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【ITニュース解説】オラクル「Java 25」リリースを発表、AI搭載やPQC導入を支援

2025年09月17日に「CodeZine」が公開したITニュース「オラクル「Java 25」リリースを発表、AI搭載やPQC導入を支援」について初心者にもわかりやすく解説しています。

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ITニュース概要

オラクルはJavaの最新版「Java 25」をリリースした。これはAI(人工知能)搭載やPQC(耐量子暗号)の導入を支援し、少なくとも今後8年間はサポートが提供されるため、長期的な利用に安心できる。

ITニュース解説

システムエンジニアを目指す皆さんにとって、Javaというプログラミング言語は非常に身近な存在となるだろう。そのJavaについて、米オラクル社から「Java 25」という新しいバージョンがリリースされたことが発表された。これは単なる数字の更新ではなく、今後のIT業界の大きな流れ、特にAI(人工知能)やセキュリティの進化に対応するための重要なステップである。

まず、Javaがどのようなプログラミング言語であるか簡単に触れておこう。Javaは1995年に登場し、「一度書けば、どこでも動く(Write Once, Run Anywhere)」という理念のもと、パソコンからスマートフォン、ウェブサーバー、家電製品に至るまで、非常に幅広い分野で利用されてきた。その汎用性の高さと安定性、そして大規模なシステム開発に適していることから、世界中の企業で基幹システムやエンタープライズアプリケーションの開発に活用されている。Javaは、OSの種類に関わらず動作するJava仮想マシン(JVM)という仕組みの上でプログラムが実行されるため、特定の環境に依存しない開発が可能となっている。

今回リリースされたJava 25の最大の注目点の一つは、AI搭載の支援だ。近年のAI技術の進化は目覚ましく、私たちの生活やビジネスのあらゆる側面に影響を与えている。機械学習や深層学習といったAI技術を活用したアプリケーション開発は、ソフトウェア開発における重要な領域の一つだ。JavaはこれまでもAI開発に使われてきたが、Java 25ではAI関連のライブラリやフレームワークとの連携がよりスムーズになるような機能改善や性能向上が図られていると考えられる。これにより、システムエンジニアはJavaを使って、AIモデルの構築やデータ分析、そしてそれらを組み込んだ複雑なアプリケーションを、より効率的に開発できるようになる。例えば、AIを活用したレコメンデーションシステムや、自動応答チャットボット、画像認識システムなど、様々なAIソリューションの基盤としてJavaがさらに力を発揮するだろう。AI技術は今後も進化を続けるため、Javaがその最前線に対応し続けることは、Javaエンジニアにとって大きな強みとなる。

次に重要なのが、PQC(耐量子暗号)導入の支援である。PQCとは「Post-Quantum Cryptography」の略で、日本語では「耐量子暗号」と訳される。これは、将来登場するとされる高性能な量子コンピュータでも破ることが難しいとされる暗号技術のことだ。現在のインターネット通信や情報セキュリティを支える多くの暗号技術は、従来のコンピュータでは解読が非常に困難であるという原理に基づいている。しかし、量子コンピュータが実用化されると、これらの従来の暗号が簡単に破られてしまう危険性が指摘されている。個人情報や企業の機密情報、国家レベルの重要情報が漏洩するリスクがあるのだ。Java 25がPQC導入を支援するということは、Javaで開発されたシステムが、こうした将来のセキュリティ脅威に対して、今のうちから対策を講じられるようになることを意味する。具体的には、PQCに対応した新しい暗号アルゴリズムやプロトコルをJavaプラットフォーム上で利用できるようになることで、開発者はよりセキュアなアプリケーションを構築し、未来のサイバー攻撃に備えることが可能となる。これは、金融システムや医療システムなど、特に高いセキュリティが求められる分野において、Javaが信頼され続けるための非常に重要な要素となる。

そして、もう一つ見逃せないのが、「少なくとも今後8年間サポートを提供する」という点である。Javaは通常、数年ごとに長期サポート(LTS: Long Term Support)版という特別なバージョンをリリースする。LTS版は、その名の通り長期間にわたってセキュリティアップデートやバグ修正が提供されるため、企業が大規模なシステムを構築する際に安心して採用できる。今回のJava 25もLTS版の一つであり、8年間という長期のサポート期間が明示されたことで、企業や開発者はシステムを安定して運用し続けることができる。新しいバージョンのJavaがリリースされるたびに、すぐにシステム全体をアップデートするのは非常にコストがかかり、リスクも伴う。そのため、LTS版の存在は、企業が長期的な視点でIT投資を計画する上で不可欠だ。開発者は、新しい技術を追いかけつつも、安定したLTS版をベースに堅牢なシステムを開発できるため、安心してJava開発に専念できる。

Java 25のリリースは、Javaが常に進化し続けるプログラミング言語であることを改めて示している。AIや量子コンピュータといった、未来の技術トレンドに対応する準備を着々と進めることで、JavaはこれからもIT業界の基盤技術としてその地位を確立し続けるだろう。システムエンジニアを目指す皆さんにとって、Javaを学ぶことは、これらの最先端技術に触れ、未来の社会を形作るシステム開発に貢献するチャンスを広げることにつながる。安定性と革新性を兼ね備えたJavaは、これからも多くの開発者にとって魅力的な選択肢であり続けるだろう。

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