる問題を心配することもなくなる。

実際のライブラリでは、index.tsだけでなく、utils.tsmath.tsのように複数の機能を持つファイルを公開したいケースも多い。Bunupはこのような「複数エントリーポイント」の管理も簡単に行える。bunup.config.tsのエントリーポイントに複数のファイルを指定するだけで、それぞれのファイルが独立した出力となり、package.jsonexportsも適切にマッピングされる。これにより、ライブラリを利用する側は、必要な機能だけを効率的にインポートできるようになる。例えば、my-library/utilsから特定の関数だけを読み込むといった使い方が可能だ。

ライブラリの健全性を保つためには、不要な依存関係をなくすことも重要だ。Bunupにはunusedプラグインがあり、ビルド時に、プロジェクト内で使われていない依存関係や、本来設定すべき場所とは異なるセクションに記述されている依存関係、あるいは利用しているのに記述が漏れている依存関係(ピア依存関係)について警告を出してくれる。これにより、ライブラリは常に最小限の依存関係で、かつ正確な状態で保たれ、動作が軽快で信頼性の高いものになる。

さらに、規模の大きなプロジェクト、例えばデザインシステムやコンポーネントライブラリのように、複数の関連するパッケージを一つのリポジトリで管理する「モノレポ」という開発手法にもBunupは強力に対応している。bunup.config.tsdefineWorkspaceを使って各パッケージの情報を定義するだけで、すべてのパッケージをまとめてビルドできるようになる。この際、変更があったパッケージだけを効率的に再ビルドする「インクリメンタルビルド」もサポートされており、パッケージ間の依存関係も自動で解決されるため、モノレポでの開発が非常にスムーズになる。

Bunupは、基本設定が非常にシンプルでありながら、より高度な設定も可能だ。例えば、出力されるコードを圧縮する「ミニファイ」、デバッグを容易にする「ソースマップ」、特定のモジュールを外部に保つ「エクスターナル」など、さまざまなオプションが用意されており、必要に応じて柔軟に設定を調整できる。

このようなBunupを利用した開発フローは、非常に快適だ。日常的な開発では、bun run devコマンドでウォッチモードを開始し、コードの変更が瞬時に反映される環境で作業できる。本番環境向けの最終ビルドはbun run buildで実行し、型チェックはbun run typecheckで行う。これらの作業はすべてスムーズに行われ、開発者はコードを書くことに集中できる。

Bunupが提供するのは、単にビルドが速くなるというだけではない。それは、ライブラリ開発におけるあらゆる「摩擦」を取り除くことにある。ビルドが瞬時に終われば、開発者はより自由にコードを試すことができる。設定が自動化されれば、煩わしい作業から解放され、より本質的なコードの品質向上に時間を使える。すべてが「動く」状態であれば、より早くライブラリを公開し、他の開発者に価値を届けられる。

従来のビルドツールは、過去の技術や要件に基づいて設計されており、その複雑さや遅さは避けられない部分があった。しかしBunupは、Bunの持つネイティブな高速性や、TypeScriptの最新機能を最大限に活用し、現代の開発者のニーズに応えるためにゼロから設計されている。

これからTypeScriptで新しいライブラリを開発しようとするシステムエンジニアの皆さんにとって、Bunupは強力な味方となるだろう。bunx @bunup/cli@latest createというコマンド一つで、高速ビルド、自動エクスポート、適切なTypeScript設定など、ライブラリ公開に必要なすべてが整ったテンプレートから開発を始めることができる。TypeScriptライブラリ開発の未来は、Bunupによって、より速く、より使いやすく、そして何よりも楽しくなること間違いなしだ。

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