【Laravel】インストールから環境構築までの手順をわかりやすく解説
この記事では、Webアプリケーション開発で人気のPHPフレームワーク「Laravel」の環境構築手順を、Windows環境をベースに解説します。PHPとComposerのインストールから、VS Codeの初期設定、そしてLaravelプロジェクトの新規作成と起動までを、システムエンジニアを目指す初心者にもわかりやすく丁寧に説明します。
開発環境
- Visual Studio Code:version 1.73.0
- OS:Windows10
- PHP:8.3.12
- Laravel:11.28.1
Laravelの環境構築をするまでの手順
Laravelの環境構築をするまでの手順について解説していきます。
PHPのダウンロード
Laravelで開発するためには、まずPHPをインストールする必要があります。 PHPの公式サイトのダウンロードページにアクセスします。 PHPの公式サイト:https://www.php.net/downloads.php
ダウンロードページからお使いのOSに合わせたものを選択します。 今回はWindowsなので、Windows向けのダウンロードページに進みます。 Windows版PHPのダウンロードページ:https://windows.php.net/download/
Windows版のPHPには、「Non Thread Safe」と「Thread Safe」という2つの種類があります。 また、「x64」と「x86」は、お使いのWindowsが64ビット版か32ビット版かを示す違いです。 今回は64ビット版のWindowsなので、「VS16 x64」の安定版のZipファイルをダウンロードします。
PHPの配置とphp.iniの作成
ダウンロードしたZipファイルは、圧縮されていますので、まず展開してください。展開した中身を、Cドライブ直下に新しく作成したphpフォルダの中へ配置します。
1C:\php 2├── php.exe 3├── php.ini-development 4├── php.ini-production 5└── ...
phpフォルダの中には、PHPの設定を記述するためのファイルとして、php.ini-developmentとphp.ini-productionという2つのファイルがあります。
これらのうち、どちらか1つを選び、ファイル名の末尾にある「-development」または「-production」を削除して、ファイル名をphp.iniに変更してください。
環境変数の設定
次に、Windowsのどの場所からでもphpというコマンドを使えるようにするために、「環境変数」という設定を行います。
- Windowsのスタートメニューを開き、「環境変数を編集」と検索して、表示された項目をクリックして開いてください。
- システム環境変数の中から「Path」という項目を選択し、「編集」ボタンをクリックします。
- 「新規」ボタンをクリックし、
C:\phpと入力して追加します。 - すべての画面で「OK」をクリックし、設定画面を閉じてください。
PHPのインストール確認
PHPが正しくインストールされ、環境変数の設定が反映されたかを確認するために、ターミナル(コマンドプロンプトやPowerShellなど)を開き、以下のコマンドを実行してください。
1php -v
以下のように、インストールしたPHPのバージョンが表示されれば、PHPのインストールは完了です。
1PHP 8.3.12 (cli) ...
Composerのインストール
次に、PHPの「パッケージ管理ツール」であるComposerをインストールします。 Composerの公式サイトのダウンロードページにアクセスします。 Composerの公式サイト:https://getcomposer.org/download/
Windows向けのインストーラー「Composer-Setup.exe」をクリックしてダウンロードします。 ダウンロードした「Composer-Setup.exe」を実行し、以下の手順でインストールを進めてください。
- 「Install for all users」を選択します。
- 使用するPHPのパス(場所)を聞かれるので、
C:\php\php.exeが正しく指定されていることを確認し、「Next」ボタンをクリックしてください。 - プロキシの設定は、通常は特に変更の必要はありませんので、そのまま「Next」ボタンをクリックしてください。
- 「Install」をクリックしてインストールを実行します。
- インストールが完了したら「Finish」をクリックします。
インストールが完了したら、ターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。Composerのバージョンが表示されれば、インストールは完了です。
1composer -V
VS Codeの再起動
PHPやComposerをインストールする前からVisual Studio Code(VS Code)を起動していた場合は、一度VS Codeを完全に閉じてから、再度起動し直してください。
VS Codeを起動し直すことで、先ほど設定した環境変数がVS Codeにも反映され、VS Codeのターミナルからphpコマンドやcomposerコマンドを正しく使えるようになります。
php.iniの設定
Laravelプロジェクトを新しく作成する前に、先ほど作成したphp.iniファイルで、Laravelの動作に必要な「拡張機能」を有効にする設定を行います。
C:\php\php.iniファイルをVS Codeで開いてください。そして、以下の行を探し、行の先頭にある「;」(セミコロン)を削除して有効にしてください。
1extension=fileinfo 2extension=pdo_sqlite 3extension=sqlite3
fileinfo:ファイルの情報を取得する機能で、Laravelの動作に必要となる拡張機能です。pdo_sqlite、sqlite3:Laravelが初期設定で利用するデータベースであるSQLiteに接続するために使用する拡張機能です。
Laravelプロジェクトの新規作成
次に、いよいよLaravelのプロジェクトを新しく作成していきます。 VS Codeのターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。
1composer create-project laravel/laravel my-laravel-app
コマンドのmy-laravel-appの部分は、作成するプロジェクトの名前になりますので、お好きな名前に変更して実行してください。
このコマンドを実行すると、Laravelの動作に必要な様々なプログラム部品(ライブラリ)が自動的にインストールされ、指定したプロジェクト名(例:my-laravel-app)のフォルダが作成され、その中にLaravelプロジェクトが構築されます。
あわせて、以下の初期設定も自動的に行われます。
- アプリケーションキーの生成(
.envファイル内のAPP_KEYという設定) - SQLiteデータベースの作成と、データベースの初期設定(マイグレーション)の実行
作成されたプロジェクトのフォルダ内には、環境設定を行うための.envファイルが用意されており、vendorフォルダには、Composerによってインストールされたライブラリが保存されています。
Laravelサーバーの起動
最後に、作成したLaravelプロジェクトをWebブラウザで確認するために、Laravelのサーバーを起動します。 まずは、作成したプロジェクトのフォルダに移動してください。
1cd my-laravel-app
次に、以下のコマンドを実行して、Laravelが内蔵している開発用サーバー(ビルトインサーバー)を起動します。
1php artisan serve
以下のような表示が出ていれば、サーバーの起動は成功です。
1INFO Server running on [http://127.0.0.1:8000].
Webブラウザを開き、「http://127.0.0.1:8000」にアクセスしてください。 Laravelの初期画面が表示されれば、Laravelの環境構築はすべて完了です。 初期画面の下部には、LaravelのバージョンとPHPのバージョンが表示されますので、確認してみてください。
おわりに
本記事では、Windows環境でPHPとComposerのインストールから、Laravelプロジェクトの作成と起動までを順を追って解説しました。PHPの環境変数設定やphp.iniでの拡張機能(fileinfoなど)の有効化など、Laravelを動かすための重要な準備作業を一つずつ丁寧に実行しました。最終的にcomposer create-projectコマンドで新しいLaravelプロジェクトを生成し、php artisan serveでWebブラウザに初期画面を表示させることに成功しました。この一連の作業を通じて、Webアプリケーション開発の基本的な環境構築スキルを習得し、システムエンジニアへの確かな第一歩を踏み出せたことと思います。