【PHP8.x】xmlwriter_start_element_ns関数の使い方

xmlwriter_start_element_ns関数は、PHPのXMLWriter拡張機能の一部として、XML文書を段階的に生成する際に、名前空間（Namespace）を持つ要素の開始タグを書き込む関数です。この関数は、特にSOAPメッセージやRSS/Atomフィードなど、複数のXML語彙を一つの文書内で扱う必要がある場合に非常に役立ちます。

この関数を使用するには、まずxmlwriter_open_memory()やxmlwriter_open_uri()などで取得したXMLWriterリソースを最初の引数として渡します。次に、名前空間のプレフィックス、要素のローカル名、そして名前空間のユニフォームリソース識別子（URI）をそれぞれ指定します。名前空間のプレフィックスは、要素名がどの名前空間に属するかを示す短い識別子であり、URIは名前空間を一意に識別するためのものです。

xmlwriter_start_element_ns関数を呼び出すことで、指定された名前空間と要素名を持つ開始タグがXMLバッファまたはファイルに書き込まれます。例えば、プレフィックスにsoap、ローカル名にEnvelope、URIにhttp://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/を指定すると、<soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">のような開始タグが生成されます。要素の内容や属性を追加した後には、必ずxmlwriter_end_element()関数を呼び出して対応する終了タグを書き込む必要があります。この関数は、処理が成功した場合はtrueを、失敗した場合はfalseを返します。これにより、プログラムで複雑なXML文書を正確かつ効率的に構築することが可能になります。

<?php
$xmlWriter = xmlwriter_open_memory();
xmlwriter_start_element_ns($xmlWriter, 'myprefix', 'rootElement', 'http://www.example.com/myns');
xmlwriter_end_element($xmlWriter);
?>

XMLWriter $writer, ?string $prefix, string $name, ?string $namespace

• XMLWriter $writer: XML文書を操作するためのXMLWriterオブジェクト
• ?string $prefix: 要素のプレフィックス（名前空間のエイリアス）
• string $name: 要素の名前
• ?string $namespace: 要素の名前空間URI

bool

指定された名前空間 URI とローカル名を使用して、新しい XML 要素を開始します。処理が成功した場合は TRUE を返します。