【ITニュース解説】My internet goal
2025年09月08日に「Dev.to」が公開したITニュース「My internet goal」について初心者にもわかりやすく解説しています。
ITニュース概要
7年以上の経験を持つソフトウェアエンジニアが、会社での成長プレッシャーから脱却するため、1年で月2000ユーロの受動的収入を得る挑戦を宣言。オープンソースや自社製品開発を通じ、自身のスキルで生きる道を探る過程をブログで公開する。(119文字)
ITニュース解説
ある経験豊富なソフトウェアエンジニアが、会社員としての働き方に疑問を抱き、自身のスキルと創造性を活かして経済的に自立することを目指すという決意表明がインターネット上で公開された。これは、特定の企業に所属せず、個人として製品やサービスを開発・提供して生計を立てる「インディープレナー」と呼ばれる生き方を目指す挑戦の記録である。この記事は、システムエンジニアとしてのキャリアパスを考える上で、多くの示唆を与えている。
このエンジニアは、7年以上のキャリアを持つフロントエンド開発者である。彼は現在の会社員としての働き方の中で、「成長への不安」と表現される絶え間ないプレッシャーを感じていると告白する。企業に属するエンジニアは、会議で顧客が満足する解決策を即座に提示することを期待されたり、失敗が許されない雰囲気の中でプロジェクトの成功を義務付けられたりすることが少なくない。また、昇進すれば責任や学習すべき事柄が増える一方で、与えられる時間は変わらないというジレンマにも直面する。大企業が常に成長を続けるためには、従業員一人ひとりが効率的に成果を出し続けることが求められる。彼は、こうした組織の論理の中で、自分自身がまるで企業の成長のために最適化された機械のようになってしまうことに強い抵抗感を抱いている。この個人的な葛藤が、会社からの給与に依存する生き方から脱却し、自分自身の力で新たな道を切り開こうとする大きな動機となっている。
彼の具体的な目標は、現在の会社員としての仕事を続けながら、今後1年間で月々2,000ユーロの受動的収入を生み出すことである。受動的収入とは、一度仕組みを構築すれば、自分が直接的に働き続けなくても継続的に得られる収入のことを指す。例えば、自身で開発したアプリケーションの月額利用料や、オンラインで販売する教材などがこれにあたる。彼が現在の仕事を辞めずにこの挑戦を始める点は重要である。これは、収入が不安定になるリスクを避けながら、新しいキャリアの可能性を模索する現実的なアプローチと言える。安定した基盤を維持しつつ、副業として新たな収入源を確立し、将来的にはそちらを本業にすることを目指していると考えられる。
目標達成のための明確な計画はまだ定まっていないとしつつも、彼は3つの可能性を挙げている。一つ目は、オープンソースへの貢献である。オープンソースとは、ソフトウェアの設計図であるソースコードが公開されており、誰でも自由に利用、改良、再配布ができるソフトウェア開発の考え方である。これまであまり関わってこなかった分野だが、オープンソースプロジェクトに参加することで、自身の技術力を世界中の開発者に示し、知名度や評価を高めることができる。また、コミュニティへの貢献を通じて、新たな人脈やビジネスチャンスが生まれる可能性もある。二つ目は、フリーランスとして活動することである。フリーランスとは、特定の企業に正社員として所属せず、プロジェクト単位で契約を結んで仕事をする働き方である。様々な企業の多様な製品開発に携わることで、幅広い技術や知識を短期間で習得できる。また、顧客との直接的な交渉や要件定義などを通じて、技術スキルだけでなく、ビジネススキルやコミュニケーション能力も磨かれる。三つ目は、自分自身で有料の製品を開発し、リリースすることである。これは、アイデアの創出から設計、開発、マーケティング、販売、そして顧客サポートに至るまで、製品開発の全工程を一人で経験することを意味する。プログラミングだけでなく、価格設定や決済システムの導入、利用規約の作成といったビジネス運営の複雑なプロセス全体を学ぶ絶好の機会となる。これらの活動を通して、彼は自身のスキルを多角的に試し、収益化への道筋を見つけ出そうとしている。
この記事は、一人のエンジニアによる個人的な挑戦の宣言であるが、これからシステムエンジニアを目指す人々にとって、キャリアの多様性について考えるきっかけとなるだろう。技術を習得し、企業で経験を積むことはエンジニアとしての基本的なキャリアパスであるが、それが全てではない。この記事の筆者のように、組織の中で感じるプレッシャーや役割の限界をバネにして、自身のスキルを直接社会に問い、新たな価値を創造することで自立した道を歩むことも可能である。彼の挑戦はまだ始まったばかりであり、その過程をブログで共有すると約束している。彼が今後どのような試行錯誤を経て目標に向かっていくのかを追うことは、技術スキルをいかにして自身の望む生き方やキャリアの実現に繋げていくかという、実践的なケーススタディを学ぶ貴重な機会となるはずだ。これは、単なる技術者で終わるのではなく、自らの力で未来を切り開く創造者としてのエンジニア像を示唆している。