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【ITニュース解説】🚀 My 3-Day Hackathon Journey: Building a CI/CD Pipeline from Scratch

2025年09月14日に「Dev.to」が公開したITニュース「🚀 My 3-Day Hackathon Journey: Building a CI/CD Pipeline from Scratch」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

3日間ハッカソンで、アプリ開発の自動化システム(CI/CDパイプライン)を構築。Dockerでアプリを包み、VPSに環境を用意した。Jenkinsで、コード変更からビルド、テスト、本番展開までを自動化。テストとドキュメント作成も実施し、自動化とコンテナ技術の重要性を実感した。

ITニュース解説

あるハッカソンで、CI/CDパイプラインをゼロから構築するというプロジェクトが実施された。このプロジェクトは、3日間という短い期間で、ソフトウェア開発における重要な自動化プロセスを実際に作り上げた挑戦的な取り組みであった。目標は、アプリケーションのコード変更があった際に、それが自動的にビルドされ、テストされ、そして本番環境へデプロイされる一連の流れ、すなわちCI/CDパイプラインを、Docker、Jenkins、Nginxといった技術をVPS(仮想プライベートサーバー)上で利用して実現することであった。

まず、CI/CDとは、継続的インテグレーション(Continuous Integration)と継続的デリバリー(Continuous Delivery)の略称である。継続的インテグレーションは、開発者が書いたコードを頻繁に統合し、自動でビルドやテストを行うことで、問題を早期に発見する手法だ。継続的デリバリーは、そのコードを常にリリース可能な状態に保ち、自動的に本番環境に近い場所までデプロイするプロセスを指す。このCI/CDの仕組みを導入することで、ソフトウェア開発はより迅速かつ高品質に進められ、手動作業の削減とヒューマンエラーのリスク低減が期待できる。

ハッカソンの初日、Day 1では、システムの土台作りが行われた。まず、開発しているアプリケーションをDockerを使ってコンテナ化する作業から始まった。Dockerとは、アプリケーションとその実行に必要なものを一つにまとめた「コンテナ」として隔離し、どんな環境でも同じように動作させる技術である。これにより、環境の違いによる動作不具合を防ぎ、アプリケーションの動作の一貫性を保てるようになる。次に、アプリケーションを実際に動かすための仮想プライベートサーバー(VPS)を準備した。VPSは、インターネット上に自分専用のサーバー環境を借りるようなもので、物理サーバーなしに柔軟なサーバー利用を可能にする。このVPSにSSH(セキュアシェル)という安全な通信経路を設定し、外部からの不正アクセスを防ぐためにファイアウォールルールを厳しく設定した。そして、Dockerなどの必要なツールやソフトウェアの依存関係をインストールし、自動化された環境の基盤を整えた。これは、家を建てる前の基礎工事に相当する重要なステップであった。

Day 2は、CI/CDパイプラインの中心となるJenkinsの構築に焦点を当てた。Jenkinsは、ソフトウェア開発のさまざまなプロセスを自動化するためのオープンソースの自動化サーバーであり、このプロジェクトでは自動ビルド、テスト、デプロイの司令塔の役割を担う。具体的には、開発者がコードをGit(バージョン管理システム)にプッシュする(変更を共有する)と、Jenkinsがその変更を自動的に検知し、一連のパイプライン処理を開始するように設定した。このパイプラインには、まずDockerを使ってアプリケーションの新しいイメージをビルドするステップが含まれる。次に、そのビルドされたイメージに対して自動テストを実行し、問題がないかを確認する。テストが成功すれば、最後に新しいアプリケーションを本番環境のVPSにデプロイする、という流れを構築した。これにより、コード変更が本番環境に反映されるまでの一連の作業がすべて自動化され、開発者はコードを書くことに集中できるようになった。GitからDockerを経て本番環境へ自動でデプロイされる様子は、大きな達成感をもたらしたという。

最終日のDay 3は、構築したパイプラインが実際に機能するかどうかを確認する重要な段階だった。本番環境にアプリケーションを展開し、エンドツーエンドのテストを実施した。これは、ユーザーがアプリケーションを使うのと全く同じように、最初から最後までの一連の動作を確認するテストだ。この過程でいくつかの小さな問題が発見されたが、それらは迅速に修正された。さらに、このシステムを将来他の人が再現できるように、詳細なドキュメントを作成した。ドキュメントは、プロジェクトのセットアップ方法や運用手順を記録するもので、プロジェクトの持続可能性と再現性を高める上で非常に重要である。そして、構築したパイプラインの動作を視覚的に示すためのデモンストレーションビデオも作成し、成果を具体的に表現した。

この3日間のハッカソンを通じて、参加者は多くの実践的なスキルを習得した。Dockerによるアプリケーションのパッケージングは、環境の違いによる問題を解決し、アプリケーションの動作の一貫性を保つ上で不可欠な技術であることを学んだ。Jenkinsを使った自動化されたパイプラインの構築は、ソフトウェア開発プロセスを効率化し、リリースサイクルを短縮するCI/CDの力を体験する良い機会となった。VPSへのデプロイメントは、実際のアプリケーションをインターネット上で公開し、運用するための実践的な知識、特にセキュリティ面での考慮事項を学ぶ貴重な経験となった。また、ドキュメンテーションの作成は、プロジェクトを他人と共有し、将来にわたって保守していく上でいかに重要かを認識するきっかけとなった。このプロジェクトはハッカソンで34/40点を獲得し、構築されたパイプラインが堅牢であり、要件を十分に満たしていることを証明した。

このハッカソンは、自動化、コンテナ化、そしてCI/CDの組み合わせがどれほど強力であるかを示した。たった週末の3日間で、アイデア段階から完全に自動化されたデプロイメントパイプラインを完成させたことは、大きな成功体験だった。今後は、さらにこのシステムを発展させる計画もあり、例えばKubernetes(クーバネティス)というコンテナオーケストレーションツールを導入して、Dockerコンテナの管理をさらに高度に自動化することや、Prometheus(プロメテウス)とGrafana(グラファナ)といったツールを使ってシステムの監視体制を強化すること、そして実際のトラフィックに応じてサーバーのリソースを自動で調整するオートスケーリングの機能を追加することなどが挙げられている。

このプロジェクトは、快適な環境から一歩踏み出し、ゼロからJenkinsを学ぶといった挑戦的な側面も持っていたが、その分得られた経験は非常に実践的で楽しいものだったと言える。現代のシステム開発において不可欠な自動化技術を短期間で習得し、実際のパイプラインを構築したこの経験は、将来のキャリアにおいても非常に価値のあるものとなる。

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