【PHP8.x】xmlwriter_start_document関数の使い方
xmlwriter_start_document関数は、PHPのXMLWriter拡張機能において、新しいXMLドキュメントの開始部分、具体的にはXML宣言を書き込むために実行する関数です。この関数は、システム間でデータをやり取りする際などによく用いられるXML形式の文書を、PHPのスクリプトから効率的かつ正確に生成するために役立ちます。
この関数を使用する際は、まずxmlwriter_open_memory
関数やxmlwriter_open_uri
関数などで作成したXMLWriter
オブジェクトを最初の引数として渡します。2番目の引数にはXMLのバージョンを文字列で指定し、通常は'1.0'が使われます。3番目の引数では文字エンコーディングを指定でき、例えば'UTF-8'を設定することで日本語などの多言語に対応できます。最後の4番目の引数では、XMLドキュメントが外部のDTD(文書型定義)に依存するかどうかを示す'standalone'属性を設定できます。
この関数が成功するとtrue
が返され、指定された情報に基づいてXML宣言が書き込まれます。失敗した場合はfalse
が返されます。XML宣言は、<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
のようにドキュメントの冒頭に記述され、そのXMLドキュメントの基本的な情報を示す重要な部分です。xmlwriter_start_document
関数を呼び出すことで、この宣言を正しく記述し、その後のXML要素の書き込みを始める準備を整えることができます。
基本的な使い方
構文(syntax)
1xmlwriter_start_document(string $version = "1.0", string $encoding = null, string $standalone = null): bool
引数(parameters)
XMLWriter $writer, ?string $version = '1.0', ?string $encoding = null, ?string $standalone = null
- XMLWriter $writer: XML文書の書き込みに使用するXMLWriterオブジェクト
- ?string $version = '1.0': XMLのバージョンを指定する文字列。デフォルトは'1.0'
- ?string $encoding = null: XML文書のエンコーディングを指定する文字列。指定しない場合は、writerのエンコーディングが使用される
- ?string $standalone = null: XML文書がスタンドアロンかどうかを指定する文字列。'yes' または 'no'
戻り値(return)
bool
xmlwriter_start_document 関数は、XML 文書の開始を宣言するために使用され、成功した場合は true を返します。