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【ITニュース解説】Can-Am Origin electric motorcycle review: Good for a fun time, not a long time

2025年09月17日に「Engadget」が公開したITニュース「Can-Am Origin electric motorcycle review: Good for a fun time, not a long time」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

Can-Am Originは、短距離走行やオフロード向けの電動バイクだ。航続距離は45マイル未満と短いが、90分でフル充電できる。双方向スロットルや大型ディスプレイ、安定した走行を支える制御システムを備え、オン・オフ問わず高い走行性能を発揮する。長距離よりは日常的な楽しみに向く。

ITニュース解説

Can-Am Originは、短距離での楽しみを追求した電動バイクである。一般的な電気自動車が200マイル以上の航続距離を実現し、ユーザーの航続距離への不安を解消しつつある中で、電動バイクの多くは未だにその課題を抱えている。本車両も例外ではなく、45マイル(約72km)未満でバッテリーが空になるという実情から、「長時間の走行には向かないが、短時間の走行を楽しむには良い」という評価を受けている。価格は14,499ドルに設定されている。

Can-Amは1970年代から車両製造を行っており、オフロードでの高性能を重視した二輪、三輪、四輪の車両を提供してきた歴史を持つ。長年のパートナーであるオーストリアのエンジン開発企業Rotax社との協力関係は、電動化時代においても継続されており、Originの電動パワートレインもRotax社によって開発されている。Originはオンロードとオフロードの両方で走行できる「デュアルスポーツ」カテゴリーに属する。細身のブロックパターンタイヤやワイヤースポークホイールは、このデュアルスポーツバイクとしての特性を明確に示している。

車両に搭載されるバッテリーの容量は8.9kWhで、これはテスラ モデル3のような電気自動車のバッテリー容量の約10%程度である。デザインは非常に未来的で、垂直に立ち上がった大型のフェアリングと、上下に重ねられた特徴的なヘッドライトが目を引く。このデザインは、SF映画に出てくるようなドローンのようにも見える。テスト車両のバッテリーパックは黄色い差し色となっているが、最も視覚的に特徴的なのは、ライダーのコックピットとなる10.25インチの大型LCDディスプレイである。このディスプレイはApple CarPlayにも対応している。

多くの電動バイクでディスプレイの視認性が問題となる中、OriginのLCDディスプレイは非常に大きく、明るく、鮮明で、走行中に必要な情報を容易に確認できる。ソフトウェアインターフェースも直感的で使いやすい。ただし、バイクを起動するたびに表示される警告メッセージは、乗車体験を少し損なう要素として挙げられている。

Originは従来のバイクの操作概念にとらわれない革新的な機能も搭載している。その最たる例が、双方向にひねることができるスロットルである。通常通り手前にひねればモーターに電力が供給され、バイクは加速する。一方、スロットルを奥にひねると「回生ブレーキ」が強化される。回生ブレーキとは、減速時にモーターが発電機として働き、運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリーに戻す技術である。これにより、効率的に減速できるだけでなく、バッテリーの充電にも貢献し、わずかながら航続距離を伸ばす効果も期待できる。また、Originには「リバースモード」も搭載されており、このモードでスロットルを奥にひねることで、低速での後退が可能になる。Originは412ポンド(約187kg)と、同クラスのガソリンバイクと比較して約50ポンド(約23kg)ほど重いため、このリバースモードは狭い場所での取り回しにおいて非常に有用である。

左側のグリップには、ヘッドライトのフラッシャー、ホーン、ウインカーといった基本的なコントロールに加え、多彩な機能が集中している。ドライブモードの切り替えやメニュー操作を行うためのロッカーボタン、ディスプレイの表示内容を切り替えるボタン、メニューを一つ前に戻るボタンなどが配置されている。さらに、携帯電話の音声アシスタントを起動するボタン、メディア再生の音量調整ボタン、プレイリストの曲を前後にスキップするボタンといったメディアコントロール機能も搭載されている。これらの機能により、ライダーは走行中に様々な設定変更や情報確認、エンターテイメント操作を簡単に行うことができる。

走行性能とエルゴノミクス(人間工学に基づいた設計)も優れている。シート高は34インチ(約86cm)で、身長約183cmの筆者が足を地面に下ろしても、両足がしっかりと着くため、足つきに不安を感じることがなかった。走行中の乗車姿勢も完璧にフィットし、幅広くグリップの良いフットペグにより、スタンディング(立ち乗り)姿勢での操作も快適である。シートは一般的なストリートバイクよりは細身だが、多くのデュアルスポーツバイクよりは幅広で、スタンディング時の操作性と着座時の快適性のバランスが取れている。ただし、大型のディスプレイから発生する風の乱気流がヘルメットに当たり、不快感があったため、オプションのウィンドシールドの装着が推奨されている。

走行性能に関しては、47馬力、53ポンドフィートのトルクを持ち、電動バイク特有の即時的なトルク供給により、非常に優れた加速性能を発揮する。信号待ちからのスタートで一般的な四輪車をリードしたり、急な坂道を力強く登ったりするのに十分なパワーを持っている。さらに、Originは優れた「トラクションコントロールシステム」を搭載している。電動バイクは瞬間的なトルクが大きいため、不用意にスロットルを開けるとタイヤが空転しやすいが、このシステムが常に路面への確実な動力伝達を管理し、アスファルトでも砂利道でもスムーズな加速を実現する。ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)とトラクションコントロールは、ライダーの好みに応じて調整可能であり、完全にオフにすることもできる。ブロックパターンのタイヤはアスファルト路面でわずかに不安定な感触を与えるが、これはオフロード走行性能を考慮した上でのトレードオフであり、許容できる範囲である。

しかし、航続距離は本車両の最大の課題である。Can-Am社は市街地での走行で最大90マイル(約145km)の航続距離を公称しているが、実際のテストでは、最も経済的なモードで穏やかに走行しても60マイル(約96km)が限界であった。通常通り(より積極的に)走行した場合は、45マイル(約72km)未満でバッテリーが完全に空になった。これは、Originが長距離走行には適していないことを強く示している。

一方で、充電に関しては良い点が挙げられる。Originは「レベル2のオンボード充電器」を搭載している。オンボード充電器とは、車両に内蔵された充電システムであり、外部の充電スタンドから電力供給を受ける際に、車両側で適切な電流・電圧に変換する役割を担う。バッテリー容量が小さいため、レベル2充電器を使用すれば、空の状態から満充電まで90分未満で完了する。部分的な充電であれば、1時間もかからずに必要な電力を補給できる。この比較的短い充電時間により、食事休憩などの合間に充電を挟むことで、計画的な長距離走行も不可能ではない。また、低速でのオフロード走行であれば、バッテリー消費が抑えられるため、数時間にわたって走行を楽しむこともできる。

結論として、Can-Am Originは長距離での高速巡航には向かない。しかし、短い距離のトレイル走行や、通勤・通学、あるいはオフィスから自宅への短距離の高速走行といった用途においては、非常に楽しく、スタイリッシュな電動バイクであると言えるだろう。

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