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【ITニュース解説】JavaScript Where To: A Complete Guide to Inline, Internal & External Scripting

2025年09月12日に「Dev.to」が公開したITニュース「JavaScript Where To: A Complete Guide to Inline, Internal & External Scripting」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

JavaScriptのコードをHTMLに記述する場所は、Inline、Internal、Externalの3種類がある。どの場所に置くかは、ウェブサイトの速度や管理のしやすさに大きく影響する。この記事では、それぞれの特徴や最適な配置、async/deferといった応用テクニックまで詳しく解説し、パフォーマンスの良いサイト作りを学ぶことができる。

ITニュース解説

ウェブページを作成する際、HTMLで骨組みを作り、CSSで見た目を整え、そしてJavaScript(JS)で動きやインタラクティブな要素を追加する。このJavaScriptをどこに記述するかは、単なる好みの問題ではなく、ウェブサイトの性能、管理のしやすさ、そしてユーザーがそのサイトをどのように感じるかに大きく影響する重要な決定である。間違った場所に配置すると、ページが重くなったり、動きがぎこちなくなったりして、ユーザーにとって使いにくいサイトになってしまう可能性がある。しかし、正しい配置を理解すれば、スムーズで高速、そしてプロフェッショナルなウェブアプリケーションを構築できるだろう。

JavaScriptをHTMLドキュメントに組み込む方法には主に3つの種類がある。それぞれに特徴があり、歴史的な背景や適した用途が異なる。

一つ目は「インラインJavaScript」である。これは、HTML要素の属性の中に直接JavaScriptコードを書き込む方法だ。例えば、ボタンがクリックされたときに特定の処理を実行したい場合、<button onclick="alert('ボタンがクリックされました!');">クリック</button>のように記述する。この方法の利点は、非常に手軽で、簡単な操作をすぐに追加できる点にある。特に、ごく小規模なテストや試作ではすぐに結果を確認できる。しかし、欠点の方がはるかに大きい。コードがHTMLの中に埋め込まれるため、HTMLの構造、CSSの見た目、そしてJavaScriptの動作という、本来は分離すべき要素が混在してしまう。これにより、コードの保守が極めて困難になる。もし同じ機能を複数の場所で使いたい場合、同じコードを何度も書く必要があり、変更があった際にはすべての場所を手作業で修正しなければならない。また、ブラウザによるキャッシュが効かないため、毎回HTMLと一緒にJavaScriptも読み込まれることになり、効率が悪い。さらに、ユーザーが入力した内容をJavaScriptとして実行してしまうようなセキュリティ上の脆弱性(XSS攻撃など)のリスクも高まるため、現代のウェブ開発では、特別な理由がない限りこの方法は避けるべきだとされている。

二つ目は「内部JavaScript」である。これは、HTMLドキュメント内のどこかに<script>タグを配置し、そのタグの中にJavaScriptコードを直接記述する方法だ。インラインとは異なり、コードがある程度まとまって書かれるため、インラインJavaScriptよりは管理しやすい。例えば、特定のページだけで使われる機能や、外部ファイルとして分離するほどではない少量のスクリプトに適している。外部ファイルを用意する必要がないため、開発環境の準備も少しだけシンプルになる。しかし、この方法も、コードがHTMLファイル自体の中に書かれているという点で限界がある。もし同じJavaScriptコードを複数のページで使いたい場合、そのコードを各HTMLファイルにコピー&ペーストする必要があり、やはり保守性が低くなる。HTMLファイルがJavaScriptコードで長くなりすぎると、ファイル自体の可読性も低下し、HTMLの目的である「コンテンツの構造」が見えにくくなるという問題もある。そのため、これも大規模なアプリケーションや複数のページにまたがるサイトでは推奨されない。

