【ITニュース解説】10 n8n Hacks That Will Make Your Workflows Super Efficient

2025年09月03日に「Dev.to」が公開したITニュース「10 n8n Hacks That Will Make Your Workflows Super Efficient」について初心者にもわかりやすいように丁寧に解説しています。

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ITニュース概要

n8nワークフローの効率的な構築法として10のテクニックを紹介。開発時間の短縮と実行速度の向上、コード削減に役立つ実践的なヒントが満載だ。ExpressionショートカットやSetノードで入力を簡略化し、バッチ処理やHTTPキャッシュで高速化。これらの活用でワークフローの生産性を大きく高める。

ITニュース解説

n8nは、様々なサービスやアプリケーションを連携させて自動化ワークフローを構築できるツールだ。この記事では、n8nをより効率的に使うための10個のテクニックを紹介する。

1つ目は、Expressionのショートカットだ。n8nでは、データにアクセスするために{{ $json["field"] }}のような式を使う必要がある。しかし、毎回これを書くのは面倒だ。「Expression Preview」を有効にすると、{{ $json.field }}のように書けるようになる。さらに、Ctrl + Spaceを押すと、利用可能な変数の一覧が表示される。

2つ目は、Setノードを使ったデータの整形だ。Setノードを使うと、フィールドの名前を変更したり、不要なフィールドを削除したり、静的な値を設定したりできる。JavaScriptのコードを書かなくても、簡単なデータ変換ができる。

3つ目は、SplitInBatchesノードを使ったバッチ処理だ。Airtableから大量のデータを取り扱う場合など、大きな配列を処理する際に、実行タイムアウトが発生することがある。SplitInBatchesノードを使うと、配列を小さなバッチに分割して処理できるため、タイムアウトを回避できる。例えば、batchSizeを100に設定すると、100件ずつ処理される。

4つ目は、HTTPリクエストノードのキャッシュ機能だ。同じエンドポイントに何度もリクエストを送信する場合、キャッシュ機能を有効にすると、HTTPリクエストの結果を一定期間保存できる。TTL(Time To Live)を設定することで、キャッシュの有効期限を制御できる。これにより、ネットワークへの負荷を軽減し、ワークフローの実行速度を向上させることができる。

5つ目は、FunctionItemノードを使ったアイテムごとのロジック処理だ。リスト内の各アイテムを変換する必要がある場合、FunctionItemノードを使うと、各アイテムに対してJavaScriptのコードを一度ずつ実行できる。これにより、手動でループ処理を記述する必要がなくなり、コードが簡潔になる。

6つ目は、Credential Overwritesを使った動的な認証情報の管理だ。複数のユーザーのアカウントでAPIを操作する必要がある場合、Credential Overwritesを使うと、各アイテムごとに異なるAPIキーを設定できる。これにより、SaaSのようなマルチテナント環境での自動化が容易になる。

7つ目は、Run Onceを使ったデバッグだ。ワークフロー全体をデプロイしてトリガーを待つ代わりに、任意のノードで「Run Once」をクリックすると、そのノードだけを実行できる。テストデータを入力して、すぐに結果を確認できるため、デバッグが効率的に行える。

8つ目は、Sub-Workflowsを使ったロジックの再利用だ。複数のワークフローで同じ処理を繰り返す場合、その処理をSub-Workflowとして抽出し、Workflow Callノードを使って呼び出すことができる。これにより、コードの重複を避け、メンテナンス性を向上させることができる。Sub-Workflowは、Gitリポジトリでバージョン管理することも可能だ。

9つ目は、Retry設定を使ったレート制限の自動リトライだ。APIのレート制限に達した場合、通常は429エラーが返される。n8nのRetryオプションを使うと、429エラーが発生した場合に、自動的にリトライ処理を行うことができる。最大試行回数や遅延時間などを設定することで、適切なリトライ戦略を実装できる。

10個目は、Mergeノードを使ったデータの結合だ。複数のソースからデータを結合する必要がある場合、Mergeノードの「Append」または「Keep Only Matching」モードを使うと、簡単にデータを結合できる。「Append」モードは配列を連結し、「Keep Only Matching」モードは指定されたキーに基づいて内部結合を行う。

これらのテクニックを使いこなすことで、n8nを使った自動化ワークフローの開発効率を大幅に向上させることができる。