そして三つ目が「外部JavaScript」である。これは、JavaScriptコードを.jsという拡張子を持つ別のファイルに記述し、HTMLドキュメントからは<script src="ファイル名.js"></script>のように参照する方法だ。これが、プロフェッショナルなウェブ開発において最も推奨される方法である。最大の利点は、HTML(構造)、CSS(見た目)、JavaScript(動作)というウェブ開発の三要素が完全に分離されることだ。これにより、各ファイルを独立して編集・管理できるようになり、コードの保守性、再利用性、拡張性が大幅に向上する。例えば、共通の機能を一つのJavaScriptファイルにまとめておけば、複数のHTMLページからそのファイルを読み込むだけで利用できる。また、一度読み込まれたJavaScriptファイルはブラウザにキャッシュされるため、二回目以降のアクセスでは再ダウンロードが不要になり、ページの読み込み速度が向上するというパフォーマンス上のメリットも大きい。

外部JavaScriptを使用する際にも、その<script>タグをHTMLドキュメントのどこに配置するかという問題がある。伝統的には<head>タグの中に置かれることが多かった。しかし、これはページの読み込み速度に悪影響を与える可能性がある。なぜなら、ブラウザはHTMLを上から順に読み込んでいき、<script>タグに遭遇すると、そのスクリプトファイルをダウンロードし、実行が完了するまでHTMLの解析(パース)を一時停止してしまうからだ。もしスクリプトのダウンロードや実行に時間がかかると、その間、ユーザーは白い画面を見続けることになり、ウェブページの表示が遅れてしまう。これを「レンダリングブロック」と呼ぶ。

この問題を解決するため、現代のベストプラクティスとしては、ほとんどの<script>タグを</body>終了タグの直前に配置することが推奨されている。この方法だと、HTMLコンテンツのほとんどが先にブラウザによって解析され、レンダリングされる。ユーザーはすぐにページのコンテンツを見始めることができ、その間にJavaScriptが読み込まれて実行される。これにより、ユーザー体験が大幅に向上する。また、JavaScriptがウェブページの要素(DOM)にアクセスする準備が整った状態で実行されるため、スクリプトが要素を見つけられないといったエラーも防ぎやすい。

さらに、外部JavaScriptの読み込みを最適化するために、<script>タグにはasyncdeferという属性を付けることができる。これらは、スクリプトのダウンロードと実行がHTMLの解析をブロックしないようにするための強力なツールである。

async属性が付けられたスクリプト(例: <script async src="script.js"></script>)は、HTMLの解析と並行して非同期にダウンロードされる。ダウンロードが完了すると、HTMLの解析を一時停止して、すぐにスクリプトが実行される。その結果、HTMLの解析が再開される。この方法の利点は、スクリプトが利用可能になり次第すぐに実行されるため、可能な限り早く機能を提供できることだが、複数のasyncスクリプトがある場合、ダウンロードが完了した順に実行されるため、スクリプト間の実行順序は保証されない。そのため、他のスクリプトに依存しない、独立したスクリプト(例えばアナリティクスコードなど)に適している。

一方、defer属性が付けられたスクリプト(例: <script defer src="script.js"></script>)も、HTMLの解析と並行して非同期にダウンロードされる。しかし、その実行はHTMLの解析が完全に終わってから行われる。さらに、defer属性が付けられた複数のスクリプトは、HTML内で記述された順序で実行されることが保証される。これは、ウェブページのコンテンツが完全にロードされて表示された後、かつ、ウェブページの準備ができたことを示すDOMContentLoadedイベントが発生する直前にJavaScriptを実行したい場合に理想的である。ほとんどのウェブサイトの主要な機能を提供するJavaScriptファイルは、このdefer属性を付けて</body>の直前に配置するのが最も効果的で現代的な方法だ。

まとめると、ウェブ開発においてJavaScriptの配置場所は、パフォーマンス、保守性、ユーザーエクスペリエンスに直結する非常に重要な要素である。原則として、JavaScriptコードは外部ファイルとして分離し、ほとんどのスクリプトは</body>の終了タグ直前に配置するのが最善である。そして、その外部スクリプトにはdefer属性を適用することで、ページのレンダリングをブロックせず、ユーザーが快適にウェブページを利用できるようになる。これらの知識を理解し、適切に適用することが、システムエンジニアを目指す上で不可欠な基礎スキルとなるだろう。

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